63 / 273
第4章:学園編
再会2
しおりを挟む
「悪いな。取り乱しちまった。そんで一体今までどこにいやがったんだ?あっちこっち探したがなんもわからなかったのに。それにその身なりは一体…」
真っ赤に目を腫らしながらマティスが聞いてきたので、ジンは今までの経緯を話すことにした。あの晩に何があったのか、今までどこで何をしていたのか。
ただ、マティスにもエデンのことなどは語ることはできなかった。もし仮に誰かの口からその情報が流れれば、今後他の使徒たちの行動に影響する可能性がある。肝心なところをボカしつつ、自分が今何をしているのかをマティスに語った。
ジンが話すのをマティスは時には質問しながらも、しばらく聞き続け、気づけば数時間経っていた。
「つまり、ナギ嬢ちゃんが魔人になっちまって、ザックたちはナギ嬢ちゃんに…ってことか。そいでお前は、そのお前を助けてくれたってやつと一緒に暮らしてたってことか」
「うん、その人たちも俺と同じ経験をしていた。だから俺のことを知って、色々と世話をしてくれたんだ」
「…まあそれはわかった。だがそんならなんで今まで連絡の一つも寄越さなかったんだよ…俺はなぁ、お前たちが死んじまったと思ってよ…」
そう言って再びマティスは肩を震わせ始めた。先ほどまで険のある表情を浮かべていた男とは全く異なっていた。
「ごめん。ここからかなり遠くの街に行ったし、そもそもスラム宛に手紙をお願いしたらどこでも断られちゃって、どうすることもできなかったんだ。それにまさかこんなにおじさんを苦しめているとは思ってなかったんだよ。本当にごめん」
「…まあ…でもよ、お前が生きていてくれたことがどんだけ嬉しいか…なあこれからどうするつもりなんだ?」
「ファレスに入学しようと思ってる。ウィル…俺を育ててくれた人が学校には行けって言ってくれて。それならせっかくだから昔から行きたかった学校に行きたいって言ったら許してくれたんだ」
「なるほどな、確かにあそこは騎士になりたい奴らの登竜門だからな。それにあそこの教員のほとんどは引退した騎士どもばっかだし、現役の奴らもちょくちょく来るしな。いい考えだと思うぜ」
「うん。それで…またこうしてここに来てもいいかな?どんだけ時間が経ってもやっぱり俺の家はここだし…」
ジンは口ごもる。スラムから離れて久しい。もうここは自分の居場所ではないとなんとなく感じていた。だがそれは少し彼にとって物悲しいものだった。かつてザックやレイと遊んだ空き地や、ミシェルと並んで歩いた道。ナギと一緒に過ごしたあちこちの場所。それらは全て彼の心を強く締め付ける、彼にとっての原風景だったからだ。
「ガハハ、何バカなこと言ってんだ、そんなもんいいに決まってんだろう!」
マティスはジンの言葉を聞いて嬉しくなる。8年の月日が流れようとも、彼の知るジンは確かにそこにいた。思わず彼の頭に手を置いて髪をくしゃくしゃにする。
「ちょっ!おじさんやめてよ!」
そう言いながらも顔に笑みが浮かぶのをジンは止められなかった。マティスが再び自分を受け入れてくれたことが、自分の居場所がまだ確かに存在していたことが嬉しかったのだ。
「…ただ、な。それも学校に入るまでだ」
先ほどとは打って変わってマティスが真面目な顔をしてそう言った。
「え、なんで?」
「お前は、騎士になりたいんだろ?そんな奴がスラムをうろついていたら他の奴らにどう思われると思う?」
「それは…」
「そう、お前にとってマイナスにしかなんねえんだよ。だから学校に入ったら、よっぽどのことがない限り絶対に来ちゃならねえ」
「…うん」
マティスの言葉を聞いて、ジンは俯く。
「ただ…まあ今日は別だ!せっかくだし俺んとこによってけ、精一杯もてなしてやるからよ、ガハハハ!」
そんなジンを見たマティスは大きく口を開けて笑いながら、バシバシと背中を叩いた。
「痛っ、痛いっておじさん!」
その声を聞いて一層気分が良くなったかマティスはそのままジンの肩を組んで歩き出した。
二人が廃教会の前に着くと門の前で血相を変えた男が待ち構えていた。
「マ、マティスさん!よかった、ようやく戻って来たんですね!実は信じられない報告が!」
男は口早に喋る。よほど慌てているのかその声は非常に大きい。
「お、おい落ち着け、一体何があった?」
「あっ、す、すいません。じ、実はですね…先ほど、ジンと名乗る少年が現れたそうなんです!もしかして、もしかしてあの子のことなんじゃ!」
