4 / 23
「全員わしのファンか!」……「お前が使った金貨三千枚はな、昨日の誰かが使いたかった金貨三千枚」
しおりを挟む
中庭では囚人服を着た連中が整然と列を作って配給を受けていた。大半は男だが女性も少し混じっている。静かだ。どうも「大脱走大作戦」っぽくはない。
「な、なんじゃこれは……どうして誰も脱走せんのだ」
ジジイはポカーンとその列を見て、あんぐり口を開けている。緑のぶよぶよの柱たちもあんぐり口らしきものを開けている。どうやらこいつらの企みとも違うようだ。
囚人たちの列の先頭には机があり、革鎧が積み上げてある。さっきのメイドが机の前に立って、一人ずつていねいに体格を確認し、合う革鎧を手渡している。え、あのメイド、俺の後ろで赤装束の隣を守って戦ってなかったっけ?
赤装束を振り返ると、メイドの姿は忽然と消えていた。俺の視線に気づいた赤装束が応える。
「クロか? あいつ足が速いからな」
「足が速いとかいうレベルか? どーやって俺を追い越したんだよ」
「さあ……早歩き?」
おかしいだろ。
「はい、こちらです。あなたにはこちらが良さそうですね。はい、ではこちらも」
メイドはちらっと囚人の体格を見ただけで、身体に合う大きさの革鎧を選び出して丁寧に手渡ししている。囚人たちは鎧を受け取った後、近くに立てかけた武器棚から自分に合った剣を取り、準備運動を始めている。
「ヴィクトリア! 外門の鍵は壊したのか? 壊したけどあいつら出て行かない? なぜじゃ! あいつら囚人じゃろが」
「じーさん、なんかおかしいなー、とか思わないのか?」
赤装束がニヤニヤと口を挟む。
「なんで俺とクロが牢屋に入ってたんだろう、とか、鍵がかかってなかったよねー、とか」
「まさか……知っておったというのか、わしが来るのを」
「おっ、いい線行ってる。だとしたら、その先まで考えてみなよ。あんたの計画を阻止するために、俺たちがやりそうなこと」
ジジイと緑柱は一緒に首を傾げて考え始めた。
「ま、まさか……!」
「おっ、気づいた? そう、あいつら全員……」
「全員わしのファンか!」
「んなわきゃあない」
「じゃ、じゃあもしもここでわしが一曲歌ったとしたら……会場は熱狂のるつぼに?」
「頼んでねーって」
赤装束はため息をつくと種明かしした。
「あらかじめ来るのがわかってりゃ、そのままにしとくわけないだろ。凶悪犯の皆様は別の場所に移送済み。ここにいるのはお前が面目を潰そうとしてた、ティルト騎士団の皆様だよ」
「ガーン……!」
ジジイはショックを受けたが、ふと不思議そうに言った。
「じゃが……囚人はどこへやった? ここは街で一番でかい監獄、ここの囚人を全員収容するような施設はそうないはず」
「ああ、そのことなら」
赤装束はさらっと言った。
「大丈夫だ。監獄を一つ買っといたからな」
「監獄を……買った……?」
ジジイと緑柱と俺は一緒に首を傾げた。
「ああ。カキンして、街の向こう側に一つ買って置いた。囚人たちはみんな建物が新しいって喜んでたぞ」
「ちょ……ちょっと待てよ」
俺は尋ねた。
「それって金で買ったってことか? そんなの、いくらかかると思ってんだ」
「んーと金貨で三千枚、だったかな」
「貴っ様ーーーーーーー! そこへ直れーーーーー!」
俺が怒鳴ったもんで、赤装束とジジイと緑柱が全員直立不動で固まった。
「いいか、お前が使った金貨三千枚はな、昨日の誰かが使いたかった金貨三千枚だぞ。わかってるのか!」
「いや、俺が使った金貨三千枚は俺の金貨三千枚で……」
「口答えすんなーーーーーー!」
激高してぶち切れる俺。
「金貨三千枚! 金貨三千枚だぞ! 金貨三千枚あったら、旨い棒菓子がいくつ買えると思ってるんだ! ええ!?」
「うまい……棒、菓子?」
「棒菓子も知らんのか貴様ーーー! 棒菓子はな、庶民の喜び! 白銅貨一枚で二本を分け合って食べるのが仲良しの証明ぞ」
