149 / 448
第9章 恭弥争奪戦!
一緒に入る?
しおりを挟む
そして、脱衣所の扉を開けたそのとき――
「きゃあっ!?恭弥、出てってよ!」
そこには、何も身につけていない聖奈が、バスタオルで身体を隠しながら立っていた。
「俺だって汗でべとべとなんだよ。先に入る。」
「ちょ、ちょっと恭弥!何脱ごうとしてんのよ!」
恭弥がシャツを脱ごうとするのを見て、聖奈は思わず目を背けた。
「なに照れてんだよ。初めて見るわけじゃないだろ?」
「確かにそうだけど……久しぶりだし、心の準備ってもんがあるでしょ!」
聖奈はタオルで体を隠しながら、そっぽを向き聖奈は、恭弥にさらに言った。
「あぁ、分かった!さっきのこと根に持っているんでしょう?だから、私に恥ずかしい思いさせたいんでしょう?もう、恭弥はいつまでたっても子供なんだから……。」
聖奈が逆に揶揄うと、恭弥も少し意地になって言い返す。
「違うわ!聖奈こそ……なにか?俺の身体を見て……興奮でも……しているのか?」
「ちがうわよっ!……ていうか、そう言う恭弥も、私の身体見て興奮でもしてるの?」
言い返された恭弥は、今度は逆に赤面して黙り込む。しばしの沈黙のあと、二人は目を合わせて、同時に言った。
「一緒に入ろうか。」
「一緒に入るか。」
言葉が重なり、恭弥と聖奈は思わず吹き出して笑い合った。
「なに、恭弥は私と一緒に入りたいの?ふふん、よろしい。聖奈お姉様が、たくましい体を隅々まで洗ってしんぜようぞ!」
胸を張る聖奈に、恭弥は少しふくれながら言い返した。
「違うって。聖奈が一人だと寂しいだろうと思って、俺が一緒に入ってやるだけだよ。背中は自分で洗えるし。なんだったら、俺が洗ってやるよ…隅々まで……。」
「じゃあ、お言葉に甘えてお願いしようかな。……ちゃんと、責任持って洗ってよね。でも……、恭弥って女の子の体を洗うのは初めてなんでしょう?加減とか難しいけどしんぱいだな……。いい?手で洗うんだよ…。」
聖奈は顔を赤らめながら、手振りで素振りで教えると、そっと恭弥の手を取って風呂場へと入っていった。
やがて、風呂場から和気あいあいの声が響いてくる。
「そこは、力強すぎてちょっと痛い~……。あっ、今度はくすぐったいってばっ!もう、ちょっと、ドキドキしちゃうでしょう!」
「悪いって!慣れてないんだからしょうがないだろ!」
(それにしても、聖奈の肌、滑々して、柔らかくて、ずっとこのまま……。)
つい、そんなことを思ってしまった自分に気づき、恭弥は慌てて頭を振った。
(な、なに考えてんだ俺はっ!?)
けれど、手に伝わるぬくもりはあまりにも心地よくて、現実に引き戻そうとする気持ちとは裏腹に、どこか名残惜しさすら感じてしまっていた。
そのあとも――
「だからって、そんなにゴシゴシしないでよ……。ほら、泡が目に入った~!」
「わっ、ご、ごめん!ちょっと顔こっち向けて……タオル、どこだ……あ、これで――。」
恭弥がそっと聖奈の顔を拭おうとすると、二人の距離が一気に縮まる。
「……近いってば、恭弥……。」
聖奈の声が、さっきまでのからかいとは違って、少しだけ震えていた。
恭弥も、手を止めたまま固まってしまう。
(やば……近い……めっちゃ近い……!ていうか俺、今、何してんだ……!?)
