いやいやながら女にされて異世界生活

ミスター愛妻

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第六章 神託

大公殿下

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 余程疲れていたのか、10時すぎまで寝ていたユスティティアさん。
 のんびりと朝ご飯を食べています。

 『ラスティックブレッド』というパンと、シリアル、業務用味付き半熟ゆでたまご、ミルクもテーブルに並んでいます。
 シリアルにはカットバナナ……

 冷凍で500グラム税抜1,091円……
 『無制限取り寄せ範囲別小分け』は75円になったので15分割、税抜72.74円、33.33グラム……
 まあ、もっと安い物がありましたが、どのみち75円以下は、あまり金額は関係ないのでね。
 『解凍非調理』でお皿の上に取り寄せています。

 シリアルの上にバナナをのせ、ミルクをかけています。
 勝手にブラダマンテさんと自分のシリアルにですよ。

「ついでだから、バナナをあと二つ♪」
 ラップで包み電子レンジに放り込みチンしています。
 おやおや、ハチミツをかけ、シナモンパウダーなんてのもかけていました。

「はい♪簡単焼きバナナ♪」
 できあがった物の半分を、ブラダマンテさんに差し出しながら、
「ねえ、これから『ラダ』さんて呼んで良い?」
「構いませんが?」
「じゃあ、私のことは『ティア』ね、お互い名前が長いから」
「『ティア』様ですか、恐れ多い様な気もしますが、分りました」

 自分の『簡単焼きバナナ』を食べて、
「上手く出来た♪今日はいい事ありそうね♪」

 ブラダマンテさんに身だしなみを丸投げしてと……

「ところで鑑定を受けたら、私たちの事もある程度見えるのよね」
「そうなりますが」

「でね、私たちの鑑定結果に、迷彩をかけておこうと思うのよね♪」
「たしかにその方がいいですね」
「でしょう?」


 ラダ・メロウ、19歳
 称号、自由傭兵
 所持魔法、『風の槍』、『風の剣』、ビギナーレベル


 ティア・サビナ、17歳
 称号、料理人
 所持魔法、『収納』、ビギナーレベル

 
「これならいいですね、でもティア様の魔法が『鑑定』から『収納』に変わっていますが?」
「いえね、何かのおりに、物を取り出したら、いい抜けが出来ないでしょう?」
「『収納』がビギナーレベルなら、取り出せても1m3でしょう?旅をしているならこのぐらいでちょうどいいのでは?」
「手ぶらでもおかしくないし……この間、ソロン商会の人が、旅をしているのに手ぶらだから、怪訝な顔をしていたように見えたのよ」

「でもティア様、この世界の庶民は姓はありませんよ」
「えっ、そうなの!」

「まあ、ティア様は誰が見ても平民とは思えませんから、家名がついていてもおかしくはありませんね、没落貴族の末裔といえば納得でしょう」
「じゃあ、ラダさんも没落貴族の末裔なのね♪」
「自由傭兵ですから、そのぐらいがちょうど良いかもしれませんね」

「さて、元気も出たし、トイレも済ませたし、旅を続けましょう♪」

 もう11時近くになっていました。

 3番住宅を収納して、ふと街道のほうへ目をやると、帝国軍の兵隊さんがいるわいるわ……
 街道を封鎖して、臨検しているようなのです。

「ユスティティア!いや、ティア様、困ったことになっていますよ、これでは車が通れませんよ」
「そうね……とにかく、もう少し奥に入って、旅人の迷彩を纏い、歩いてあそこを通りましょう」

 不可視のまま、見えないところまでいって、迷彩を纏い、いかにも二人で歩いてきた様にね……

「そこの二人、少し待て!ふむ、若い娘か?殿下を呼べ!」
「あの……兵隊さん、私たち何かしたのですか?」
「悪いが、殿下の命令だ、若い娘がきたら、殿下から直接ご下問があるそうだ」

 殿下という方がやってきました……
 まずいですね、昨日の大公殿下ではありませんか……  

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