209 / 273
第8章:王国決戦編
交渉
しおりを挟む
「お初にお目にかかる。俺はアカツキ皇国の天子、こっちで言やぁ皇帝か、を務めているコウラン・アカツキだ」
「こちらこそ、我々の急な願いを聞き入れてこちらに来ていただき、感謝する。私はこの国の王イース・フィリアン・キールだ。まさか皇帝自ら来ていただけるとは思いもしなかった」
豪奢な空間には2人の男が席につき、その後ろには複数の人がいた。
「まあ、娘と大切な甥っ子の頼みだからな。それに、今回の一件でおたくに貸を作るのも悪くねえ」
イースの真面目な態度とは裏腹に、コウランは乱雑な口調で、足を組んで座っている。
「あんたも、そんな堅っ苦しい話し方じゃなくていいぜ。真面目な言葉遣いってぇのはされるだけで肩が凝っちまう」
態とらしく右肩を押さえてマッサージをするかのように左手で揉む。
「ふっ、それではそうさせてもらおうか。それにしても本当に迅速な対応をしてくれて感謝する」
先日の対策会議からまだ3日しか経っていない。それにもかかわらず、イースの目の前にいる男は既に四千もの兵士を整えて、順次こちらに送り出していた。本来ならば疑うべきではあるが、その感情を少しでも表に出して相手の機嫌を損ねれば、協力が得られない。そう考えたイースはコウランの思惑を彼の表情から推察しようとするが、だてに一国の主人ではない。顔には笑みしか浮かんでいないため、非常に読み取り難かった。
「いいってことよ。そんで、面倒くせぇ話は嫌いなんで早速本題から話そうぜ」
「ああ、私もそちらの方が楽だ。グルード」
「はっ」
近くに立っていたグルードがイースに代わって現状を説明する。
「……なるほどな。確かに随分とヤベェ状況だ。そんで、俺に何をして欲しいんだ?」
今度はグルードに代わってイースが口を開いた。
「率直に言うと、兵を貸して欲しい」
「何の為に? まさか王都を守る為とか、あんたらの国の兵隊どもの代わりに魔物を退治する為とか言う訳じゃねえよな?」
「申し訳ないが後者だ。王都の守護ではなく、各地で被害を起こしている魔物の討伐に助力して欲しいのだ」
「はっきり言うねぇ。嫌いじゃないぜ、そういう奴は。だが見返りに何をしてくれる? しょぼけりゃこの話は乗らないぜ」
その問いにどう答えればいいか、イースは悩む。何せ国交がほとんどない国だ。何を求めているのか想像もつかない。
「金銭……では無理だろうな」
探りを入れてみるが、相手の表情に失望の色が現れ、すぐに訂正する。
「ああ、生憎そんなもんは腐るほどある」
「特権的な商業権は?」
「魅力的ではあるが国が遠いからいらねぇ」
「では、領土では?」
「冗談だろ? 俺の国からこんだけ離れている国に領土なんか持ってどうするってんだ?」
「まあ、そうだろうな。しかし……ううむ、そう考えるとあまりそちらに提示するものがないな」
イースは頭を悩ませる。何もアイディアが出てこない。
「はぁ、まあいい。じゃあ、2つだけ願いを聞いてもらいたい。一つ目は俺の甥とその一行の行動を邪魔しないこと。仮にどんな要望があっても、可能な限り叶えてくれ。2つ目はあんたらの宝物庫から2つ3つもらうということだ」
あまりにも拍子抜けな提案にその場にいたイースの部下は目を丸くする。だがイースとグルードだけは目を鋭く細める。
「一つ目はいいとして、二つ目は単なる金銭という訳ではないのだな」
その言葉に初めてコウランは朗らかな笑みを獰猛なものへと変えた。
「ああ、あんたが持っている国宝、あるいは伝説級の武器、防具またはアイテムをいただきたい」
「このまま国を滅ぼすか、それとも国を存続する為に象徴を手放すか……か」
イースは逡巡する。それはこの国に納められている一つの伝説級の防具が問題だったからだ。かつて、四魔を退けた勇者が装備していたとされる鎧がこの国には秘密裏に保管されていた。どこから情報を仕入れたのかは知らないが、目の前の男が確実にその事を知っている事に気がつき、イースは内心歯噛みする。鎧は将来、勇者が現れた時に渡すべき物である。それを他国の、しかも国交を閉ざしている国に奪われるという事は、自国を勇者が守護する理由がなくなるという事につながる。