見つめ合うような形になって、どちらからともなく、自然と唇と唇が重なっていく。
どれだけ経ったのだろう。まるで言い合わせたように、ほぼ同時に惜しみながらもそっと唇を離した。再びお互いを見つめると、聖奈の目が潤んでいた。そして、どちらからともなく、視線を逸らす。
「……ほ、ほら、早く流しなさいよ。風邪ひくでしょっ!」
「お、おう……!」
ぎこちない空気を残したまま、それでもどこか幸せそうに、湯気の中で二人の頬は赤く染まっていた。
「きゃあっ!?恭弥、出てってよ!」
そこには、何も身につけていない聖奈が、バスタオルで身体を隠しながら立っていた。
「俺だって汗でべとべとなんだよ。先に入る。」
「ちょ、ちょっと恭弥!何脱ごうとしてんのよ!」
恭弥がシャツを脱ごうとするのを見て、聖奈は思わず目を背けた。
「なに照れてんだよ。初めて見るわけじゃないだろ?」
「確かにそうだけど……久しぶりだし、心の準備ってもんがあるでしょ!」
聖奈はタオルで体を隠しながら、そっぽを向き聖奈は、恭弥にさらに言った。
「あぁ、分かった!さっきのこと根に持っているんでしょう?だから、私に恥ずかしい思いさせたいんでしょう?もう、恭弥はいつまでたっても子供なんだから……。」
聖奈が逆に揶揄うと、恭弥も少し意地になって言い返す。
「違うわ!聖奈こそ……なにか?俺の身体を見て……興奮でも……しているのか?」
「ちがうわよっ!……ていうか、そう言う恭弥も、私の身体見て興奮でもしてるの?」
言い返された恭弥は、今度は逆に赤面して黙り込む。しばしの沈黙のあと、二人は目を合わせて、同時に言った。
「一緒に入ろうか。」
「一緒に入るか。」
言葉が重なり、恭弥と聖奈は思わず吹き出して笑い合った。
「なに、恭弥は私と一緒に入りたいの?ふふん、よろしい。聖奈お姉様が、たくましい体を隅々まで洗ってしんぜようぞ!」
胸を張る聖奈に、恭弥は少しふくれながら言い返した。
「違うって。聖奈が一人だと寂しいだろうと思って、俺が一緒に入ってやるだけだよ。背中は自分で洗えるし。なんだったら、俺が洗ってやるよ…隅々まで……。」
「じゃあ、お言葉に甘えてお願いしようかな。……ちゃんと、責任持って洗ってよね。でも……、恭弥って女の子の体を洗うのは初めてなんでしょう?加減とか難しいけどしんぱいだな……。いい?手で洗うんだよ…。」
聖奈は顔を赤らめながら、手振りで素振りで教えると、そっと恭弥の手を取って風呂場へと入っていった。
やがて、風呂場から和気あいあいの声が響いてくる。
「そこは、力強すぎてちょっと痛い~……。あっ、今度はくすぐったいってばっ!もう、ちょっと、ドキドキしちゃうでしょう!」
「悪いって!慣れてないんだからしょうがないだろ!」
(それにしても、聖奈の肌、滑々して、柔らかくて、ずっとこのまま……。)
つい、そんなことを思ってしまった自分に気づき、恭弥は慌てて頭を振った。
(な、なに考えてんだ俺はっ!?)
けれど、手に伝わるぬくもりはあまりにも心地よくて、現実に引き戻そうとする気持ちとは裏腹に、どこか名残惜しさすら感じてしまっていた。
そのあとも――
「だからって、そんなにゴシゴシしないでよ……。ほら、泡が目に入った~!」
「わっ、ご、ごめん!ちょっと顔こっち向けて……タオル、どこだ……あ、これで――。」
恭弥がそっと聖奈の顔を拭おうとすると、二人の距離が一気に縮まる。
「……近いってば、恭弥……。」
聖奈の声が、さっきまでのからかいとは違って、少しだけ震えていた。
恭弥も、手を止めたまま固まってしまう。
(やば……近い……めっちゃ近い……!ていうか俺、今、何してんだ……!?)
見つめ合うような形になって、どちらからともなく、自然と唇と唇が重なっていく。
どれだけ経ったのだろう。まるで言い合わせたように、ほぼ同時に惜しみながらもそっと唇を離した。再びお互いを見つめると、聖奈の目が潤んでいた。そして、どちらからともなく、視線を逸らす。
「……ほ、ほら、早く流しなさいよ。風邪ひくでしょっ!」
「お、おう……!」
ぎこちない空気を残したまま、それでもどこか幸せそうに、湯気の中で二人の頬は赤く染まっていた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる