もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

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第九章 皇女降嫁の裏側で

招待


 翌朝、昨日の通り、迎えの馬車が二台やってきて、分乗して私たちは宮殿へ……
 通されたのは皇帝陛下の個人的な休憩室……

 皇妃様と皇帝陛下が仲良くお待ちです。

 皇帝陛下が、侍従や女官に対して、
「悪いが婿殿の一家と親睦に勤めたい、私的な話もあるので、余が呼ぶまで入らないように」

 皇妃様が、
「お茶などは私が致しますよ、だからしばらくそっとしてね」

 侍従や女官が退室すると、

「早速だが、国王の親書には『王国国王の私室の控え室と余の指定する部屋を、繋ぐことが出来る』と書かれているが、本当に可能なのか?」
「可能でございます、ただそれは私の特別な部屋に招待するという形になります」
「クレアさんの母上の第二王妃様は一度来ていただきました、王国の国王陛下はクレアさんが招待という形になります、陛下と皇妃様はエバさんが招待するわけです」

「昨日、エバさんとは夫婦の契りを固めましたので、何ら問題はありません」
「私と契りを結んだ方はいつでも、この特別の部屋に入れるのです」

「エバさん、このペンダントを常に身に着けていてください」
 素直にエバさんが身につけました。

「では陛下、部屋を指定してください」
「この部屋の隣の書斎だ、余の愛読書が置いてある、誰も入らないようになっておる」

 で、私が部屋のドアを呼び出し、中に入ります。
 これで、この家、奥さんたちは『部屋』と呼んでいますが、座標が設定できました。
 ドアを開け、陛下の書斎に戻り、ドアを閉めると、ドアは消えるのです。
 存在自体が消えるわけですよ。
 
 ものすごく驚いている皇帝ご夫妻です。

「さて、これで設定できました、いつでも呼び出せますよ、クレアさん、まず手本を見せてあげてください」

 クレアさんが、念じるとドアが再び現れます。

 クレアさんが『部屋』に入り、ドアを開いたままにします。

「陛下、中が見えるでしょうが、このままでは関係ない方は入れません、試しに手を入れてみてください」

 恐る恐る陛下が手を伸ばすと、

「見えない壁がある……」

「エバさん、入ってみてください」
 エバさん、恐る恐る入ると、すんなり入れました。

 クレアさんが台所から、箸を持ってきて、
「エバさん、これの端を掴んでドアの外に出してみてください」

 いわれたようにするエバさん。

「陛下、その出された棒の端を掴んだまま、ドアから入ってみてください」
 今度はすんなり入れました。

「出るときは問題なく出れます、試してみてください」
 問題なく出てこれました。

「王国側でも、同じことをすれば、この部屋に入れます」
 
「皇妃様も試してみてください」

 同じようにして出入りしてみた皇妃様です。

「ヒロ殿よ、そのペンダントを付ければ出入りできるのか?」
「私と契った方がペンダントを付ければという事です」

「不思議なのですが、有資格者が手をつないでも入れません、何らかの棒を介して招待できるようです」
「私だけは手を繋げば招待できるのですが、神様の仕様なので、このあたりはよくわからないのです」

「しかし、連絡はどうするのか?」
「この部屋に現れるドアの位置は変わりません、なのでドアを開いた位置の横にテーブルでも置いていただき、そのテーブルの一番上の引き出しに、希望する日時を書いていただければ、指定の時刻にエバさんが迎えに来る」
「それでいかがですか?」

「メッセージを取りに来る時刻は?」
「そうですね、毎日午後の五時ではいかがですか?」
「とりあえずそれでよい」

「では誰かが午後五時に見に来ます、その前後の時間は関係者以外の立ち入りを禁じておいてください」

「とりあえず明日、王国国王と会談したいのだが、都合を聞いてみてくれないか?」
「クレアさん、お願いできますか?」

「ドアは王宮のどこに出るのですか?」
「国王陛下の私室の控室です」

「ああ、あの部屋ですか……チョット行ってみます」

 クレアさん、腰が軽いのですから……

「エバさん、悪いですが帝国の招待役はエバさんにお願いしますね」
「分かりました……全て腑に落ちました」

 皇妃様が、
「クレア王女が戻ってこられる間、お茶でも致しましょう」
  
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