World End

nao

文字の大きさ
109 / 273
第5章:ファレス武闘祭

ジンの予選最終試合

しおりを挟む
「すー、はー、すー、はー」

 ジンは深呼吸をしてリングに登る。予選が始まる前はまさか自分がここまで残るとは考えてもいなかった。だが実際には今まさに決勝大会への切符を手に入れようとしている。

 リングに立って相手が来るのを待つ。やがて線の細い美男子がゆっくりと向かってきた。歩きながら両脇に群がる少女たちとイチャついている。見ていて腹立たしく思える。何故自分の対戦相手だけこういうのが多いのだろうか。

「ナルキス・ヴェルトラウエン、早く上がってきなさい!」

 3回戦の時から思っていたがこの審判とは気が合うのかもしれない。あの試合でもお互いに同情しあった仲だ。

 だがその審判の声も無視して、リングの近くまで来たのに登らずに見せつけるように連れて歩いている女生徒の肩に腕をかけて流れるように胸を揉みしだく。女生徒の方もまんざらではないようで笑っている。

「ナルキス・ヴェルトラウエン、早くしなさい!失格にするぞ!」

 その言葉にため息を吐くと、その場で跳躍してシュタッという擬音が聞こえてくるような見事な着地をする。その姿に取り巻きの少女がキャアキャアと黄色い声援をあげる。それにナルキスはその甘い顔で微笑む。女生徒たちの声がより一層熱を増した。その光景を見たジンと審判は同時に溜息を吐いた。

「おや、どうしたのかな君たち?」

 態とらしく不思議そうな顔をして、前髪をかきあげる。

「なんでもないですよ先輩。それよりさっさと始めませんか?」

「まあそんなに慌てるなって。少しはおしゃべりでもしようじゃないか」

「はあ?」

「君、一年生なんだって?それもEクラスの」

「まあそうですけど」

 訝しげな顔を浮かべるジンとは対照的にナルキスはパッと顔を明るくする。

「素晴らしい!2、3年のEクラスならまだしも、一年の、本当にゴミみたいな生徒しかいないクラスに君のような子がいるとは!」

 ナチュラルにジンを見下している態度を不快に思うが、確かに一般的にEクラスのイメージはそうなのだろう。馬鹿にしたように話しかけてくるナルキスは自然と自分の話ばかりをしていた。

「……たちのような低レベルの生徒たちがこの僕と戦うことができることはとても幸運な……」

「……この間もこの僕の手で魔物を何匹も討伐してね……」

「……美しさと強さを兼ね備えた僕はまさにフィリア様が生み出された一つの芸術品……」

 ジンは話半分に聞いていたが、ついにしびれを切らして審判に目を向ける。審判もそれに気がついて一つ頷くと高らかに試合開始を宣言した。

「全く、まだ僕のことを彼に紹介し終えていないのに無粋な審判だね。まあいい、ここからは言葉ではなく行動で証明してみせぶぎゅ!」

「いい加減試合に集中しましょうよ、先輩」

 先制打にジンの右拳がナルキスの顔面を捉える。観客の女生徒たちから悲鳴が上がり、ジンを非難する声が聞こえてくる。ちょうどアルも同じような状況になっているのだがジンはそれを知る由も無い。

 その声を無視して再度近づくと、彼に向かって高速で炎の弾が迫って来た。ジンは慌てて横に回避する。だが完全には回避しきれずにわずかに凶悪な炎が彼の服を焦がした。

「『火蜥蜴』か」

 ジンの目の前には優に2メートルは越える大きさになるであろう。炎で構成された、蜥蜴が蠢いていた。火法術でも難易度の高い『火蜥蜴』である。炎に形を与え、意識を入力し、術者の手足となる生命を生み出す。要するにシオンの『石狼』の炎版である。

「……よくも、よくもよくもよくもよくも!こ、この僕の顔に傷をつけてくれたな!決めたよ、君は焼き殺す!行け『火蜥蜴』!」

 その声に反応した『火蜥蜴』はジンに向かって炎を放射する。その勢いは想像よりもずっと早い。だが身体を強化しているジンには欠伸が出るほどのスピードでしかない。たやすく回避すると今度はジンがナルキスに詰め寄る。