ジンは男の顔をよく見てみる。記憶の中にあるスラムの住人を次々と思い出していくと、ようやく昔ナギが手当をした男であることを思い出した。
目の前の男の慌てっぷりを見て思わずマティスと目を合わせ、互いに苦笑した。その様を見て、男がジンの存在に気がつき、眼を大きく見開いた。
「何笑ってるんですかって…え、え?ま、まさか!」
「うん、久しぶりワットさん」
「ジ、ジン!本当にジンなのか!?」
そこからは先ほどのマティスと同じように泣き付かれた。しばらくして、ワットはようやく落ち着いたので、ジンに質問を開始しようとした。だがそれはマティスに止められた。
「まあ、待てワット。これから宴会を開くから、古株に呼びかけてくれや。いろいろ聞きたいことはあるだろうがそん時にしてくれ」
「は、はい!すぐに準備して来ます!じゃあまた後でなジン!」
慌てているため、度々転びそうになりながらも、ワットはスラムの奥へと消えて行った。
それからはあっという間だった。マティスの指示が一つ飛ぶと、一斉に彼の配下の者たちが宴会の準備を始めたのだ。それを眺めながらマティスと話していると、次から次へとジンの顔見知りがやって来た。
ナギ達や自分の面倒を見てくれた娼婦たちや、色々必要な物を用立ててくれた怪しい男たち、いろんな話をしてくれた老人たち。それぞれと固い握手やハグを交わし、笑い合い、時に涙を流しながら再会を喜んだ。
やがて宴会が始まるとジンはあっちこっち引っ張りだこで、かつての知り合いに質問責めにあった。そうしていつのまにか長い時間が経っていた。
夕方ごろから始まったはずが、今はすでに太陽が白んでいる。気がつけばそこら中に、嵐が通り過ぎたかのように、あらゆるものが人を含めて散らばっていた。そんな中でジンはマティスとともに廃協会の門へと足を進めていた。
やがてそこにたどり着くと、二人はしばし黙る。そしてジンが口を開きマティスに話しかけた。
「それじゃあ、また会いに来るね」
「ああ、同じ街に暮らしてんだ。なんかあったら俺を頼れよ?」
「うん、そうさせてもらう」
「おし!そんじゃあ行ってこい!試験頑張れよ」
久しぶりに再会した時の険のある表情をマティスはしていなかった。まるで憑き物が落ちたかのように、ただただ穏やかな顔でジンに向き合っていた。
「うん、ありがとう!それじゃあ行って来ます!」
ジンはマティスにそう告げると、まだ店も開いていない街中へと繰り出して行った。
「頑張れよ…」
マティスは通りへと歩き出したジンの後ろ姿を、見えなくなるまで眺めた。それから彼は宴会場へと戻って行った。
「行ったんですか?」
後ろからふとワットが話しかけて来た。
「ああ、行った」
「そうですか、それにしても驚きました」
「何がだ?」
「あなたが久しぶりに心から喜んでいるのを見ることができましたので。僕もすごく嬉しいです。それと、安心しました」
ワットはスラムの中で誰よりもマティスを尊敬していた。だからこそマティスの過去を知る彼は、今まで心苦しかったのだ。だがもうマティスはあの日から立ち直ることができたように見えた。
「ああ、そうだな…お前たちにも悪いことをしちまった…」
「そうですね、だから一つずつ、できることからやり直し始めましょうや」
「おう…なあ、これからもお前に頼ってもいいか?」
「当たり前ですよ、俺はあなたの右腕ですからね」
ワットはニヤリと笑った。それを見てマティスは苦笑する。
「ありがとうよ…」
真っ赤に目を腫らしながらマティスが聞いてきたので、ジンは今までの経緯を話すことにした。あの晩に何があったのか、今までどこで何をしていたのか。
ただ、マティスにもエデンのことなどは語ることはできなかった。もし仮に誰かの口からその情報が流れれば、今後他の使徒たちの行動に影響する可能性がある。肝心なところをボカしつつ、自分が今何をしているのかをマティスに語った。
ジンが話すのをマティスは時には質問しながらも、しばらく聞き続け、気づけば数時間経っていた。
「つまり、ナギ嬢ちゃんが魔人になっちまって、ザックたちはナギ嬢ちゃんに…ってことか。そいでお前は、そのお前を助けてくれたってやつと一緒に暮らしてたってことか」
「うん、その人たちも俺と同じ経験をしていた。だから俺のことを知って、色々と世話をしてくれたんだ」