「いや、それは俺は知らんけど」
「なのに……なのにお前は。ジジイ一人のために金貨三千枚を無駄遣い」
「そんなことよりジジイはいいのか、逃げるぞ」
さっきまでそこにいたはずのジジイと緑柱たちが忽然と消えていた。中庭を疾走している。
「くぉらぁ! どこ行くつもりだぁ!」
「へーん! わしらにゃ関係ないわい」
「何だとーーー! ジジイ、お前がこのくだらん無駄づかいの発端だぞ。責任を感じろ責任を」
「お小言なんぞまっぴらじゃ」
気づいた騎士たちがジジイの行く手を塞ごうとするが、神出鬼没の緑柱たちがそれを邪魔するので、近づけない。ジジイはほぼまっすぐ出口の門へ駆けていく。
「ヴィクトリア、足止めじゃ。合体せーい!」
ジジイの背後で緑柱が集まり、くっついて一体化していく。顔らしきものができ、握りこぶしができ、ぶっとい足ができて、緑色の巨人になった。騎士たちの身長の倍くらいはある、筋骨隆々の巨人が吠える。騎士たちが応戦するが、剣で切っても槍で突いても効いていないようだ。
「あんなのアリかよ!」
「ちっ。長引くと厄介だな……」
赤装束は左拳を口許に寄せると、拳に向かって話しかけた。ちょっとどうかしちゃった?
「イフ、力を貸せ」
すると、誰かの声が応えた。女の声だ。えっ? 俺もどうかしちゃった?
「あらん、ケーちゃんがこんなに早くあたしに頼るなんて珍しいこともあるものね」
「建物に被害を出したくねえんだよ」
「わかってるわかってる。さ、唱えてちょうだい」
赤装束は左手のひらをまっすぐ緑色の巨人に向けた。
「銅の赤より紅き笞にて叩かば響け疾く高らかに……火撃弾!」
赤装束の開いた左手のひらから、炎の柱が吹き出し、一直線に緑の巨人に向かってとび出した。
「魔法が来ます! 避けて」
メイドが叫ぶと騎士たちは一斉に飛びのいて退避した。さすが、戦い慣れしている。
敵ながら緑の巨人の反応も早かった。炎の柱に気づくと素早く向き直り、両の拳を構え、炎に向かって力強く突き出す。炎の柱と拳の激突。
ドーーーーーン!
爆音と共にすごい爆風が巻き起こった。騎士たちは爆風をうけて踏ん張るが、重心を崩して倒れる者もいた。離れた場所にいる俺でさえ、激しい爆風に吹き飛ばされそうになった。
だがまっすぐに左手を構えた赤装束は微動だにしなかったし、その手のひらから伸びる炎の柱も揺らがなかった。拳から叩き出された爆風をものともせず、炎の柱は巨人の両拳に直撃し、そこで燃え広がるかと思った炎は、そのまま緑の巨人を貫いて背後に突き抜けた。一瞬の沈黙の後、緑の巨人はどうと仰向けに倒れた。
騎士たちが生死確認しようと油断なく近づいたが、それより早く、巨人は元の緑の柱に分裂して、脱兎のごとく逃げ出した! 騎士たちの足元をすり抜けて門に突進する。戦うつもりはないようだ。
「あれ喰らってまだ動けんのは大したもんだなー」
赤装束が感心したように言う。
「そんな悠長なこと言ってる場合か! 逃げられるぞ」
「もう無理だろあれは。捕まんねーよ」
門の外ではジジイがその場かけ足をしながら緑柱たちを待っていた。緑の柱たちは合流すると、神輿のような形になり、ジジイを載せて逃げ出した。ジジイも神輿の上でかけ足している(意味あるか?)。逃げながら捨てぜりふも忘れない。
「くそー! 覚えとれよー!」
「逃げ足速えなあ……」
「な、なんじゃこれは……どうして誰も脱走せんのだ」
ジジイはポカーンとその列を見て、あんぐり口を開けている。緑のぶよぶよの柱たちもあんぐり口らしきものを開けている。どうやらこいつらの企みとも違うようだ。
囚人たちの列の先頭には机があり、革鎧が積み上げてある。さっきのメイドが机の前に立って、一人ずつていねいに体格を確認し、合う革鎧を手渡している。え、あのメイド、俺の後ろで赤装束の隣を守って戦ってなかったっけ?
