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第六十四章 情事日程その一

08 奴隷市場にGO

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 そういって、私は深夜もかなり遅く、帰りつきました。
 オルガさんが、寝ずに待っています。

 アンリエッタさんに、後のことを頼み、私は久しぶりに一人で寝ようと……
 サリーさんが待っていました。
 どうやらイシス姉さんが、サリーさんにことの顛末を話したようです。

「お嬢様も大変ですね、姉上様よりききました。」
「アンリエッタさんを、将来の愛人にすることは、皆反対する者はいません、むしろ賛成です。」

 ここで奴隷市場の件を話し、ビクトリアさんとアテネさんに護衛を頼みますと、サリーさんが、私もついていくと云い張ります。
 小雪さんも同行すると云うことで、仕方なく五人で奴隷市場にGOです。

 夜が明けました、疲れていたのか爆睡しましたね。
 アンリエッタさんとピエールさんが、心配顔で待っていましたが、護衛の五人のメンバーをみて、ピエールさん、多少安心したようです。

 さて五人で、ジャイアールのアフロディーテの宮殿へ行きました。
 ロランス女官長が、女官さんをひきつれて待っていました。

「急なお越しですね、クレマン宰相が待っています。」
「でも、アフロディーテ様はお優しいですね、朝早く奉仕の魔女団が、アンリエッタ首席女官長からの、丁寧なお手紙を配達してくれました。」

「ロキさまの件で、お疲れでしょうに、この話は、他の女官長は知りません。」
「アフロディーテ様は急なご用事が出来たので、休養をこのホッパリアで過ごし、そのついでに用事を済ます予定になっております。」

「ところで、護衛のメンバーをお聞きしていましたので、兵力は動員しない、と宰相が云っていましたが、小雪様までこられるとは。」

「ではコーデリアに案内させます、今日はコーデリアを抱かれる予定でした。」
「時間があれば、予定通り抱いてやってください、サリー様、よろしいですか。」
「いいでしょう、私もコーデリアとは会っていませんので。」
 コーデリアさんがやってきました、恥ずかしそうにしています。

 取りあえずコーデリアさんの案内で、奴隷市場に足を踏み込みました。
 まぁしかし、女が多く売られています。

「姉ちゃん、幾らで売るのか、あんたらの内、だれでも買うよ、どうだい、だれが主人だ。」
 うざいおっさんが群がってきます。
 「私ですが」といいますと、「これまたお綺麗な……でもこんなところを歩いていると、さらわれるよ。」

 私はおっさんにお金を握らせると、
「私は女好きでね、今度メルケル三姉妹が売りに出ると聞いて、買いに来たの、どこ?」

「これまたご丁寧に、あちらのテントの中で、もうすぐ始まるけど、それまでに人さらいがたむろしているよ、注意してね。」

「これは丁寧に、クレマン宰相には、あとでお礼を申し上げます。」
「所でその人さらい、死んでもかまいませんよね、死体はすぐに消えるのでしょう。」
「思し召しのままに。」

「そういうことで急ぎましょう、でだれが片付けます、後始末はクレマンさんがしてくれるそうな。」
 ビクトリアさんが手を挙げています。

「はい貴女、よろしくね。」
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