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第十四章 ご実家親睦会
お誕生日会PERT2
それにしてもジーナ女官長、ティーバッグの紅茶を一目見て、レイアさんが淹れたお茶を一口飲み、違うといったのです。
「これはティーポットで淹れるようには製茶されていませんね、どんな淹れ方が推奨されていましたか?」
……
「なるほど、ティーカップで淹れるものですか……早くお茶が出るのですね」
で、ご自分で飲まれたお茶のティーバッグを淹れておられました。
そして……
「美味しいですわ♪」
この後、カリス三姉妹をこき使って、美味しいお茶を淹れていました。
「大したものですね、さすがは王国と帝国の女官長さんです」
感心しきりのヒロさんでした。
誕生会は和気あいあい、エバさんの云う通り、皆さんケーキはおかわりをされました。
おかわりしなかったのはヒロさんだけしたね。
結局11個残ったようです。
「美味しかったですわね♪」
「少し残ったようね、いただいて帰ってよろしいかしら?」
「構いませんがどのように分けましょうか?」
すかさずジーナ女官長が、
「国王陛下と皇帝陛下にも、差し上げてはいかがですか?」
ゲルダ女官長も
「ジーナさんのおっしゃる通り、両陛下に3個ずつ、クリスティーヌ皇妃様、アイリス第一王妃様、マリア第二王妃様、ヒルダ帝妃様にお1つずつ、ではいかがですか?」
クリスティーヌ皇妃様が、
「つまり一人3個と云う訳ね」
「その通りでございます、両陛下は甘いものはそれほどではありませんので、一応形としては残り物となりますが、皆様方と同じでも、なにもおっしゃらないかと考えます」
たしかにそうですが、
「ケーキでよろしければ、別のケーキを用意してあります」
そう、●●トレー●さんの『キッズショート』というショートケーキ。
これ、案外に美味しくて、子供向きの甘いケーキなのです。
うさぎ、パンダ、とら、くま、の四種類の動物の砂糖菓子が飾ってあります。
「お一人様あたり4つ、陛下を含めて、皆様方の分、ご用意してあります」
「その上での先ほどのケーキというなら、妃殿下方が両陛下と共に持ちかえられた、という形になるかと思います」
「あら♪嬉しいわ♪陛下と食べようかしら♪マリアさん、そうしません事♪」
ということで、残った1個は、ヒルダ帝妃様がお持ち帰りされることに決まりました。
「ところで今回はさらに、贈り物というかお土産があるのです、貰ってくださりませんか?」
「まだいただけるの?」
「こちらです、余り数が採れませんでしたのでお一人一つで恐縮ですが」
「クレアさん、持ってきてくださりませんか?」
で、『グレートローズヒップ』が30個、テーブルの前に並べられたのです。
「これは……『グレートローズヒップ』?」
「さようでございます、ローズ・プラトー産です」
なんせ正真正銘、幻の果物ですからね♪
「ローズ・プラトー?たしか還らずの荒野の西側にくっついていた土地よね……でも、おかしいわね、昔の地震で道が崩落、畑も壊滅したと聞かされているけど?」
「根が残っていたようで、現在かなり復活しているようです」
「とりあえず、食べれそうなものを取ってきました」
アイリス様が、
「悪いけど、そこにあるもの、両国に半分ずつ下さらない、悪いようにしないから」
30個の『グレートローズヒップ』は、国王陛下と皇帝陛下への献上品となりました。
さらに、
「少し聞くけど、どれくらい収穫できるの?」
「調べましたが毎月250個ぐらい、ただ毎日パラパラと実るようですので毎日8個当たりのようです」
「では、明日になれば8個は手に入るのね」
「8個は計算上ですので確約できませんが、いくつかは収穫可能です」
ここでクリスティーネ様が、
「全量両国に卸していただけませんか?」
「それは構いませんが、少しは家用に残しておきたいのですが?」
「それは……そうですよね……わかりました、でも『グレートローズヒップ』はよそには出さないでください」
「ねえ、アイリス様、それでいいでしょう?」
「クリス様、そう致しましょう、ただ『グレートローズヒップ』はこの『親睦会』の扱いとしませんか?両陛下に認めて頂くのは少し骨が折れますでしょうが?」
「そうね、皇帝陛下は、私とヒルダさんがなんとでも言いくるめて見せますが、国王陛下は大丈夫ですか?」
「大丈夫と思いますよ、ね、マリアさん」
「確約しますよ」
この会話、怖いですよね……国王陛下も皇帝陛下も、『尻に敷いている』といわんばかりのお言葉ですよ……
結局、毎日実った物を私が収穫し、3個ずつ、王国と帝国へ治めることになりました。
メッセンジャ―ついでに、クレアさんとエバさんが配達してくれます。
卸値が一個50ランドです。
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*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**