「…まあそれはわかった。だがそんならなんで今まで連絡の一つも寄越さなかったんだよ…俺はなぁ、お前たちが死んじまったと思ってよ…」
そう言って再びマティスは肩を震わせ始めた。先ほどまで険のある表情を浮かべていた男とは全く異なっていた。
「ごめん。ここからかなり遠くの街に行ったし、そもそもスラム宛に手紙をお願いしたらどこでも断られちゃって、どうすることもできなかったんだ。それにまさかこんなにおじさんを苦しめているとは思ってなかったんだよ。本当にごめん」
「…まあ…でもよ、お前が生きていてくれたことがどんだけ嬉しいか…なあこれからどうするつもりなんだ?」
「ファレスに入学しようと思ってる。ウィル…俺を育ててくれた人が学校には行けって言ってくれて。それならせっかくだから昔から行きたかった学校に行きたいって言ったら許してくれたんだ」
「なるほどな、確かにあそこは騎士になりたい奴らの登竜門だからな。それにあそこの教員のほとんどは引退した騎士どもばっかだし、現役の奴らもちょくちょく来るしな。いい考えだと思うぜ」
「うん。それで…またこうしてここに来てもいいかな?どんだけ時間が経ってもやっぱり俺の家はここだし…」
ジンは口ごもる。スラムから離れて久しい。もうここは自分の居場所ではないとなんとなく感じていた。だがそれは少し彼にとって物悲しいものだった。かつてザックやレイと遊んだ空き地や、ミシェルと並んで歩いた道。ナギと一緒に過ごしたあちこちの場所。それらは全て彼の心を強く締め付ける、彼にとっての原風景だったからだ。
「ガハハ、何バカなこと言ってんだ、そんなもんいいに決まってんだろう!」
マティスはジンの言葉を聞いて嬉しくなる。8年の月日が流れようとも、彼の知るジンは確かにそこにいた。思わず彼の頭に手を置いて髪をくしゃくしゃにする。
「ちょっ!おじさんやめてよ!」
そう言いながらも顔に笑みが浮かぶのをジンは止められなかった。マティスが再び自分を受け入れてくれたことが、自分の居場所がまだ確かに存在していたことが嬉しかったのだ。
「…ただ、な。それも学校に入るまでだ」
先ほどとは打って変わってマティスが真面目な顔をしてそう言った。
「え、なんで?」
「お前は、騎士になりたいんだろ?そんな奴がスラムをうろついていたら他の奴らにどう思われると思う?」
「それは…」
「そう、お前にとってマイナスにしかなんねえんだよ。だから学校に入ったら、よっぽどのことがない限り絶対に来ちゃならねえ」
「…うん」
マティスの言葉を聞いて、ジンは俯く。
「ただ…まあ今日は別だ!せっかくだし俺んとこによってけ、精一杯もてなしてやるからよ、ガハハハ!」
そんなジンを見たマティスは大きく口を開けて笑いながら、バシバシと背中を叩いた。
「痛っ、痛いっておじさん!」
その声を聞いて一層気分が良くなったかマティスはそのままジンの肩を組んで歩き出した。
二人が廃教会の前に着くと門の前で血相を変えた男が待ち構えていた。
「マ、マティスさん!よかった、ようやく戻って来たんですね!実は信じられない報告が!」
男は口早に喋る。よほど慌てているのかその声は非常に大きい。
「お、おい落ち着け、一体何があった?」
「あっ、す、すいません。じ、実はですね…先ほど、ジンと名乗る少年が現れたそうなんです!もしかして、もしかしてあの子のことなんじゃ!」
ジンは男の顔をよく見てみる。記憶の中にあるスラムの住人を次々と思い出していくと、ようやく昔ナギが手当をした男であることを思い出した。
目の前の男の慌てっぷりを見て思わずマティスと目を合わせ、互いに苦笑した。その様を見て、男がジンの存在に気がつき、眼を大きく見開いた。
「何笑ってるんですかって…え、え?ま、まさか!」
「うん、久しぶりワットさん」
「ジ、ジン!本当にジンなのか!?」
そこからは先ほどのマティスと同じように泣き付かれた。しばらくして、ワットはようやく落ち着いたので、ジンに質問を開始しようとした。だがそれはマティスに止められた。
「まあ、待てワット。これから宴会を開くから、古株に呼びかけてくれや。いろいろ聞きたいことはあるだろうがそん時にしてくれ」
「は、はい!すぐに準備して来ます!じゃあまた後でなジン!」
慌てているため、度々転びそうになりながらも、ワットはスラムの奥へと消えて行った。
