76 / 273
第4章:学園編
お茶会2
しおりを挟む
「学校二日目はどうだった?確か能力測定したんでしょ?」
ゆっくりとお茶を飲んでいると、テレサが三人に聞いてきた。
「まあまあかな。なんかあんまり大したことなかったよ」
「まあぼちぼちって感じかな。ただただめんどくさかったよ」
「えー、私はとにかく疲れたなー。大体私は治癒系の能力しかないんだから、戦闘とか、的当てとか難しかったよ」
「ふむふむ、そういえば一年生の時の能力測定って私の時もそんな感じだったかなぁ。担任の人はどう?どんな先生?」
「僕のクラスはガバルっていう男の先生だったよ」
「嘘!ガバル先生なの!?あのカツラと揉み上げの!?」
「あ、やっぱりそうなの?なんかすごい生え際が不自然で揉み上げもすごいからみんな笑うの我慢してた」
「あー、やっぱり…私も一年の時の担任の先生だったんだけど、一度授業中にカツラが凄くズレたことがあったなあ。あの時の先生の顔が未だに忘れられないわ、ふふふ…。それでマルシェたちはどんな先生だった?同じクラスなのよね?」
「うん、なんとね私達のクラスの担任は元近衛騎士団副団長のベイン・レシオンだったの!すんごいやる気ない先生だった!」
「ああ、最初のホームルームから二日酔いだって言って寝始めたしな」
「えっ!ベイン先生ってそんな人なの?確か副団長時代は切れ者でかっこよかったんだけど?」
「あー、うん。最初は他の奴らも興奮してたんだけどさ。途中から全くやる気が無いってことが分かって、しかも睡眠の邪魔をすると滅茶苦茶切れるからもう腫れ物扱いだよ」
「ウンウン、すでに何人もあの人の餌食になってるもんね」
「へー、そうなんだ。なんか意外だなー。ね、シオン?」
「確かにね。あの人って何を教えることになってるの?」
「えっと、確か世界史だったかな?どんな風に世界ができたか~みたいなやつ」
「へえ、じゃあ僕のクラスでも教えるのかな?少し楽しみだね」
「ねえ、ガバル先生はなんの授業の先生なの?」
「ああ、あの人は法術の応用理論についてだよ」
「えー、なんかめんどくさそう…」
「でもカツラで、揉み上げもすごいけどいい先生よ。教え方もすごいわかりやすいし、私達の代でも人気の先生だったんだから」
「うっそ!信じられない。僕なら絶対授業よりそっちに集中しちゃいそう」
「ふふふ…そうね。あ、そういえばジンくんクラスメイトはどう?面白い子はいた?」
「えっととりあえず同じ寮室のやつとは仲良くなったよ。ルースってやつなんだけどさ。すごい田舎臭くて妙に自信家なやつなんだよ。結構間抜けみたいで一番最初にベイン先生に吹っ飛ばされた」
「へえ、面白そうね。どんなことしたの?」
「遅刻して、大声で教室に入ったら、二日酔いでダウンしていた先生の逆鱗に触れた」
「初日から遅刻したの!?なんて言うか凄い豪胆な子ね。マルシェはどう?」
「んー、まあ何人かとは話したんだけどね。なんだろ?二人と話してたのを見られてたのか、みんな二人のことを聞きたがってくるんだよねぇ」
「あらあら、それは…」
「うん、だから適当に流してるよ。あ、でも一人面白い子がいるよ。エルマーっていう男の子なんだけどね。ものっすごいシスコンで、ずっとお姉さんの話をしてるんだ。お姉さん3年生らしいから、もしかしたらテレサちんの知り合いかも。サラ・オプファーって言うんだけど」
「ああ、サラちゃんね。そういえばサラちゃんの弟が入ったんだっけ。どんな子?かわいい?」
「うん、なんか小動物みたいな感じ。凄く餌付けしたくなる」
「サラちゃんもそんなこと言ってたなー。今度見に行こうかしら。シオンの方はどう?確か今年はなかなか面白そうな子が入ったんでしょ。アレキウス様のご子息とか」
「あー、うん。なんて言うか声が大きくていつも周りにお付きのものを侍らせてる感じで僕はあんまり好きじゃないな。しかも俺の方が強い~みたいな感じで妙に対抗意識燃やしてくるから、まだ二日しか一緒のクラスじゃないけど、なんか疲れちゃうよ」
「確かにそれは面倒ね。でも喧嘩を売ってきても買っちゃダメよ?」
「わ、分かってるよ…」
「本当にー?シオン嘘つく時いつも目が左の方見るんだけどなぁ?」
「う、嘘じゃないよ!多分…きっと…そ、そんなことよりテレサの方はどうなのさ!?」
「あ、そうそう!アスラン様と同じクラスなんでしょ?」
「あー、アスランくんか。なんかいつも誰かに囲まれてて大変そうよ。この前なんかストーカーにつけられたって言ってたわ。怖いわよねー」
「マジかよ、そんなことする女子がいるのか…」
「嘘!本当に!?」
マルシェがそれからアスランのことについてテレサに尋ね始めた。
それを眺めているとシオンがジンの袖を引っ張り顔を耳元に近づけてきた。突然の行動にジンは少し緊張する。
「あんなこと言ってたけどテレサなんか今まで七、八人に後をつけられてたんだよ。あの子が気がつかなかっただけで…」
