もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

文字の大きさ
69 / 102
第十章 帝国の花嫁たち

エルザとフリーダ


 ジョージ会頭はチョコレートを一袋抱えてお帰りになり、エバさんに案内された二人は応接室に……
 待っていたのは、ヒロ様とエバさん以外の三人の妻と三人の愛人……二人ほど大変な方が混じっておられます……

「ヒロ様、クレア様、エルザさんとフリーダさんをお連れしました」

 ここで皇妃様が仕切ってくれるのです。

「ねえ、ナーエ伯爵、二人を値踏みするのだけど、殿方は席を外していただけない?」
「えっ?」

「大事な娘が嫁いでいる家の奥向きの話、新しい夫人が来るわけよね、母としては値踏みする資格があるのよ」
「ねえ、王国の第二王妃様」

「その通りよ、婿殿は席を外していただきましょう」

 で、自分の奥さんとの初対面の席で、放り出されたヒロさんでした。

 ……

「なんで私が席を外すの?私の奥さんなのよ、なんで義理の母がしゃしゃり出てくるの?」
「つまらん、風呂にでも入っていよう」

 少しばかり拗ねているようです。

 その頃……

「さて、婿殿には可哀そうだけど、第二王妃様、二人の鑑定をお願いできるかしら?」
「もう済ませているわ、エルザさんと言ったわね、皇妃様からの身辺調査の通りよ」

 エルザさんは24歳、元デッセル伯爵の次女、16歳でキストラー侯爵に嫁ぐ。
 不祥事の為、離別され、デッセル伯爵から貴族の籍を抜かれる。

「でも、こちらのお嬢さんは身辺調査と違うようよ」
 クレアさんが、
「どういう事でしょうか?」

「この娘さん、バージンとあるけど、そうじゃないのよね……」
「陛下をだましていたの?」

「父親のコール男爵がね、フリーダさん、このヴァルベック辺境伯家に嫁いでどうするつもりなの?」
「この家はね、王国と帝国をつなぐ絆、王女と皇女が嫁いでいる家なのよ、返答次第では処分しますよ」

「私は……誠意をもってお仕えするつもりです……嘘ではありません、弟の治療費がかさんで家が破産しそうなのは事実です」
「処女ではありません、私には将来を約束した方がおられました、その方と契りは交わしました、お父様にも申し上げています、ただその方は家の借財を知ると、私を捨てました」

 クレアさんが、
「どこの男なの?」

「申し訳ありませんが、いいたくありません」

「その男をかばうの?今でも思っていると判断するわよ、ヒロ様より慕っている男がいる女なんて、このヴァルベック辺境伯家にはいらないわ!」
「かばう訳ではありません、ただ多少なりとも口止め料替わりの手切れ金を受け取ったので、約束は守らなければと思っているだけです」

「クレア、その娘さんは嘘は云ってないわよ」
「男の名前はね、これよ、皇妃様、ご存じと思うわよ」

 第二王妃が、紙に名前を書いていました。

「この男は……そういう事なのね……」
 名前はエルザさんの元夫、キストラー侯爵の名前でした。

 つまりエルザさんは不倫したのは確かですが、それを非難した夫もフリーダさんと不倫……
 しかも、キストラー侯爵はエルザさんがいうには、かなり浮名を流していたようです。

「コール男爵は皇帝陛下に虚偽の報告をして、キストラー侯爵も虚偽報告まではないけど、褒められたものではないわね」
「まあいいわ、この話は私が預かるわ、それより、正妻であるクレアさん、どうなさるの?」

 後日、フリーザは男に騙されたとなり、修道院送り心配した実母が、エバさんに泣きつき、ヒロさんが引き受けたことになっています。
 キストラー侯爵は余りに漁色が目につき、帝国の勲位局からとがめられたようで、瞬く間に帝国中に知れ渡ったとか……
 その結果、エルザさんの評判もマシになったようです……

「エルザさんは第五夫人として認めます、フリーダさんは……」

 ここでマーガレットさんが、
「この方の気持ちは痛いほどわかります、いま憑き物が落ちたような状態でしょう、女は所詮抱かれてから恋をする生き物、ましてヒロ様と夜伽をすれば、皆様お判りでしょう」

 エバさんが、
「マーガレットさんの云われる通りですね、はしたないですが、どんなに貞操堅固な女でも、どんなに淫乱な売春婦でも、骨抜きですね」
「不思議なのはヒロ様、ご自分は容姿が悪く、女にもてないと信じておられるようなのです」

「まあ、ヒロ様の値打ちは、小娘ではわからないでしょうね」

 クレアさんが、
「まあ、マーガレットさんのいう通りでしょうね……フリーダさん、この家のご主人様、ヒロ様の第六夫人になる?一応王国ではヴァルベック辺境伯家は貧乏で有名よ」

 エバさんも、
「ナーエ伯爵家も、帝国では貧乏で有名よ、なんせ領地には人が住んでいないのよ」

 皇妃様と第二王妃様が、ニヤニヤしているのが印象的ですね。 

 二人の代金?エルザさんの懲罰加算金は天の声で免除され、6万ランドほどです。
 ヒロさんが、小さいマディラシトリンというオレンジ色の水晶をカニンガム商会を通してオークションに出品、3万5千ランドの値が付き、残りをコショウの独占販売権としてカニンガム商会とマガタ商会が折半して出してくれました。

感想 3

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**