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Smallest Q.1 王都・ラスティケーキ
007_フロッシーショコラ&???
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「煙? いや、これは……」
「まあ、よくいる魔菓子に見えるね」
「なっ……」
「煙」は、二人が言葉を交わす間にも、モクモクと吹き出ては広がり続ける。
「何で、ここに綿飴が出るんだよっ!」
怒鳴りながら、アレンはバターナイフを煙に向かって投げた。鋭いナイフは綿飴をすっぱりと切り裂いて向かいの壁に深く突き刺さる。しかし、切られた断面からはまた、腕を伸ばすようにモクモクと綿飴が伸びる。
「ちょっと。投げるだけムダ」
「分かってるっつの! ……何だよ、こいつ。ラスティケーキってチョコ系の魔菓子しか出ないんじゃなかったのかよ! こいつチョコじゃねーだろ」
「……考えられる事は一つあるけどね」
ライズは、先に膨らみのついた短い棒のようなものを取り出すと、その膨らみの部分に魔法で小さな火をつけて、フロッシーキャンディの方へ投げつけた。
「何だよ、それ……」
「燃料と火」
ライズの手から離れるや否や、棒の先から、鮮やかな花火が噴き出した。花火は次第に勢いを増し、巨大化しながら、綿飴の中に飛び込んでいく。壁に刺さって、そのまま燃え続ける。フロッシーキャンディは逃れようとモクモクと動くが、逃げのびる前に、作られた端から、どんどんと花火の熱が綿飴を溶かしていく。
「ケーキ用花火って奴。綿飴ならわざわざ物理で対抗する事はない。溶かしちゃえばいいでしょ?」
「うわっ、魔法持ちのやり方って凶暴だな……って、ん? なんかカラメルだけじゃなくてチョコの匂いもするな?」
チョコケーキの壁も炙られているのは事実だが、それにしても強い焦げチョコの臭いが広がっていた。
「……やれやれ。想像が当たったかな」
ライズは背負っていた銃を構えた。
「昔、学者センセーに聞いた事があるよ。理論上は、綿飴の飴の中にチョコを含ませてチョコの綿飴を作る事も可能だ、ってね」
「チョコの綿飴……?!」
「つまりフロッシーキャンディの変異種だ、これは。ただ炙っただけで終わるとは、思わない方が良いかもね?」
その言葉と同時に、花火が燃え尽きる。
地面に溶けて流れていた飴が、ズル、と動いた。
「おいおいマジかよ……」
「チョコレートを含む魔菓子は魔法を使ってくる可能性が高い。気をつけなよ」
飴の水溜まりが一気に蒸発したようにも見えた。再生したフロッシーキャンディ……いや、フロッシーショコラとでも呼ぶべき魔菓子は、空間全体に霧のように広がり、アレンやライズ達に迫ってきたのだ。
「火神よ加護を!」
咄嗟にライズが火魔法を唱え、アレンとライズの周囲を薄い火のベールが覆う。二人に近づいてきていたフロッシーは溶け、それ以上近づけなくなったが、代わりに二人は炎に包まれることになった。
「うっ……お前、炎って……」
「しょうがないでしょ。それとも口の中にフロッシー入ってきても良かったわけ?」
言いながらライズは、例の花火をまた取り出す。
「あれだけの量なら火力上げて焦げるまで炙るのも無駄が多そう。下手に風起こさないで燃やすと粉塵爆発とか起こるし、ま、今は倒さなくていいからね。逃げ切りを狙うなら、持続時間の長い花火で溶かして足止めするのが消耗も少ないしベストだと思うけど……」
「マジで言ってんのか、それ?」
やや焦った様子のライズを前に、アレンは意外にも落ち着いていた。
「あれくらいなら俺が倒してくるぞ。だから、この炎どけてくれ」
「はっ……? 魔法使えないのに何言ってんの? それとも実は秘蔵っ子の魔法でも持ってるわけ?」
「んなわけないだろ。魔法が使えるからってお前ら魔法に甘え過ぎなんだよ。まあ火はあった方が楽だろうけど、俺が今までフロッシーキャンディ相手に毎回逃げてたと思ってんのか?」
「……作戦はあるわけ?」
「当たり前だろ。俺に任せとけ」
「……言っとくけど、こんな序盤でリタイアとか勘弁だから」
「フロッシーみたいな冗談だな、それ」
アレンはナプキンで口元を覆うと、ライズが開けた炎のベールの隙間から飛び出す。その手には……鞘に入ったままのデザートナイフ大剣、シルエットミラーが握られていた。
「おらっ!」
アレンはその剣を、ただ振る。振り回す。近くにフロッシーが迫っていようが、何も気にせず、ただ、剣を……クルクルと回しながら、振る。
「フロッシーキャンディってのは別に霧じゃねーんだよな、なんか細い飴が糸になったもんなんだろ? なら、こうやって絡め取る事も出来るよなあ?!」
肌に張り付かれるよりも速く、口や鼻に入り込まれるよりも速く、空気中に漂う飴を絡め取る。狭い洞窟のようなダンジョン内を、隅まで逃さずフロッシーを捕まえていく。そして、丸くふんわりとフロッシーが集まったところで、剣を地面に叩きつける。転がして、剣の鞘に飴として固めてしまう。
「ほい、終わり」
「嘘でしょ……」
「俺の剣の鞘はかなりフロッシーキャンディでコーティングされてるぞ」
「はっ、何その危険物?! 溶けたらまた襲ってくる魔法持ちがいるの今見たばかりでしょ?! 後でその鞘洗わせるから! ああもう、鞘の近くで火は使えないって訳……」
「お前そんな大声も出すんだな」
「君のせいだよ……はあ。マジで君がミロワール倒したとかあり得る気がしてきた。マッピングするから退いて」
「おう?」
アレンはライズの反応が分からず首を傾げた。
*
暗闇の中、雨だというのに、山火事が広がっていた。めらめらと砂糖の燃える臭いが広がる中、炎の光を背負うように、濃い青の重たいローブをまとった人影が二つ、走っている。はるか背後で新しくいくつもの爆発が起こり、光が広がる。それらは次第に、二人へと近づいてきていた。
「ダメ……だね、この、ままじゃ」
前の一人が立ち止まると、後ろをついてきていたもう一人も止まる。フードで隠した顔は見えないが、白っぽい長い髪がサラサラと隙間から流れていた。
「行って」
「でも……」
「早く! ここは、私が絶対に食い止める、から……分かるよね?」
「……分かっ、た」
一人が、もう一人へとナイフを渡す。渡された長髪のローブは、
「リベル……どうか無事で。……叔父様……」
震える声で呟くと、小さな刀を自分の首元に近づける。
長い髪が、バッサリと切り落とされる。それをもう一人へと渡して、短髪となった人影はフードを深く被り直し、一人、駆けていった。
「……貴女こそ、どうか無事で」
残された人影は、うっすらと微笑む。
*****
魔菓子レポート
No.010 フロッシーショコラ(FlossyChocolate)
綿飴系・不定形
Lv300 Cal:2000 Bx:1000
綿のようなショコラ、つまりチョコを含んだ綿飴。綿飴系(FlossyCandy,CottonCandy)は学者が分類を投げ出すほど種類が多いが、チョコを綿飴自身が含んでいるのは稀な例。研究材料として高値で売れるだろう。しかし綿飴を倒す常套手段とされる、炎によるカラメル化では当然構造を溶かしてしまう。ではどうするかといえば、凍らせたり捕獲するのだが、荷物の嵩が増える事やリスクを考えれば、学者からの依頼以外でわざわざ持ち帰る冒険者は少ないだろう。ちなみに空気中を漂い絡みついたり呼吸を阻害してきたりとLv300らしく普通に厄介。溶けても再生するフロッシーも存在するらしいのでそのあたりにフロッシー系学者の未来がありそうだ。
Drop:チョコ飴
「まあ、よくいる魔菓子に見えるね」
「なっ……」
「煙」は、二人が言葉を交わす間にも、モクモクと吹き出ては広がり続ける。
「何で、ここに綿飴が出るんだよっ!」
怒鳴りながら、アレンはバターナイフを煙に向かって投げた。鋭いナイフは綿飴をすっぱりと切り裂いて向かいの壁に深く突き刺さる。しかし、切られた断面からはまた、腕を伸ばすようにモクモクと綿飴が伸びる。
「ちょっと。投げるだけムダ」
「分かってるっつの! ……何だよ、こいつ。ラスティケーキってチョコ系の魔菓子しか出ないんじゃなかったのかよ! こいつチョコじゃねーだろ」
「……考えられる事は一つあるけどね」
ライズは、先に膨らみのついた短い棒のようなものを取り出すと、その膨らみの部分に魔法で小さな火をつけて、フロッシーキャンディの方へ投げつけた。
「何だよ、それ……」
「燃料と火」
ライズの手から離れるや否や、棒の先から、鮮やかな花火が噴き出した。花火は次第に勢いを増し、巨大化しながら、綿飴の中に飛び込んでいく。壁に刺さって、そのまま燃え続ける。フロッシーキャンディは逃れようとモクモクと動くが、逃げのびる前に、作られた端から、どんどんと花火の熱が綿飴を溶かしていく。
「ケーキ用花火って奴。綿飴ならわざわざ物理で対抗する事はない。溶かしちゃえばいいでしょ?」
「うわっ、魔法持ちのやり方って凶暴だな……って、ん? なんかカラメルだけじゃなくてチョコの匂いもするな?」
チョコケーキの壁も炙られているのは事実だが、それにしても強い焦げチョコの臭いが広がっていた。
「……やれやれ。想像が当たったかな」
ライズは背負っていた銃を構えた。
「昔、学者センセーに聞いた事があるよ。理論上は、綿飴の飴の中にチョコを含ませてチョコの綿飴を作る事も可能だ、ってね」
「チョコの綿飴……?!」
「つまりフロッシーキャンディの変異種だ、これは。ただ炙っただけで終わるとは、思わない方が良いかもね?」
その言葉と同時に、花火が燃え尽きる。
地面に溶けて流れていた飴が、ズル、と動いた。
「おいおいマジかよ……」
「チョコレートを含む魔菓子は魔法を使ってくる可能性が高い。気をつけなよ」
飴の水溜まりが一気に蒸発したようにも見えた。再生したフロッシーキャンディ……いや、フロッシーショコラとでも呼ぶべき魔菓子は、空間全体に霧のように広がり、アレンやライズ達に迫ってきたのだ。
「火神よ加護を!」
咄嗟にライズが火魔法を唱え、アレンとライズの周囲を薄い火のベールが覆う。二人に近づいてきていたフロッシーは溶け、それ以上近づけなくなったが、代わりに二人は炎に包まれることになった。
「うっ……お前、炎って……」
「しょうがないでしょ。それとも口の中にフロッシー入ってきても良かったわけ?」
言いながらライズは、例の花火をまた取り出す。
「あれだけの量なら火力上げて焦げるまで炙るのも無駄が多そう。下手に風起こさないで燃やすと粉塵爆発とか起こるし、ま、今は倒さなくていいからね。逃げ切りを狙うなら、持続時間の長い花火で溶かして足止めするのが消耗も少ないしベストだと思うけど……」
「マジで言ってんのか、それ?」
やや焦った様子のライズを前に、アレンは意外にも落ち着いていた。
「あれくらいなら俺が倒してくるぞ。だから、この炎どけてくれ」
「はっ……? 魔法使えないのに何言ってんの? それとも実は秘蔵っ子の魔法でも持ってるわけ?」
「んなわけないだろ。魔法が使えるからってお前ら魔法に甘え過ぎなんだよ。まあ火はあった方が楽だろうけど、俺が今までフロッシーキャンディ相手に毎回逃げてたと思ってんのか?」