耳元で吹きかけられる息が少しくすぐったい。それと同時にジンは確信した。
「なるほど、それで全員お前が救護院送りにしたと」
「当然」
シオンの方に目を向けると、得意げな顔をしている。以前に見たようにシオンはテレサを守るために色々やっているらしい。
未だにアスランのことについて話し続けている。彼女たちを放置してジンはシオンに小声で尋ねる。
「なあ、なんでお前はそんなにテレサのこと大事にしてるんだ?」
「うーん、なんでだろう?幼馴染だからかな?」
「それだけでか?」
「え?んー、まあ強いて言えば、テレサって放っておいたらどんな目にあうか分からなそうじゃない?だからかな」
「あー、なるほど。確かにそんな感じするわ」
そんなこんなで彼女と会話を続けていく。そしてふとジンはシオンとまともに話していることに気がついた。そのことに内心驚く。数時間前は睨みつけられていたはずだが、何度も会う内に彼女も少し自分に心を開いたのだろうか。思い返せば、からかったことと下着を覗いたことしか記憶にないのだが。しかしそのことは指摘しない。わざわざ関係を拗らせる気はジンには元より無い。
おそらくこれがシオンの元々の性格なのだろう。短気で見栄っ張りだが人懐っこい少女のようだ。一度話し始めると自然と言葉が出てきた。
「それよりさ…、お前って、あの…いや、やっぱいいや」
しばらく話していると突然シオンが何かを話そうとしていい渋った。
「なんだよ?」
「いや、やっぱいいって。多分違うから…」
「ん?よく分からないけど、まあいいよ」
そこでジンとシオンは二つの視線を感じた。いつの間にか話し終えていたらしい。ニヤニヤと言う擬音が聞こえてきそうないやらしい笑みを浮かべたテレサとマルシェが二人を観察していたのだ。
「ねえねえ、どう思いますテレサちん?」
「うーん、黒に近い灰色かなぁ?あんな男の子と楽しそうに話しているシオンって初めて見たし。マルシェはどう思う?」
「同じく」
ヒソヒソと何かを話しているが小さすぎて聞き取れない。だがシオンは二人に見られていたことが恥ずかしかったのか耳を赤くしていた。
「おほん。ズバリ、シオンくんはジンくんのことをどう思っているのかな?」
テレサと話し終えたマルシェが唐突にそんなことを聞いてきた。
「どうって…」
何を聞かれたのか、分からずキョトンとした表情を浮かべる。
「敵…知り合い?…やなやつ?かな」
「むう、そう言うことを聞いてるんじゃないんだよ。ねえ、テレサちん?」
「そうそう、なんかこうもっと甘酸っぱい感じの…」
「あの、それ俺の前で話すような内容じゃなくないか?」
なんとなく気まずく思い、ジンが口を挟む。
「えー、当事者がいないと面白くないじゃん!」
「そうだそうだ!それならジンくんはシオンのことどう思ってるの?」
マルシェの言葉に賛同してテレサが同じ質問をジンに聞いてくる。
「いや、どうって、このタイミングで聞く?今俺シオンに嫌なやつ扱いされたばかりなんだけど…」
ジンが言い淀むと、何を聞かれていたのかようやく理解したらしいシオンが顔を赤くして二人を止めようとする。
「もう終わり!この話は終わり!それにほら、そろそろ暗くなってきたし帰らないと!特にテレサとマルシェは通いなんだから、最近夜道は危ないって言うし!解散解散!」
「えー、もうちょっと話そうよー。ね、テレサちん?」
「そうそう、もう少しだけ。お願いシオン?」
テレサが手を組んでシオンを見つめる。
「うっ、ジ、ジンもそう思うよね?ね?」
「あ、ああ。それにほら俺たち明日が授業初日な訳だし、今日の能力測定で疲れているから、さっさと帰って休まないと明日に響くかもしれないだろ?」
「そ、そうその通り!だから解散、解散!」
未だに不満そうなテレサとマルシェを強引に立たせる。その後テレサが渋々と会計を済ませると彼らは店の前で別れた。シオンはこれからテレサを家まで送って行くらしい。
「それじゃあ私たちも行こっか?」
「ああ」
そしてジンは半ば強引にマルシェを家まで送ることになった。
ゆっくりとお茶を飲んでいると、テレサが三人に聞いてきた。
「まあまあかな。なんかあんまり大したことなかったよ」
「まあぼちぼちって感じかな。ただただめんどくさかったよ」
「えー、私はとにかく疲れたなー。大体私は治癒系の能力しかないんだから、戦闘とか、的当てとか難しかったよ」
「ふむふむ、そういえば一年生の時の能力測定って私の時もそんな感じだったかなぁ。担任の人はどう?どんな先生?」
「僕のクラスはガバルっていう男の先生だったよ」
「嘘!ガバル先生なの!?あのカツラと揉み上げの!?」
「あ、やっぱりそうなの?なんかすごい生え際が不自然で揉み上げもすごいからみんな笑うの我慢してた」
「あー、やっぱり…私も一年の時の担任の先生だったんだけど、一度授業中にカツラが凄くズレたことがあったなあ。あの時の先生の顔が未だに忘れられないわ、ふふふ…。それでマルシェたちはどんな先生だった?同じクラスなのよね?」