「フッ」

 切りかかった短剣はしかし空を切る。

「なっ、残像!?」

 すぐさま可能性のある術をいくつも頭に思い浮かべる。

「君、身体強化が得意みたいだね」

 背後から声が聞こえたかと思うと炎が迫ってくる。それを躱したジンの進行方向に突如ナルキスが現れた。

「でもそれじゃあ僕には勝てないよ」

 炎を纏った拳がジンの右脇腹に突き刺さる。

「がはっ」

 痛みに思わず肺の中の空気が吐き出された。追撃を防ぐために右腕を強引に振り回す。

「ちっ」

 舌打ちとともにナルキスが距離をとった。その代わりに『火蜥蜴』による炎攻撃がすかさず飛んでくる。苦痛に喘ぐジンはその攻撃を避けるために必死で足に力を入れるが予想以上にダメージがあるらしい。足に力が入らなかった。

「くそっ!」

 そのまま炎が彼に着弾した。炎がジンを覆い尽くす。

「あははははは、美しいよ! 君のように美を理解できない愚か者も、僕の炎が美しく彩ってあげよう!」

 そんなジンを見てナルキスは嘲笑する。彼に傷をつけた相手には須く同じ制裁を与えてきた。哀れな虫けらのように転げ回るゴミどもを眺めることは彼にとって実に気分がいい。

「全くこの程度でよくここまで勝ち残れたものだね。さあ審判、勝利の宣布を!」

 両手を広げて、まるで舞台役者のように大げさに喋る彼に黄色い声援が飛ぶ。だが審判は静かに首を横に振った。

「まだだ。まだ終わっていない」

「なんだって?」

 審判に向けていた顔をジンに戻す。そこには炎に焼かれたはずの少年が立っていた。

「そんなバカな!」

「何勝手に終わらせようとしてるんですか、先輩?」

 ジンは驚愕の顔を浮かべるナルキスにふてぶてしく笑いかける。ナルキスには信じられない光景である。今まで対戦してきた相手は皆、自分の炎の前に無様に倒れ伏した。だが目の前の少年はそこまで深刻なダメージを負ったようには見えない。

「嘘だ、そんなはずはない! そうか、強がっているのか!」

 自分の目が信じられずに恥も外聞もなく喚き立てる。

「そう思うならもう一度やってみればいいじゃないですか」

「なに!?」

 ジンの言葉にまるで茹でられたかのように真っ赤になったナルキスは距離を取るとジンに手をかざす。

「ふざけやがって、それならこれを喰らえ!『火蜥蜴』やれ!」

 『火蜥蜴』が口を大きく開けて炎を放射する。それに合わせるようにナルキスは風法術を発動させる。

「『竜風炎』!」

 風をまとった炎弾は勢いを増してジンを囲い込む。シオンが得意な『嵐炎龍』のダウングレードの術である。だが凶悪な術には変わりない。

「ふふ、ふははははは!バカめ、僕を甘く見るからそうなるんだ!」

 炎に包まれ、姿が見えなくなったジンに向けて高笑いをする。彼の術は確かに魔獣を炭化させるほどの威力をもつ。惜しむらくは相手が悪かった。徐々に炎が鎮火し始め、やがて完全に消えた。

「そ、そんなバカな!?」

 目の前にいる少年は先程と同様にピンピンしている。

「すいませんね。俺、火には結構耐性あるんですよ」

 ジンは再び笑う。『龍化』した際の影響か、彼の肉体は少しずつ龍へと変化し始めている。それも《龍魔王》と称されるレヴィの肉体と同質のものへと。そしてレヴィの特徴の一つには術への極度の耐性が含まれていた。その上ジンは彼との戦いを見据えて、炎の攻撃に対応するための訓練も積んできたのだ。ただの学生の炎が効くわけがない。

