いやいやながら女にされて異世界生活

ミスター愛妻

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第十二章 お粗末くんの始末

大勝利ですよ♪

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 速戦即決のはずの帝国軍でしたが……
 コンラッドさんのなんと有能なこと……

 頻繁な夜襲、遠距離の弓矢、落とし穴……
 進路を変えても、帝国傭兵団は帝国軍の位置を把握しているようなのです。

 そう、ティアさんが、逐一、場所を教えているのです。
 
「カルヌントゥムからの輸送も敵に見つからないし、士気はとても高いですよ♪」
 コンラッドさん、上機嫌ですよ。

 半月たっても、この防衛線にも来ませんね。
 まだ200キロの時点ですね、ここまで300キロもありますよ。

 コンラッドさんの部隊に邀撃され始めたのが150キロあたり、騎兵連隊を翻弄していると、帝国軍の本隊が追いついたのが五日ほどたってから。
 つまり50キロを十日ほどかかっている計算です。 

「ヴェッティンの軍がこちらに向かうそうです」
「大公殿下、もう領地に着いたの?」
「いえ、伝書鳩便で軍の編成を命じ、編成完了した部隊から、こちらに向かうそうです」
「ヴェッティンからここまで800キロぐらい、先発部隊は200キロぐらい進んでいるようです、もうすぐ殿下と会合される予定だそうです」

 殿下一行は一日50キロほど、ヴェッティンの軍、一日20キロ……かなり強行軍ですね……

「この後、行軍スピードを落とし、後続の部隊を待ちながら進軍するそうです」
 どうやら一日15キロあたりにして、ここに来るのは後600キロですから、四十日ですか……

 あれ、ヴェッティンからの道はこの街道で合流しますよね……
 カルヌントゥムから帝都方面へ向かい、150キロあたりのところで、ヴェッティンへ分岐するのでは……

 つまり後三十日で分岐点……それに併せて進撃すれば……ギリギリ間に合うではありませんか?
 帝国軍は今のままでは200キロから分岐点まで進軍するのに、一日5キロ平均ですから、計算では三十日……

 どこかで二三日、足止めすれば……

「オルセルン侯、この様な計画はいかが?」
「たしかに勝算はあるな、問題はギリギリということか……」
 ここで大公殿下が、
「足止めの必要は無いのでは無いか?連中がオルセルン侯の軍と戦端を開いたその背後から、我が軍は襲いかかる、ティア様の索敵の力があれば、時間調整は可能であろう?」
「念のため、我が軍の騎兵を先発させ、埋伏させておこうか?指揮官にリチャードを指名すれば、連絡に問題は無い」

 で、オルセルン侯の軍は野戦築城もするため、すぐに進発したのですね。

 三十日後、分岐点で用意万端、野戦築城までしていたオルセルン軍に、兵力差で勝ちを確信した帝国軍が襲いかかります。
 防戦一方のオルセルン軍に、全面攻勢をかけた帝国軍。

 コンラッドさんの帝国傭兵団の戦闘で、多大の損傷を受けてはいますが、お陰で傭兵団の規模が判明、それようの少数部隊を後方に配置しただけのようですよ。

 その時……

「そろそろ出番ですよ……」
「リチャード、小半時、帝国軍を翻弄せよ!」
「承りました!」
「全軍、武器弾薬以外の荷物はここに置け、今より全軍駆け足!」

 リチャードさんの騎兵隊が背後から突撃、帝国軍を馬蹄で蹴散らせ始めます。
 前方では、オルセルン軍が、ありったけの弓矢を投入……

 そして、いよいよヴェッティン大公の軍が到着、背後から襲いかかり、前後から挟撃を受けた帝国軍は壊滅、生き残った兵士も降伏……軍団長クラスは自決……
 さらには敗走した一部の帝国軍も、待ち構えた帝国傭兵団に蹴散らされ、これも降伏……

 帝都に逃げ帰ったのはほとんどいない状態となったのです。
 
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