「うん、なんとね私達のクラスの担任は元近衛騎士団副団長のベイン・レシオンだったの!すんごいやる気ない先生だった!」
「ああ、最初のホームルームから二日酔いだって言って寝始めたしな」
「えっ!ベイン先生ってそんな人なの?確か副団長時代は切れ者でかっこよかったんだけど?」
「あー、うん。最初は他の奴らも興奮してたんだけどさ。途中から全くやる気が無いってことが分かって、しかも睡眠の邪魔をすると滅茶苦茶切れるからもう腫れ物扱いだよ」
「ウンウン、すでに何人もあの人の餌食になってるもんね」
「へー、そうなんだ。なんか意外だなー。ね、シオン?」
「確かにね。あの人って何を教えることになってるの?」
「えっと、確か世界史だったかな?どんな風に世界ができたか~みたいなやつ」
「へえ、じゃあ僕のクラスでも教えるのかな?少し楽しみだね」
「ねえ、ガバル先生はなんの授業の先生なの?」
「ああ、あの人は法術の応用理論についてだよ」
「えー、なんかめんどくさそう…」
「でもカツラで、揉み上げもすごいけどいい先生よ。教え方もすごいわかりやすいし、私達の代でも人気の先生だったんだから」
「うっそ!信じられない。僕なら絶対授業よりそっちに集中しちゃいそう」
「ふふふ…そうね。あ、そういえばジンくんクラスメイトはどう?面白い子はいた?」
「えっととりあえず同じ寮室のやつとは仲良くなったよ。ルースってやつなんだけどさ。すごい田舎臭くて妙に自信家なやつなんだよ。結構間抜けみたいで一番最初にベイン先生に吹っ飛ばされた」
「へえ、面白そうね。どんなことしたの?」
「遅刻して、大声で教室に入ったら、二日酔いでダウンしていた先生の逆鱗に触れた」
「初日から遅刻したの!?なんて言うか凄い豪胆な子ね。マルシェはどう?」
「んー、まあ何人かとは話したんだけどね。なんだろ?二人と話してたのを見られてたのか、みんな二人のことを聞きたがってくるんだよねぇ」
「あらあら、それは…」
「うん、だから適当に流してるよ。あ、でも一人面白い子がいるよ。エルマーっていう男の子なんだけどね。ものっすごいシスコンで、ずっとお姉さんの話をしてるんだ。お姉さん3年生らしいから、もしかしたらテレサちんの知り合いかも。サラ・オプファーって言うんだけど」
「ああ、サラちゃんね。そういえばサラちゃんの弟が入ったんだっけ。どんな子?かわいい?」
「うん、なんか小動物みたいな感じ。凄く餌付けしたくなる」
「サラちゃんもそんなこと言ってたなー。今度見に行こうかしら。シオンの方はどう?確か今年はなかなか面白そうな子が入ったんでしょ。アレキウス様のご子息とか」
「あー、うん。なんて言うか声が大きくていつも周りにお付きのものを侍らせてる感じで僕はあんまり好きじゃないな。しかも俺の方が強い~みたいな感じで妙に対抗意識燃やしてくるから、まだ二日しか一緒のクラスじゃないけど、なんか疲れちゃうよ」
「確かにそれは面倒ね。でも喧嘩を売ってきても買っちゃダメよ?」
「わ、分かってるよ…」
「本当にー?シオン嘘つく時いつも目が左の方見るんだけどなぁ?」
「う、嘘じゃないよ!多分…きっと…そ、そんなことよりテレサの方はどうなのさ!?」
「あ、そうそう!アスラン様と同じクラスなんでしょ?」
「あー、アスランくんか。なんかいつも誰かに囲まれてて大変そうよ。この前なんかストーカーにつけられたって言ってたわ。怖いわよねー」
「マジかよ、そんなことする女子がいるのか…」
「嘘!本当に!?」
マルシェがそれからアスランのことについてテレサに尋ね始めた。
それを眺めているとシオンがジンの袖を引っ張り顔を耳元に近づけてきた。突然の行動にジンは少し緊張する。
「あんなこと言ってたけどテレサなんか今まで七、八人に後をつけられてたんだよ。あの子が気がつかなかっただけで…」
耳元で吹きかけられる息が少しくすぐったい。それと同時にジンは確信した。
「なるほど、それで全員お前が救護院送りにしたと」
「当然」
シオンの方に目を向けると、得意げな顔をしている。以前に見たようにシオンはテレサを守るために色々やっているらしい。
未だにアスランのことについて話し続けている。彼女たちを放置してジンはシオンに小声で尋ねる。
「なあ、なんでお前はそんなにテレサのこと大事にしてるんだ?」
「うーん、なんでだろう?幼馴染だからかな?」
「それだけでか?」
「え?んー、まあ強いて言えば、テレサって放っておいたらどんな目にあうか分からなそうじゃない?だからかな」
「あー、なるほど。確かにそんな感じするわ」
そんなこんなで彼女と会話を続けていく。そしてふとジンはシオンとまともに話していることに気がついた。そのことに内心驚く。数時間前は睨みつけられていたはずだが、何度も会う内に彼女も少し自分に心を開いたのだろうか。思い返せば、からかったことと下着を覗いたことしか記憶にないのだが。しかしそのことは指摘しない。わざわざ関係を拗らせる気はジンには元より無い。
