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第五十四章 北の戦い
05 進軍
しおりを挟むいよいよファリアス上陸です。
最大の島といえど島ですから、大兵力での会戦はありません。
精鋭部隊の戦いとなるでしょう……
聖戦騎士隊と野戦警察、そして残りの神聖守護騎士団、これが今の私の最強の部隊……
だれが何と言っても、この部隊と共に戦いますよ、この戦いに勝つのです。
何が何でも……
私の前には、ロキさんとシャルルさんとピエールさんリューリックさんがいます。
「これだけの部隊で、最後の戦いをしますが、よろしいですか?」
「決戦など出来ませんから十分でしょう。」
「聖戦騎士隊と野戦警察を、左右の先鋒として、シュヴァルツヴァルトの後方から、攻めるしかないですね。」
「防御戦を展開している敵を、各個撃破しながら進軍し、敵首都郊外にまでたどり着いたら、巫女様より降伏勧告を出してもらいます。」
「この時点で、戦は終わりになるでしょう。」
「簡単にいいますが、犠牲は大きいでしょうね。」
「無論、今回は損害の率は高いでしょう。」
「先鋒の我々三人も、無事では済まないでしょう。」
「後方はリューリック、すまんが貴隊に一任する。」
「しかたない、後ろは任せよ、心おきなく進め。」
私たちは難なく上陸、進軍を始めました。
私はピエールさんと、行動を供にしています、マルスの旗が翻っています。
最初の村落に差し掛かって、聖戦騎士隊は、敵の先鋒と激戦を展開しています。
ロキさんは巧妙に指揮しています、兵力優位を守りながら、家々を一つづつ占領していきます。
物陰からの襲撃などを予測しながら、じりじりと村を占領していったのです。
どうも敵は、聖戦騎士隊壊滅を当面の目的としているようです。
シャルルさんの右翼方面は、それほどの激戦ではないようです。
今回は、機動戦闘の必要ありません、陣地をとりあう戦いです。
ここでは、私の死神も稲妻も出すわけにはいきません。
非戦闘員も村落の中にはいるのです。
一日中戦いを続け、敵を村の一角へ追い詰めました。
私はここで黒の巫女としての、降伏勧告を出しました。
敵軍指揮官につぐ、貴軍の勇戦には敬意を表す、十分に名誉は守られたと考える。
ことここに至っての、戦闘は無意味である、非戦闘員のためにも降伏を勧める。
しばらくすると、降伏を申し出てきましので、リューリックさんに彼らをあづけました。
捕虜を丁寧に扱えと。命じています。
こうして予定をオーバーしながら、じりじりと侵食するように進撃していったのです。
ある時、私たちは、比較的大きい町を攻略している時に、敵の大攻勢に会いました。
シャルルさんの野戦警察は、持ちこたえましたが、町を攻略中の聖戦騎士隊は、孤立して窮地にあります。
一刻を争う事態になり、ピエールさんと私は、取りあえず直衛していた部隊を引き連れ、救援に向かいます。
リューリックさんには、この私たちが抜けた穴を、埋めるように命じておきました。
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