赤装束を振り返ると、メイドの姿は忽然と消えていた。俺の視線に気づいた赤装束が応える。
「クロか? あいつ足が速いからな」
「足が速いとかいうレベルか? どーやって俺を追い越したんだよ」
「さあ……早歩き?」
おかしいだろ。
「はい、こちらです。あなたにはこちらが良さそうですね。はい、ではこちらも」
メイドはちらっと囚人の体格を見ただけで、身体に合う大きさの革鎧を選び出して丁寧に手渡ししている。囚人たちは鎧を受け取った後、近くに立てかけた武器棚から自分に合った剣を取り、準備運動を始めている。
「ヴィクトリア! 外門の鍵は壊したのか? 壊したけどあいつら出て行かない? なぜじゃ! あいつら囚人じゃろが」
「じーさん、なんかおかしいなー、とか思わないのか?」
赤装束がニヤニヤと口を挟む。
「なんで俺とクロが牢屋に入ってたんだろう、とか、鍵がかかってなかったよねー、とか」
「まさか……知っておったというのか、わしが来るのを」
「おっ、いい線行ってる。だとしたら、その先まで考えてみなよ。あんたの計画を阻止するために、俺たちがやりそうなこと」
ジジイと緑柱は一緒に首を傾げて考え始めた。
「ま、まさか……!」
「おっ、気づいた? そう、あいつら全員……」
「全員わしのファンか!」
「んなわきゃあない」
「じゃ、じゃあもしもここでわしが一曲歌ったとしたら……会場は熱狂のるつぼに?」
「頼んでねーって」
赤装束はため息をつくと種明かしした。
「あらかじめ来るのがわかってりゃ、そのままにしとくわけないだろ。凶悪犯の皆様は別の場所に移送済み。ここにいるのはお前が面目を潰そうとしてた、ティルト騎士団の皆様だよ」
「ガーン……!」
ジジイはショックを受けたが、ふと不思議そうに言った。
「じゃが……囚人はどこへやった? ここは街で一番でかい監獄、ここの囚人を全員収容するような施設はそうないはず」
「ああ、そのことなら」
赤装束はさらっと言った。
「大丈夫だ。監獄を一つ買っといたからな」
「監獄を……買った……?」
ジジイと緑柱と俺は一緒に首を傾げた。
「ああ。カキンして、街の向こう側に一つ買って置いた。囚人たちはみんな建物が新しいって喜んでたぞ」
「ちょ……ちょっと待てよ」
俺は尋ねた。
「それって金で買ったってことか? そんなの、いくらかかると思ってんだ」
「んーと金貨で三千枚、だったかな」
「貴っ様ーーーーーーー! そこへ直れーーーーー!」
俺が怒鳴ったもんで、赤装束とジジイと緑柱が全員直立不動で固まった。
「いいか、お前が使った金貨三千枚はな、昨日の誰かが使いたかった金貨三千枚だぞ。わかってるのか!」
「いや、俺が使った金貨三千枚は俺の金貨三千枚で……」
「口答えすんなーーーーーー!」
激高してぶち切れる俺。
「金貨三千枚! 金貨三千枚だぞ! 金貨三千枚あったら、旨い棒菓子がいくつ買えると思ってるんだ! ええ!?」
「うまい……棒、菓子?」
「棒菓子も知らんのか貴様ーーー! 棒菓子はな、庶民の喜び! 白銅貨一枚で二本を分け合って食べるのが仲良しの証明ぞ」
「いや、それは俺は知らんけど」
「なのに……なのにお前は。ジジイ一人のために金貨三千枚を無駄遣い」
「そんなことよりジジイはいいのか、逃げるぞ」
さっきまでそこにいたはずのジジイと緑柱たちが忽然と消えていた。中庭を疾走している。
「くぉらぁ! どこ行くつもりだぁ!」
「へーん! わしらにゃ関係ないわい」
「何だとーーー! ジジイ、お前がこのくだらん無駄づかいの発端だぞ。責任を感じろ責任を」