それからはあっという間だった。マティスの指示が一つ飛ぶと、一斉に彼の配下の者たちが宴会の準備を始めたのだ。それを眺めながらマティスと話していると、次から次へとジンの顔見知りがやって来た。
ナギ達や自分の面倒を見てくれた娼婦たちや、色々必要な物を用立ててくれた怪しい男たち、いろんな話をしてくれた老人たち。それぞれと固い握手やハグを交わし、笑い合い、時に涙を流しながら再会を喜んだ。
やがて宴会が始まるとジンはあっちこっち引っ張りだこで、かつての知り合いに質問責めにあった。そうしていつのまにか長い時間が経っていた。
夕方ごろから始まったはずが、今はすでに太陽が白んでいる。気がつけばそこら中に、嵐が通り過ぎたかのように、あらゆるものが人を含めて散らばっていた。そんな中でジンはマティスとともに廃協会の門へと足を進めていた。
やがてそこにたどり着くと、二人はしばし黙る。そしてジンが口を開きマティスに話しかけた。
「それじゃあ、また会いに来るね」
「ああ、同じ街に暮らしてんだ。なんかあったら俺を頼れよ?」
「うん、そうさせてもらう」
「おし!そんじゃあ行ってこい!試験頑張れよ」
久しぶりに再会した時の険のある表情をマティスはしていなかった。まるで憑き物が落ちたかのように、ただただ穏やかな顔でジンに向き合っていた。
「うん、ありがとう!それじゃあ行って来ます!」
ジンはマティスにそう告げると、まだ店も開いていない街中へと繰り出して行った。
「頑張れよ…」
マティスは通りへと歩き出したジンの後ろ姿を、見えなくなるまで眺めた。それから彼は宴会場へと戻って行った。
「行ったんですか?」
後ろからふとワットが話しかけて来た。
「ああ、行った」
「そうですか、それにしても驚きました」
「何がだ?」
「あなたが久しぶりに心から喜んでいるのを見ることができましたので。僕もすごく嬉しいです。それと、安心しました」
ワットはスラムの中で誰よりもマティスを尊敬していた。だからこそマティスの過去を知る彼は、今まで心苦しかったのだ。だがもうマティスはあの日から立ち直ることができたように見えた。
「ああ、そうだな…お前たちにも悪いことをしちまった…」
「そうですね、だから一つずつ、できることからやり直し始めましょうや」
「おう…なあ、これからもお前に頼ってもいいか?」
「当たり前ですよ、俺はあなたの右腕ですからね」
ワットはニヤリと笑った。それを見てマティスは苦笑する。
「ありがとうよ…」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。
ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~
namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。
父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。
だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった!
触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。
「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ!
「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ!
借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。
圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。
己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。
さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。
「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」
プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。
最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる