いやいやながら女にされて異世界生活

ミスター愛妻

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第四章 聖女の奇跡

よくあるイベントです

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 どうも、この世界は治安が劣悪なようです。
 だから傭兵団が必要なのでしょうね。

 とりあえず●ボタのユーティリティビークルは、馬車に見えるように迷彩をかけています。
 それにしても、また盗賊ですか、よくあるイベントなのでしょうね。

「そろそろですよ、いいですか?」
「見えてきました、お任せを!」

「あれ、対向からきた馬車が襲われたようです」
「本当ですね、助けに行ってきます!」
 
 ブラダマンテさん、やる気満々で行ってしまいました。
 私も行きますか……ユーティリティビークルをしまって……

 盗賊は七人、ここから見てもブラダマンテさん、凄いですよ。
 『風の剣』一振りで、四人ほど真っ二つ、逃げ出した三人の内、二人は『風の槍』で、お腹に綺麗な穴が空いています。
 串刺し状態です。
 
 あれ、こちらに一人、走ってきました。

「のけ!ぶっ殺すぞ!」
 剣を振り回しながら、向かってきましたね。

 きゃ!なんていいながら、いなした瞬間に盗賊の足を蹴ったのですね。
 逃げるなんて言っていたのにね……

 追いかけてきたブラダマンテさん、あっさりと盗賊に止めを刺したのです。

「ユスティティア様、申し訳ありません、お手を煩わせて」
「あんまり凄い顔で走ってきたので、思わず蹴っちゃった、ありがとうございます、頼もしいですよ」

「……そうですか……」
 照れちゃってね、ブラダマンテさん、可愛いのですから♪

「馬車の人は大丈夫なのですか?」
「危ないところでした」

「まあ、見にいってみましょう、ユーティリティビークルは出せないので、歩いてきた二人の旅人という事ですからね」
「承知しました」

 見に行くと、馬車はなんとか動くようで、乗っている方々も無事のようです。

「助かりました、リンドまで傭兵を二人雇っていたのですが、それが盗賊の仲間だったようで……」

 だから七人だったのですか、『索敵』は道端に五人を表示したのですが、二人はあの時点で牙を向いてなかったようですね。

「襲われたので二人が下りていき、突然一緒になって……」
 ブラダマンテさんにペコペコしています。

 私はバヤンウルギー村で購入した、旅人の恰好ですが、ブラダマンテさんは傭兵団の皮鎧を着こんでいますからね。
 フリーの傭兵さんと思ったのでしょうね。

 この世界、女性の傭兵もいないわけではないので、おかしくはないのですね。
 いちおう私も旅人、腰にナイフを下げていますから、護衛としてブラダマンテさんを雇っている、という事でいいでしょう。

「これからリンドに向かわれるのですか?」
「出来ましたら、護衛の依頼を……」
 ブラダマンテさんが、
「私はこちらの方に雇われている、リンドは道が反対だ、希望には添いかねる」

「そうですか……私たちはこの先のサントロからリンドに向かうところでしたが、護衛がいなくては……サントロに戻り、再び傭兵を雇いリンドに向かうとしましょう」
「サントロには寄らないが、送ってやろう、よろしいですか?」
「構いませんよ」

「盗賊の死体はどうするか?傭兵団に文句を言うには、死体が必要だろう?」
「サントロまでは2時間ほど、屋根にでも積んで戻ります、ところで盗賊の所持品はどうするのですか?」
「別にいらないが……」

「では多少ですが1キナリウス銀貨でお引渡し願えませんか?」
「構わないが、処理手続きはお願いする、カルヌントゥムまで行かねばならぬので、処理の為に待ちたくないのだ」
「なるほど……」

 七人の盗賊の死体は、二台の馬車の屋根に載せられ、私たちも馬車に載せていただきました。
 結局、キナリウス銀貨七枚を手にした二人です。
 盗賊一人700円……安い……
 
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