「お小言なんぞまっぴらじゃ」
気づいた騎士たちがジジイの行く手を塞ごうとするが、神出鬼没の緑柱たちがそれを邪魔するので、近づけない。ジジイはほぼまっすぐ出口の門へ駆けていく。
「ヴィクトリア、足止めじゃ。合体せーい!」
ジジイの背後で緑柱が集まり、くっついて一体化していく。顔らしきものができ、握りこぶしができ、ぶっとい足ができて、緑色の巨人になった。騎士たちの身長の倍くらいはある、筋骨隆々の巨人が吠える。騎士たちが応戦するが、剣で切っても槍で突いても効いていないようだ。
「あんなのアリかよ!」
「ちっ。長引くと厄介だな……」
赤装束は左拳を口許に寄せると、拳に向かって話しかけた。ちょっとどうかしちゃった?
「イフ、力を貸せ」
すると、誰かの声が応えた。女の声だ。えっ? 俺もどうかしちゃった?
「あらん、ケーちゃんがこんなに早くあたしに頼るなんて珍しいこともあるものね」
「建物に被害を出したくねえんだよ」
「わかってるわかってる。さ、唱えてちょうだい」
赤装束は左手のひらをまっすぐ緑色の巨人に向けた。
「銅の赤より紅き笞にて叩かば響け疾く高らかに……火撃弾!」
赤装束の開いた左手のひらから、炎の柱が吹き出し、一直線に緑の巨人に向かってとび出した。
「魔法が来ます! 避けて」
メイドが叫ぶと騎士たちは一斉に飛びのいて退避した。さすが、戦い慣れしている。
敵ながら緑の巨人の反応も早かった。炎の柱に気づくと素早く向き直り、両の拳を構え、炎に向かって力強く突き出す。炎の柱と拳の激突。
ドーーーーーン!
爆音と共にすごい爆風が巻き起こった。騎士たちは爆風をうけて踏ん張るが、重心を崩して倒れる者もいた。離れた場所にいる俺でさえ、激しい爆風に吹き飛ばされそうになった。
だがまっすぐに左手を構えた赤装束は微動だにしなかったし、その手のひらから伸びる炎の柱も揺らがなかった。拳から叩き出された爆風をものともせず、炎の柱は巨人の両拳に直撃し、そこで燃え広がるかと思った炎は、そのまま緑の巨人を貫いて背後に突き抜けた。一瞬の沈黙の後、緑の巨人はどうと仰向けに倒れた。
騎士たちが生死確認しようと油断なく近づいたが、それより早く、巨人は元の緑の柱に分裂して、脱兎のごとく逃げ出した! 騎士たちの足元をすり抜けて門に突進する。戦うつもりはないようだ。
「あれ喰らってまだ動けんのは大したもんだなー」
赤装束が感心したように言う。
「そんな悠長なこと言ってる場合か! 逃げられるぞ」
「もう無理だろあれは。捕まんねーよ」
門の外ではジジイがその場かけ足をしながら緑柱たちを待っていた。緑の柱たちは合流すると、神輿のような形になり、ジジイを載せて逃げ出した。ジジイも神輿の上でかけ足している(意味あるか?)。逃げながら捨てぜりふも忘れない。
「くそー! 覚えとれよー!」
「逃げ足速えなあ……」
0
あなたにおすすめの小説
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった
黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった!
辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。
一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。
追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる