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第六十二章 夜明けの明星
02 巫女とは御子であり神子なのです
しおりを挟む私に見えていることとは、カタカムナ文字とは、上古にあったといわれる文明で、使用されていた文字のことです。
本来の日本語だろうカタカナに、直感を籠めて語られる文字、螺旋で読まれる文章です。
ヴィーナスは金星神、そして豊穣の女神、愛と青春の神、そしてたどれば大地母神で、創造神につながります。
インドのヴァルナ神とつながり、さらにたどれば水天につながります。
ヴァルナ神とは天空神でもあり、その属性から、水天として日本で祭られています。
この水天宮のご祭神が、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)につながるのです。
造化の三神の最高神であられる天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)様は独神(ひとりがみ)、単独で成った神さまです、性別はありません。
造化の三神の内のお一人、神産巣日神(かみむすびのかみ)様だけは女神といわれています。
ここからは、根拠のない推測にすぎませんが、アスラ族の神さまは神産巣日神(かみむすびのかみ)様ではないかと思うのです。
メソポタミアの、ウルなどの諸都市が繁栄する遥かな昔、地球ではないどこかに、カタカムナがあったのでは……天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)様に抱かれながら……
造化の三神のもう一人の方、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)様は、こうではないかと考えています。
他の神産巣日神(かみむすびのかみ)様と呼んだら、どうなるでしょう?
他の子孫繁栄の方法である種族の、神さまになったとしたら……
つまり雌雄の交配で、子をなすことを理想とする社会の神さま……
イシスさんは、日本にアスラ族の直系子孫がいると信じています。
しかしアスラ族の本流の女性体による、社会構成の部族ではなく、もう一つの部族による、男性体と女性体による社会構成が成立して、その直系子孫が日本人なら、ヴァルナ評議会議長の脳波パターンが出現してもおかしくはないはず。
本当の意味での独神(ひとりがみ)であられる、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)様は、自己の代理として私をお造りになった。
神産巣日神(かみむすびのかみ)様の世界と高御産巣日神(たかみむすびのかみ)様の世界に、両方に存在できるのは、女性の身体をもった男性の心の生物だけです。
しかも生殖、子孫繁栄とは無縁な存在である生き物……
神産巣日神(かみむすびのかみ)様に、神様と呼ばれる存在は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)様しかおられないと考えられます。
カタカムナ文字がすらっと読めたのは、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)のご配慮でしょう。
また私が金星神の名を名乗ったのは、その物に名を与えれば名に成るからです。
私がヴィーナスと名乗った時点で、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)様のご配慮は、成立したと考えます。
思考がジャンプしています。
恥ずべきことでしょうが、今は直感で事態を見てみようと思っています。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)様は、私になすべきをなせ、思ったことを行動せよ、とおっしゃっていると考えています。
それがエラムの試練を乗り切った、私に与えられた使命です。
イシスさんは、望む望まぬに関係なく、私とともにいる存在でしょう。
そして一つのことが閃きました。
巫女とは御子であり神子なのです。
この閃きは、罰あたりなのでは……
だれかに違うといってもらいたいのですが……恐ろしくなります。
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