いやいやながら女にされて異世界生活

ミスター愛妻

文字の大きさ
72 / 145
第十二章 お粗末くんの始末

神罰に『炒め(ソテー)』と『蒸し(スチーム)』をのせて

しおりを挟む

 生理の最後の日、夜も遅く、
「やれやれ、生理も終わったわね♪生理中というのに、忙しい事、何なのでしょうね……」

 ほっこりしている所に、
「えっ、またメール?」

 ……この夜半、丑三つ時(午前2時から2時30分の間)に、ヴェッティン大公カールマン・マルテルに、呪術攻撃がある……これを守れ……そして用意されている『霊薬』を焼却せよ……
 呪術攻撃?
 ……まあ、少し知恵を授けてやる、『調理』の力を利用せよ、そして神罰にそれをのせよ……

 『調理』の力?なるほどね……

「とにかく知らせなくては!」

 『聖女通信』で、まだカルヌントゥムに滞在されている、カールマンさんを呼び出し、

「大公殿下、いま神託があって、この夜半、丑三つ時(午前2時から2時30分の間)に、呪術攻撃があるそうです」
「夜分悪いのですが、至急、私の所まで来ていただけませんか?」
「女に守られるのはお嫌でしょうが、神託です、『聖女』のお願いを聞いて下さりませんか?」

「……気は進まんが、分った……」

 午前1時には、ここに来られました。

 ラダさんが、
「大公殿下がお越しです」
「私がお呼びしたのです、今夜、一騒動がありますが、気にしないで下さいね」
「さて、殿下もこられたので、結界を強化しましょう」

「気にしないでと云われても、気になりますが?」
「今夜ね、大公殿下に向かって大規模な呪術攻撃があるそうなのです」
「殿下を守れと神託がおりましたので、ここに来ていただいたのです、側におられれば、攻撃は私に対して行うことになり、神罰を返すことになります」
「なるほど……」

「マリアさんはどうしているの?」
「部屋の掃除で疲れたようですね、寝ています」
「なら、いいでしょう♪起こすこともないですから♪」

 そして丑三つ時……

 なにか、ドロッとした塊が流れてきましたね。

「来ましたね……凄い悪意ですが……結界の周りでウロウロしていますね」

 結界を突破出来なくて、悪意が増大しています。
 次々とドロッとした塊が流れてきて、合体を初めています。

「呪術をかけている者たち、命を削っているけど、そのうち、『物の怪』に憑かれそうね……」
 呪術者の周りの瘴気が凝縮して、『物の怪』が生まれそうなのですね。

「何となく分ってきたわ、この者たち、使い捨てにする気ね……憑かれた者が呪術攻撃すれば、威力は飛躍的に高まる……」
「もっと集めていただきましょうか……神様に見捨てられた者どもよ……集まれ……自ら墓穴を掘ることも知らずに……」

 ティアさん、少しばかり怖い雰囲気が漂い初めています。

「『物の怪』に憑かれたわね、飛躍的に威力が増大しているわ、そろそろ餌を撒いてあげましょうね、結界にすこし綻びを作ってあげるわ♪ここよ♪お馬鹿さん♪」

 呪術攻撃をかけていた者ども、めざとく、結界の綻びに攻撃を集中……その瞬間、
「来た♪神罰が発動したわ♪うまくのせられたわ♪これで呪術者は人では解除できない呪いを受ける」
「でも解除するための『霊薬』を用意しているのでしょう?神はそれを焼却せよとおっしゃったわ♪」
「だから、切り刻んで、跡形も無く焼き尽くしてあげるわ、神の怒りをその身に受ける事ね♪」

 すこし、あたりが揺れました……

 あるところにある、二層の地下室の最下層で、五人の男が殺しあいを始めます。

「いかん、『霊薬』を使用せよ!陛下を守るのだ!」
 吹き抜けの地下室の上層で、五人を指揮したであろう三人の男、その一人が持っていた瓶につけられた霧吹きを……

 その時、一瞬遅れて、『炒め(ソテー)』があたりの空気をとんでもないほどの高温に……そして『蒸し(スチーム)』が追加……

 水蒸気爆発……雷が走り、地下室は跡形も無く……勿論、地下室にいた者どもはチリ一つ残っていません。

 さらには地下室のあった小さい館も吹き飛び、帝都にあった離宮は、巨大なクレーターを残しただけでした。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

処理中です...