もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

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第十章 帝国の花嫁たち

湯船で一杯♪


「国王陛下と皇帝陛下の会談が終わりました」
「ヒロ様、この後、温泉に入っていただきますか?」

 クレアさんとエバさんがやってきて、このように聞くのです。

「皆様が希望されるなら、お入りいただければと思います、着替えのため、この302号室は皇妃様と第二王妃様がお使いください」
「クレアさんとエバさんは、お相手をお願いします」

「皇帝陛下と国王陛下は、そのまま301号室で着替えていただきます、私がお相手いたします」

 着替えといっても、この世界の男の『湯あみ着』は、腰にタオルを巻くだけです。
 別に隠すこともないわけで、三人、すっぱんぼんで腰タオルです。

 国王陛下が、
「ヒロ殿よ、立派なモノを持っておるな、クレアが骨抜きのわけだ」

 皇帝陛下も、
「余も同意する、エバも満足するだろうな」

「私のモノの評価はご勘弁を、それより温泉にご案内します、どうぞ、こちらです」

 ドアを開けると、広々とした温泉が湯気を立てています。
 目の前は遠くの山が見え、その麓には深い森の緑が広がっています。
 背後は崖で滝が流れ落ちています。

「これは……素晴らしい♪」

 両陛下と一緒に入浴です♪

「これは癖になりそうだ、王国では温泉に行くにしても、家臣がついておっての、こんなにのびのびと浸かっておれぬのだ」
 国王陛下がおっしゃると、
「同意する、ここはいい、見晴らしも抜群である、天空の風呂だな♪」
 皇帝陛下もお気に召したようです。

「雨の日はどうしているのか?」
「霧雨ぐらいなら傘をさして入ったこともありました」

「部屋には風呂がついておりますので、シャワーなどは内風呂を使います」
「お客様は考えておりませんでしたので、301号室で服を脱いで温泉に入っております」
「玄関に各自のバスタオルを置いておき、それで軽くふいて、シャワー、そして再度拭いて、服を着ることになります」

「ところで両陛下、お酒はお好きですか?温泉に入りながら一杯というのは最高ですよ」
「そうか♪しかし酒は取って来るのか?」

「いえ、ここに取り寄せられます」
 100均から木製のお盆をとりよせ、湯船の縁に置き、その上に、キンキンに冷えたビールを取り寄せたのです。
 250mlでなんと100円のものです。

「ビールですが、どうぞ♪まあ、私は廉価なモノしか取り寄せられなくて、申し訳ありません」
「なに、よいよい、ここでビールを飲めるとはの、最高である♪」
 皇帝陛下、上機嫌です。

 国王陛下も、
「よく冷えておるな♪温泉に入りながら冷えたビールか♪これはいい♪皇帝よ、乾杯だ♪」
「おう、乾杯だ、国王よ、先ほども言ったが、なかなか国益が絡むと、妥協が難しくなるが、こうして顔を合わせ、腹を割って話せば、落としどころはおのずと見つかろう、行きつくところに行く前に、話し合おうぞ」
「そうであるな、これからは腹を割って話せる手段が見つかった事であるし、戦争をする前に落としどころを話し合おう」

 そんな話をされておられるところに、奥様方が『湯浴み着』というものを着て、入ってこられました。
 クレアさんもエバさんもご一緒に、『湯浴み着』を着ておられます。

「素晴らしい景色だわ♪いいわね、毎日でも入りたいわ♪」
「夜でも入れるの?」

 第二王妃様がクレアさんに聞いています。

「ここは私たちしか来れません、いつでも入ろうと思えば入れます、夜はあの山の麓の街の明かりが綺麗なのですよ♪」

 皇妃様が、
「まあ、ビールなんて飲んでおられるの?」
「皇妃よ、温泉で一杯は至福の味であるぞ♪」

 エバさんが、
「お母様、レモネード風味のお酒を取り寄せましょうか?」
「お願いできる?」
 
「では私も、お母様、それでよろしいですか?」
「クレアも出来るのね?」
「はい♪」

「第二王妃様、クレア様は正妻様です、私が出来ることは、当然おできになられます」
「そうなの♪」

 うまい、エバさん!

 という事でご婦人方は缶酎ハイ、これだけは50円でなんとかあったのです♪ 
 
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