勇者は慈善事業家ではない。その為、彼あるいは彼女にとって魅力的な物がなければ、自分達が守るだけの価値があるという事を示なければ、最悪の場合、四魔が襲いかかってきても優先順位の問題から守ってもらえない可能性が高い。少なくともイースならば、優先的に勇者の遺物が存在している国を守るだろう。だからこそ、勇者の鎧はこの国では勇者が現れるまで問題が起きないよう存在が秘されていた防具であり、自国を災いから守る為の切り札でもあった。しかし、現状を乗り越える為には選べる選択肢はほぼ無い。
「……全くもって、抜け目ない男だ。いいだろう、その話を受け入れよう」
短く無い時間を経て、イースは頷いた。
「よし! まあ、任せておけ、報酬分の力は貸すからよ!」
陽気な雰囲気に戻ったコウランが差し伸べてきた右手に、イースは同じく右手を差し出し、握手をした。
~~~~~~~~
「全く、とんでもない男を仲間にしてしまったようだ」
ずるずるとだらしなく柔らかい椅子に背中を埋めていくイースに、グルードが尋ねる。
「本当によろしかったのですか?」
グルードは勇者の鎧を知っている数少ない1人だった。その質問の意味をすぐに理解した為、イースは深い溜息を吐いた。
「仕方ないだろう。今この国を存続させるには力がいる。あれは今この問題において重要事項にはなり得ない。それならば一旦預ける形にして、どこかで取り返せばいい。幸いな事にあの男は使徒ではなさそうだし、その護衛もそうだろう」
「奪い返すのは良いとして、なぜそう言えるのでしょうか? 護衛が使徒では無いとなぜ断言できるのですか?」
「使徒である俺の前に使徒を連れてこないのはおかしな話だろ? それにもし使徒ならば、ここに来る途中でナディアが見抜いているはずだ」
コウランを部屋まで案内したのは使徒であるナディアだった。彼女は法術とは関係ない様々な不思議な力を持っていた。その一つが人の力を見抜くというものだったのだ。そんな彼女が特に何も言わなかったという事は護衛達の中にイースを脅かすほどの強者がいなかったという事を示している。
「なるほど。それでは今後いかがいたしましょうか?」
「騎士団長達とアカツキの将軍達とで軍の配置について考えさせる。お前には引き続き、馬鹿貴族共の牽制を任せる」
「承知いたしました」
そう言ってグルードが部屋から出ていくと、イースは愚痴をこぼす。
「全く、何で俺の時代にこんなに問題が起こるんだ」
~~~~~~~~
「……という事になった」
ミコトに抱きついて顔を殴られた為、目の当たりに青痣を作りながら、コウランがジン達に大体の説明をした。
「……勇者の鎧か」
ジンはコウランの話の中で出てきた防具から、以前ラグナからフィリアを封じる為に、神剣マタルデオスを見つけ出すように言われた事を思い出した。
勇者とは、女神から借り受けたその武器を手にして四魔を打倒したと言われる存在であり、四魔が現れ出した今、いつ現れてもおかしくはない存在だ。伝承では普通の使徒を大きく上回る能力を持ち、人界の守護者と呼ばれている。
「でも、何でそんなのが必要なの?」
素直なミコトの質問に、ニヘラと笑ってコウランが答える。
「それはね、ミコトちゃん。勇者がフィリア側である以上、限りなく力を削がなきゃいけないんだ。それにね、勇者が力を十全に発揮する為には、全ての装備が必要だとカムイ様がお残しになった書に書かれているんだ。だから妨害の為に必要な事なんだよ。さあ、分かったらパパのほっぺで頬をスリスリさせておくれ!」
コウランがミコトに飛びかかるも、彼女は咄嗟に近くに立っていたゴウテンの襟首を掴んで盾にした。
「ゴウテンバリアー!」
「ちょっ!? ミコッ……ぎゃあああああ!」
猛烈にコウランに頬擦りされて、ゴウテンの悲鳴が部屋中に響き渡った。
「こちらこそ、我々の急な願いを聞き入れてこちらに来ていただき、感謝する。私はこの国の王イース・フィリアン・キールだ。まさか皇帝自ら来ていただけるとは思いもしなかった」
豪奢な空間には2人の男が席につき、その後ろには複数の人がいた。
「まあ、娘と大切な甥っ子の頼みだからな。それに、今回の一件でおたくに貸を作るのも悪くねえ」
イースの真面目な態度とは裏腹に、コウランは乱雑な口調で、足を組んで座っている。
「あんたも、そんな堅っ苦しい話し方じゃなくていいぜ。真面目な言葉遣いってぇのはされるだけで肩が凝っちまう」
態とらしく右肩を押さえてマッサージをするかのように左手で揉む。
「ふっ、それではそうさせてもらおうか。それにしても本当に迅速な対応をしてくれて感謝する」
先日の対策会議からまだ3日しか経っていない。それにもかかわらず、イースの目の前にいる男は既に四千もの兵士を整えて、順次こちらに送り出していた。本来ならば疑うべきではあるが、その感情を少しでも表に出して相手の機嫌を損ねれば、協力が得られない。そう考えたイースはコウランの思惑を彼の表情から推察しようとするが、だてに一国の主人ではない。顔には笑みしか浮かんでいないため、非常に読み取り難かった。
「いいってことよ。そんで、面倒くせぇ話は嫌いなんで早速本題から話そうぜ」
「ああ、私もそちらの方が楽だ。グルード」
「はっ」
近くに立っていたグルードがイースに代わって現状を説明する。
「……なるほどな。確かに随分とヤベェ状況だ。そんで、俺に何をして欲しいんだ?」
今度はグルードに代わってイースが口を開いた。
「率直に言うと、兵を貸して欲しい」
「何の為に? まさか王都を守る為とか、あんたらの国の兵隊どもの代わりに魔物を退治する為とか言う訳じゃねえよな?」
「申し訳ないが後者だ。王都の守護ではなく、各地で被害を起こしている魔物の討伐に助力して欲しいのだ」
「はっきり言うねぇ。嫌いじゃないぜ、そういう奴は。だが見返りに何をしてくれる? しょぼけりゃこの話は乗らないぜ」
その問いにどう答えればいいか、イースは悩む。何せ国交がほとんどない国だ。何を求めているのか想像もつかない。
「金銭……では無理だろうな」
探りを入れてみるが、相手の表情に失望の色が現れ、すぐに訂正する。
「ああ、生憎そんなもんは腐るほどある」
「特権的な商業権は?」
「魅力的ではあるが国が遠いからいらねぇ」
「では、領土では?」
「冗談だろ? 俺の国からこんだけ離れている国に領土なんか持ってどうするってんだ?」
「まあ、そうだろうな。しかし……ううむ、そう考えるとあまりそちらに提示するものがないな」
イースは頭を悩ませる。何もアイディアが出てこない。
「はぁ、まあいい。じゃあ、2つだけ願いを聞いてもらいたい。一つ目は俺の甥とその一行の行動を邪魔しないこと。仮にどんな要望があっても、可能な限り叶えてくれ。2つ目はあんたらの宝物庫から2つ3つもらうということだ」
あまりにも拍子抜けな提案にその場にいたイースの部下は目を丸くする。だがイースとグルードだけは目を鋭く細める。
「一つ目はいいとして、二つ目は単なる金銭という訳ではないのだな」
その言葉に初めてコウランは朗らかな笑みを獰猛なものへと変えた。
「ああ、あんたが持っている国宝、あるいは伝説級の武器、防具またはアイテムをいただきたい」
「このまま国を滅ぼすか、それとも国を存続する為に象徴を手放すか……か」
イースは逡巡する。それはこの国に納められている一つの伝説級の防具が問題だったからだ。かつて、四魔を退けた勇者が装備していたとされる鎧がこの国には秘密裏に保管されていた。どこから情報を仕入れたのかは知らないが、目の前の男が確実にその事を知っている事に気がつき、イースは内心歯噛みする。鎧は将来、勇者が現れた時に渡すべき物である。それを他国の、しかも国交を閉ざしている国に奪われるという事は、自国を勇者が守護する理由がなくなるという事につながる。
勇者は慈善事業家ではない。その為、彼あるいは彼女にとって魅力的な物がなければ、自分達が守るだけの価値があるという事を示なければ、最悪の場合、四魔が襲いかかってきても優先順位の問題から守ってもらえない可能性が高い。少なくともイースならば、優先的に勇者の遺物が存在している国を守るだろう。だからこそ、勇者の鎧はこの国では勇者が現れるまで問題が起きないよう存在が秘されていた防具であり、自国を災いから守る為の切り札でもあった。しかし、現状を乗り越える為には選べる選択肢はほぼ無い。
「……全くもって、抜け目ない男だ。いいだろう、その話を受け入れよう」
短く無い時間を経て、イースは頷いた。
「よし! まあ、任せておけ、報酬分の力は貸すからよ!」
陽気な雰囲気に戻ったコウランが差し伸べてきた右手に、イースは同じく右手を差し出し、握手をした。
~~~~~~~~
「全く、とんでもない男を仲間にしてしまったようだ」
ずるずるとだらしなく柔らかい椅子に背中を埋めていくイースに、グルードが尋ねる。
「本当によろしかったのですか?」
グルードは勇者の鎧を知っている数少ない1人だった。その質問の意味をすぐに理解した為、イースは深い溜息を吐いた。