おそらくこれがシオンの元々の性格なのだろう。短気で見栄っ張りだが人懐っこい少女のようだ。一度話し始めると自然と言葉が出てきた。
「それよりさ…、お前って、あの…いや、やっぱいいや」
しばらく話していると突然シオンが何かを話そうとしていい渋った。
「なんだよ?」
「いや、やっぱいいって。多分違うから…」
「ん?よく分からないけど、まあいいよ」
そこでジンとシオンは二つの視線を感じた。いつの間にか話し終えていたらしい。ニヤニヤと言う擬音が聞こえてきそうないやらしい笑みを浮かべたテレサとマルシェが二人を観察していたのだ。
「ねえねえ、どう思いますテレサちん?」
「うーん、黒に近い灰色かなぁ?あんな男の子と楽しそうに話しているシオンって初めて見たし。マルシェはどう思う?」
「同じく」
ヒソヒソと何かを話しているが小さすぎて聞き取れない。だがシオンは二人に見られていたことが恥ずかしかったのか耳を赤くしていた。
「おほん。ズバリ、シオンくんはジンくんのことをどう思っているのかな?」
テレサと話し終えたマルシェが唐突にそんなことを聞いてきた。
「どうって…」
何を聞かれたのか、分からずキョトンとした表情を浮かべる。
「敵…知り合い?…やなやつ?かな」
「むう、そう言うことを聞いてるんじゃないんだよ。ねえ、テレサちん?」
「そうそう、なんかこうもっと甘酸っぱい感じの…」
「あの、それ俺の前で話すような内容じゃなくないか?」
なんとなく気まずく思い、ジンが口を挟む。
「えー、当事者がいないと面白くないじゃん!」
「そうだそうだ!それならジンくんはシオンのことどう思ってるの?」
マルシェの言葉に賛同してテレサが同じ質問をジンに聞いてくる。
「いや、どうって、このタイミングで聞く?今俺シオンに嫌なやつ扱いされたばかりなんだけど…」
ジンが言い淀むと、何を聞かれていたのかようやく理解したらしいシオンが顔を赤くして二人を止めようとする。
「もう終わり!この話は終わり!それにほら、そろそろ暗くなってきたし帰らないと!特にテレサとマルシェは通いなんだから、最近夜道は危ないって言うし!解散解散!」
「えー、もうちょっと話そうよー。ね、テレサちん?」
「そうそう、もう少しだけ。お願いシオン?」
テレサが手を組んでシオンを見つめる。
「うっ、ジ、ジンもそう思うよね?ね?」
「あ、ああ。それにほら俺たち明日が授業初日な訳だし、今日の能力測定で疲れているから、さっさと帰って休まないと明日に響くかもしれないだろ?」
「そ、そうその通り!だから解散、解散!」
未だに不満そうなテレサとマルシェを強引に立たせる。その後テレサが渋々と会計を済ませると彼らは店の前で別れた。シオンはこれからテレサを家まで送って行くらしい。
「それじゃあ私たちも行こっか?」
「ああ」
そしてジンは半ば強引にマルシェを家まで送ることになった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。
ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~
namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。
父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。
だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった!
触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。
「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ!
「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ!
借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。
圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。
己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。
さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。
「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」
プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。
最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる