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第五章 フィオナの物語 神の花嫁

船上パーティー

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 このときの参加は北米ホームの全員と、ちょうど打合せに来ていたアマゾネスハウス、そしてエスティ・ラファエロさん。

 その日は快晴に恵まれ、アメリカメイドハウスの綺麗な女性の一団は、昼前にニューナッチェス号に乗り込んだのです。
 どうどうと、昼間のパーティーです。
 
「いろいろありましたが、長ったらしい話はなしです!今日は楽しくやりましょう!」
「殿がたは船員さんだけ、パーティールームは女だけですから、多少は乱れてもいいですからね、では乾杯です!」

 ミコさん、シャンパンをぐびぐび飲んでいます。
 側にはアリシアさんが、かなり挑発的なお姿で、はべっています。

 とにかく、こんなときの北米の女は、アリシアさんを筆頭にかなり挑発的ですね。

 フィオナもキムも、清楚な娘さんのイメージはかなぐり捨てて、かなり露出した服などを着込んでいます。
 なんせこのパーティー、ドレスコードはないのです。

 マルスではお肉は高いのですが、テラの南米あたりから輸入したビーフなどが、ならんでいます。
 アリシアさんの指示で、立食になっており食べ放題、ミコさん、子供のように、お皿を持ってうろうろしています。

「やはりね♪ミコ様、このようなスタイルお好きだから♪私、聞いたことあるのよ、ジャンバラヤなんか作らせたら、プロ級の腕前らしいわよ」
 アリシアがフィオナと喋っています。

「ほらね、ジャンバラヤをとっているわ、それにしても沢山お皿に乗せること、見ていると可愛いわね♪」
「ミコ様って、好色ですけど魅力的なのよね、一度抱かれたら、もう身体が求めてしまう」

「でも私たちがお側につき従うのは、それだけじゃあないのよ、お側にいれば癒されるし、とても楽しいの、浮き浮きしてしまう」
「でもアリシアさま、本日は皆さん、よからぬお考えと思いますけど……」

「フィオナと同じよ、身体がね」

「ねぇ、フィオナ、今夜の夜は私なのだけど、皆の衣装を見るとね」
「そこで、皆でシェアしようかなと考えているのよ、貴女、ミコ様に分からないように、皆に伝えてきてくれない」
「それから、アディラインさんをさりげなく呼んできて、今夜の作戦を練るのには、彼女の知識が必要よね♪」

「いいのですか、せっかくの順番ですのに?」
「やはりね、皆さんを預かるものとしてはね、とにかく今夜は、アメリカの女の色気で、ミコ様にはおぼれてもらいましょう♪」

 フィオナが一人ずつ、それとなく今夜の計画を伝えると、皆さん、のりのりでした。
 そしてさりげなくアディラインさんがやってきて……○▼×□……
  
「バストを擦り付けるように近づくのね、そして足をチラッと……そして皆でお酒を勧めるの?……でもそんなことで陥落されるかしら」

 アディラインさんがいうには、シンプルかつ古典的なアプローチのほうがいい、小細工しても無理、数に物言わせる……らしいのです。
「この船では、この程度しか出来ませんから、本番は別の場所を用意すべきです」

「確かにいえるわね、関係者だけでパーティーが続けられる所として、ニューイーグル・リバークルーズ社のハウスボートを押さえておくわ♪」
「それならば……○▼×□……」

「いいわね、用意しておくわ!フィオナ、もう一度、この話を伝えて、サイズなど聞いてきてね♪」

 ニューナッチェス号は、陽気な音楽を奏でながら、ミコさんは、皆さんからシャンパンやワインを、どんどん勧められています。

 サザンカンフォートのカクテル、ジャック・ター、某テネシー・ウイスキー、ボトルド・イン・ボンドのものが出てきます、50度ですね。
 最後はクラフトバーボンの雄、ブ●カーズ、63.7度……

 日差しが高いというのに、酒豪と噂されているミコさん、断りませんね。
 でもさすがに……ニューナッチェス号を下船する頃には、少々顔が赤くなっていました。

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