「あんたの炎じゃ、俺は燃やせない」

「ふ、ふざけるな!ありえない、そんなことはありえない!そうだ、さっき炎を避けたじゃないか!そうだ火力を上げればいいんだな!これならどうだ『龍炎』!」

 信じられない状況に必死になって頭を回転させたナルキスの術は三度ジンの身体を包み込んだ。

「……避けたのは服が焦げるからだよ。それとあんたには関係のない話だけどさ、龍、龍って皆言うけど、それすごいムカつくんだよね」

 炎の中からゆっくりとジンが歩み寄ってくる。

「な、なな、何で!?」

「龍の炎はこんなに温くねえ!」

「ぷぎゃっ」

 力を込めた拳がナルキスの顔を的確に捉える。そのままナルキスは場外へと吹き飛ばされた。少女たちの悲鳴が上がる。

「勝者ジン・アカツキ!よって本ブロックの代表はジン・アカツキに決定した!」

 審判の宣言とともにブーイングと称賛の声が聞こえてきた。ジンは服についた火の粉を払った後、審判と固い握手を交わした。

 そうしてリングから降りたジンはまだシオンが試合中であることを知って向かうことに決めた。

~~~~~~~~~~~~

「あ、ジンくんどうだった?」

 リング脇でシオンを応援していたテレサを見つけて近寄ると、彼女もそれに気がついて顔を向けてきた。

「勝ったよ」

「本当!?凄い、おめでとう!」

 テレサはその言葉に満開の花のような笑顔を浮かべた。それを見て少し気恥ずかしく思い、ジンはポリポリと頰を掻いた。

「まあ、俺はいいとしてさ、シオンはどんな感じなんだ?」

「うーん、ジリ貧って感じね。あの子の悪い癖が出ちゃってるみたい」

「悪い癖?」

「うん、ほらあの子少しだけ喧嘩っ早いじゃない?」

「……少しではないけど、まあそうだな」

「……そうね。ま、まあそれは置いといて、あの子って相手の実力が高い時、よくギリギリの戦いがしたくて自分に制限をかけたり、相手の全力を出させようとしたりするのよ」

「あー、なるほど」

 ジンはカイウス戦を思い出す。わざわざ喰らわなくていい攻撃を受けてピンチになっていた。

「ということは……」

「うん、今回も。さっさと高火力攻撃とか広範囲攻撃をすれば倒せるのに、あの子相手に合わせちゃってるのよ。全く困った子だわ」

 テレサは頰に手を当てて困った表情を浮かべる。あっさりと危険なことを断言するテレサに少しゾッとするが、どうやら毎度のことらしい。そんなことを聞いているとシオンにスルアの風の鞭が打つかった。

「「あ」」

 ジンとテレサの間の抜けた声が重なる。すぐさま気を取り直したテレサがシオンに向かって叫んだ。一体その体のどこからそんな声を出しているのだろうかとジンは不思議に思う。直後シオンの悲鳴が響き渡った。

「へぇ、シオンって胸にも下着付けてたんだな」

 思わずジンはぼそりと声に出す。だが意外と大きかったらしく、すぐさま親の仇とばかりに殺意のこもった強烈な視線がシオンから飛ばされてきた。

「ちょっ、ジンくん!」

 テレサが慌ててジンににじり寄る。

「あ、やべっ」

 だがシオンを見ていたジンはそれに気がつかず、彼女からの視線にのみ意識が向かっていた。

「ジンくんは見ちゃダメ!」

「ちょっ、あいたたた! 爪、爪がまぶたに食い込んでる!」

 そんなジンの目を覆い隠すために咄嗟にテレサが手を伸ばす。そのため、彼女の爪が見事にジンの瞼に突き刺さったのだった。

「が、我慢しなさい!」

 二人でぎゃあぎゃあ喚いているといつのまにか試合が終わったらしい。シオンが真っ赤な顔をしながらテレサのもとに駆け寄ってきた。

「シオンお疲れ様! ジンくんシャツ!」

「は、はい!」

 テレサに急かされジンはシャツを献上する。

「ジンくんズボンも!」

 だが彼女はそれ以外も要求してきた。

「は、はい、ってそれはダメだろ!」

 さすがに男とはいえ公衆の面前でパンツ一枚になるのは厳しい。しかしテレサはそれを許さない。

「いいから!」

 彼女が鬼のような形相を浮かべたため、ジンは軽く怯えながら渋々とズボンも脱いでシオンに渡そうとしたところで、シオンの様子をマジマジと見て思わず口から一言こぼれ落ちた。

「……エロ」

 その言葉にシオンは一層真っ赤になって先ほど以上の鋭い視線を浮かべている。

「ジンくん!」

「ご、ごめんなさい」

 テレサの声に間髪入れずに謝罪すると、シオンは無言のまま彼のズボンを受け取った。それを見てようやく一安心したジンは話を変えようと苦笑いを浮かべる。

「いや、本当にお疲れ様だグフっ」

 シオンの本気の拳は彼の体をくの字に曲げる。

「がはっ」

 さらに彼女の一撃が顎を打ち抜き、ジンを宙に浮かした。消え失せかけた意識の中でジンは思った。

『そういえばこんなこと前にもあったなあ』
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました

四折 柊
恋愛
 子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

黄金の魔導書使い  -でも、騒動は来ないで欲しいー

志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。 そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。 ‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!! これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。 「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。

ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~

namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。 父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。 だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった! 触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。 「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ! 「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ! 借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。 圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。 己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。 さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。 「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」 プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。 最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...