「……作戦はあるわけ?」
「当たり前だろ。俺に任せとけ」
「……言っとくけど、こんな序盤でリタイアとか勘弁だから」
「フロッシーみたいな冗談だな、それ」
アレンはナプキンで口元を覆うと、ライズが開けた炎のベールの隙間から飛び出す。その手には……鞘に入ったままのデザートナイフ大剣、シルエットミラーが握られていた。
「おらっ!」
アレンはその剣を、ただ振る。振り回す。近くにフロッシーが迫っていようが、何も気にせず、ただ、剣を……クルクルと回しながら、振る。
「フロッシーキャンディってのは別に霧じゃねーんだよな、なんか細い飴が糸になったもんなんだろ? なら、こうやって絡め取る事も出来るよなあ?!」
肌に張り付かれるよりも速く、口や鼻に入り込まれるよりも速く、空気中に漂う飴を絡め取る。狭い洞窟のようなダンジョン内を、隅まで逃さずフロッシーを捕まえていく。そして、丸くふんわりとフロッシーが集まったところで、剣を地面に叩きつける。転がして、剣の鞘に飴として固めてしまう。
「ほい、終わり」
「嘘でしょ……」
「俺の剣の鞘はかなりフロッシーキャンディでコーティングされてるぞ」
「はっ、何その危険物?! 溶けたらまた襲ってくる魔法持ちがいるの今見たばかりでしょ?! 後でその鞘洗わせるから! ああもう、鞘の近くで火は使えないって訳……」
「お前そんな大声も出すんだな」
「君のせいだよ……はあ。マジで君がミロワール倒したとかあり得る気がしてきた。マッピングするから退いて」
「おう?」
アレンはライズの反応が分からず首を傾げた。
*
暗闇の中、雨だというのに、山火事が広がっていた。めらめらと砂糖の燃える臭いが広がる中、炎の光を背負うように、濃い青の重たいローブをまとった人影が二つ、走っている。はるか背後で新しくいくつもの爆発が起こり、光が広がる。それらは次第に、二人へと近づいてきていた。
「ダメ……だね、この、ままじゃ」
前の一人が立ち止まると、後ろをついてきていたもう一人も止まる。フードで隠した顔は見えないが、白っぽい長い髪がサラサラと隙間から流れていた。
「行って」
「でも……」
「早く! ここは、私が絶対に食い止める、から……分かるよね?」
「……分かっ、た」
一人が、もう一人へとナイフを渡す。渡された長髪のローブは、
「リベル……どうか無事で。……叔父様……」
震える声で呟くと、小さな刀を自分の首元に近づける。
長い髪が、バッサリと切り落とされる。それをもう一人へと渡して、短髪となった人影はフードを深く被り直し、一人、駆けていった。
「……貴女こそ、どうか無事で」
残された人影は、うっすらと微笑む。
*****
魔菓子レポート
No.010 フロッシーショコラ(FlossyChocolate)
綿飴系・不定形
Lv300 Cal:2000 Bx:1000
綿のようなショコラ、つまりチョコを含んだ綿飴。綿飴系(FlossyCandy,CottonCandy)は学者が分類を投げ出すほど種類が多いが、チョコを綿飴自身が含んでいるのは稀な例。研究材料として高値で売れるだろう。しかし綿飴を倒す常套手段とされる、炎によるカラメル化では当然構造を溶かしてしまう。ではどうするかといえば、凍らせたり捕獲するのだが、荷物の嵩が増える事やリスクを考えれば、学者からの依頼以外でわざわざ持ち帰る冒険者は少ないだろう。ちなみに空気中を漂い絡みついたり呼吸を阻害してきたりとLv300らしく普通に厄介。溶けても再生するフロッシーも存在するらしいのでそのあたりにフロッシー系学者の未来がありそうだ。
Drop:チョコ飴
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