「仕方ないだろう。今この国を存続させるには力がいる。あれは今この問題において重要事項にはなり得ない。それならば一旦預ける形にして、どこかで取り返せばいい。幸いな事にあの男は使徒ではなさそうだし、その護衛もそうだろう」
「奪い返すのは良いとして、なぜそう言えるのでしょうか? 護衛が使徒では無いとなぜ断言できるのですか?」
「使徒である俺の前に使徒を連れてこないのはおかしな話だろ? それにもし使徒ならば、ここに来る途中でナディアが見抜いているはずだ」
コウランを部屋まで案内したのは使徒であるナディアだった。彼女は法術とは関係ない様々な不思議な力を持っていた。その一つが人の力を見抜くというものだったのだ。そんな彼女が特に何も言わなかったという事は護衛達の中にイースを脅かすほどの強者がいなかったという事を示している。
「なるほど。それでは今後いかがいたしましょうか?」
「騎士団長達とアカツキの将軍達とで軍の配置について考えさせる。お前には引き続き、馬鹿貴族共の牽制を任せる」
「承知いたしました」
そう言ってグルードが部屋から出ていくと、イースは愚痴をこぼす。
「全く、何で俺の時代にこんなに問題が起こるんだ」
~~~~~~~~
「……という事になった」
ミコトに抱きついて顔を殴られた為、目の当たりに青痣を作りながら、コウランがジン達に大体の説明をした。
「……勇者の鎧か」
ジンはコウランの話の中で出てきた防具から、以前ラグナからフィリアを封じる為に、神剣マタルデオスを見つけ出すように言われた事を思い出した。
勇者とは、女神から借り受けたその武器を手にして四魔を打倒したと言われる存在であり、四魔が現れ出した今、いつ現れてもおかしくはない存在だ。伝承では普通の使徒を大きく上回る能力を持ち、人界の守護者と呼ばれている。
「でも、何でそんなのが必要なの?」
素直なミコトの質問に、ニヘラと笑ってコウランが答える。
「それはね、ミコトちゃん。勇者がフィリア側である以上、限りなく力を削がなきゃいけないんだ。それにね、勇者が力を十全に発揮する為には、全ての装備が必要だとカムイ様がお残しになった書に書かれているんだ。だから妨害の為に必要な事なんだよ。さあ、分かったらパパのほっぺで頬をスリスリさせておくれ!」
コウランがミコトに飛びかかるも、彼女は咄嗟に近くに立っていたゴウテンの襟首を掴んで盾にした。
「ゴウテンバリアー!」
「ちょっ!? ミコッ……ぎゃあああああ!」
猛烈にコウランに頬擦りされて、ゴウテンの悲鳴が部屋中に響き渡った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。
ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~
namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。
父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。
だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった!
触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。
「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ!
「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ!
借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。
圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。
己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。
さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。
「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」
プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。
最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる