お前らの相手は俺じゃない!

くろさき

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第6章 魔道実技試験

竜の心

「…レオンハルト様、竜の心の試験で御座います」

近くで見ていた試験官が震えた声でそう告げる……この反応からして、俺のコレはハズレだったらしい…。

「この第1次試験は箱の中から紙を引き、その紙に書かれている物を提出する試験なのです…しかし、全てが全て絶対に取りに行ける物では無く……レオンハルト様が引かれた竜の心とは…伝説上の物なので御座います……」

「…マジか……」

思わず素が出てしまう…
成る程、皆が哀れみの眼差しを向けているのはこう言う事か……

「…この試験は3つの試験中…1番配点が多い試験で……リタイアされた場合、試験自体が無効扱いとなってしまいます……」
「…じゃあ……どちらにしろ、この有るか無いのか分からない物を探しに行くしか無いって事か…」

誰で有ろうとこの試験で他の生徒や教師に力を借りるのは禁止だ、それをやった場合…教員は謹慎処分…生徒は連帯責任として、手伝われた方…手伝った方どちらも失格らしい…

「伝説では、この国から南にずっとずっと進んだ火山地帯に竜の里が有り…竜の心はそこにあるとか……」

ずっとずっと………アバウトだなぁ…って言うか、さっきからイグナシオとアルグレッド王子が試験官さんを睨んでるんだが……お前ら早く行けよっ!

「……はぁ…取り敢えず行ってみます…」
「第1次試験期間は一ヶ月です、ご武運を……」



試験会場に居たエヴァンデール先生に頼んで教室に転送して貰った俺は、貰った課題をどうするかと悩んでいた……

(生徒や教員に力を貸して貰うことは出来ないし…そもそもずっとずっと南にある火山地帯に一ヶ月で行って帰ってこられるのか?……)

暫くして、取り敢えずその火山地帯の場所を絞り込むために図書館へ向かった俺は、地理の本を沢山選び読書スペースでその場所を探し始めた……

(情報は…この学園から南に有ること……竜の里があるらしいこと…火山地帯で有ること………)

火山地帯だった場合、どんな装備が必要なのかも分からない……けどそれ以上に出現する魔物が気がかりだ………
どんな魔物が出るか分からないのに俺1人で行くのは危険……
親父を連れて行こうにも家のことが有るだろうし、お袋は火山地帯になんて連れて行けない………

(誰か場数を踏んでいて、信頼できる助っ人を探さないとな……)

その日俺は…図書館が閉館するまで南の地の竜伝承や火山地帯の情報を探し続けた……
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