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第11章 旭日中学剣術部の恋愛事情 前編
ヤバ母登場で場が凍る!?救世主つぐみが黙っちゃいない!
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そんなところに、咲の母・美弥子が竜ケ崎を連れて咲の病室へ入ってきた。
「なんの用。……それと、私の前にその人、見せないで。」
咲が母にそう言うと、竜ケ崎は気まずそうに美弥子に向かって言った。
「奥様、私は外で待ちます。」
竜ケ崎の言葉に、美弥子はきっぱりと言い放った。
「竜ケ崎、お前はここにいなさい。あなたは私が雇っているの。だから咲に遠慮はいらないわ。
咲、思ったより元気そうね。今、医者から聞いたわ。あなたの容態を。
あなたはこんな所で治療するよりも、もっとあなたに合った施設で治療すべきよ。
私は言ったわよね。あなたはまだ完全に治っていないのに無茶するから、こうなるのよ。」
美弥子が咲にそう言ったあと、今度は恭弥の方を見て、にこやかに話し出した。
「これは、恭弥くん。ごきげんよう。ありがとうね、こんな咲のお見舞いに来てくれて。
咲ったら、あなたとの婚約を急にやめるって言うから、私はてっきり恭弥くんに愛想を尽かされたのかと思っていたの。
でもこうして咲のお見舞いに来てくれているってことは……前向きに考えていいのね?
咲、よかったわね。嫌われてなくて。」
とても母と娘の会話とは思えない口調に、恭弥はこの親子関係の距離感を改めて感じていた。
聖奈も月華も、美弥子の言葉に納得がいっていない様子だった。
「私は婚約なんてしない。だから撤回してよ。」
咲の強い口調に、美弥子は淡々と返した。
「あなたはいつも私の言うことを聞かないわね。バチが当たったと思わないの?
でも今回のことは、私がレグルスをあなたのフィアンセにしたことが原因でもあるから、それだけは謝っておくわ。
だからこそ、あなたはこんな藪医者のところじゃなくて、私が管理する病院で早く治療すべきなの。」
美弥子は咲の体を心配しているようで、実際にはその気持ちを無視してどんどん話を進めていく。
その態度に、恭弥も聖奈も月華も月詠も、どこか居心地の悪さを感じていた。
「とんとん、入ってもいいかしら。」
(口でドアノックって、今どきそんな……。)
恭弥はそう思いながらも、ドアから入ってきた人物を見て思わず目を見開いた。
入ってきたのは、つぐみだった。
つぐみは恭介を護衛につけて、咲の病室に入ってきた。
「あら、久しぶりね。いつぶりかしら。」
美弥子がつぐみに声をかけると、つぐみはやや引きつった笑顔で答えた。
「そうね、選挙戦前の合同演説の時かしら。お元気そうでなによりです。」
二人は静かに火花を散らすようににらみ合い、その場の空気が一気に張り詰めた。
「美弥子さん、さっきここを藪医者とおっしゃっていましたが、一応ここ、日本でも有名な大学病院ですのよ。
それは何を根拠におっしゃっているのかしら。」
つぐみが冷静に問いかけると、美弥子はさらっと返した。
「そうね、ごめんなさい。確かに私の言葉が適切ではなかったわ。
でも、咲にとってここはデータも何もない、ただの病院よ。」
その言葉に、つぐみの額には血管が浮き出ていた。
「確かにそうですわね。お嬢様にとって、ここは“ただの病院”でしたわ。」
つぐみは言葉を飲み込みつつ、ぎりぎりのところで合わせた。
美弥子もその返しに少し苛立ち、話題を変えた。
「で、今日は何のご用かしら?
それと、そちらのボディーガードさんはどなた?ここは娘の病室ですので、護衛の方は退室してもらえます?」
美弥子が恭介にそう言うと、恭介は聖歌に教えてもらった“プラチナスマイル”を浮かべて挨拶した。
その笑顔に美弥子は一瞬ドキッとしながらも、なんとか平常心を保ち、恭介を見つめ返していた。
「なんの用。……それと、私の前にその人、見せないで。」
咲が母にそう言うと、竜ケ崎は気まずそうに美弥子に向かって言った。
「奥様、私は外で待ちます。」
竜ケ崎の言葉に、美弥子はきっぱりと言い放った。
「竜ケ崎、お前はここにいなさい。あなたは私が雇っているの。だから咲に遠慮はいらないわ。
咲、思ったより元気そうね。今、医者から聞いたわ。あなたの容態を。
あなたはこんな所で治療するよりも、もっとあなたに合った施設で治療すべきよ。
私は言ったわよね。あなたはまだ完全に治っていないのに無茶するから、こうなるのよ。」
美弥子が咲にそう言ったあと、今度は恭弥の方を見て、にこやかに話し出した。
「これは、恭弥くん。ごきげんよう。ありがとうね、こんな咲のお見舞いに来てくれて。
咲ったら、あなたとの婚約を急にやめるって言うから、私はてっきり恭弥くんに愛想を尽かされたのかと思っていたの。
でもこうして咲のお見舞いに来てくれているってことは……前向きに考えていいのね?
咲、よかったわね。嫌われてなくて。」
とても母と娘の会話とは思えない口調に、恭弥はこの親子関係の距離感を改めて感じていた。
聖奈も月華も、美弥子の言葉に納得がいっていない様子だった。
「私は婚約なんてしない。だから撤回してよ。」
咲の強い口調に、美弥子は淡々と返した。
「あなたはいつも私の言うことを聞かないわね。バチが当たったと思わないの?
でも今回のことは、私がレグルスをあなたのフィアンセにしたことが原因でもあるから、それだけは謝っておくわ。
だからこそ、あなたはこんな藪医者のところじゃなくて、私が管理する病院で早く治療すべきなの。」
美弥子は咲の体を心配しているようで、実際にはその気持ちを無視してどんどん話を進めていく。
その態度に、恭弥も聖奈も月華も月詠も、どこか居心地の悪さを感じていた。
「とんとん、入ってもいいかしら。」
(口でドアノックって、今どきそんな……。)
恭弥はそう思いながらも、ドアから入ってきた人物を見て思わず目を見開いた。
入ってきたのは、つぐみだった。
つぐみは恭介を護衛につけて、咲の病室に入ってきた。
「あら、久しぶりね。いつぶりかしら。」
美弥子がつぐみに声をかけると、つぐみはやや引きつった笑顔で答えた。
「そうね、選挙戦前の合同演説の時かしら。お元気そうでなによりです。」
二人は静かに火花を散らすようににらみ合い、その場の空気が一気に張り詰めた。
「美弥子さん、さっきここを藪医者とおっしゃっていましたが、一応ここ、日本でも有名な大学病院ですのよ。
それは何を根拠におっしゃっているのかしら。」
つぐみが冷静に問いかけると、美弥子はさらっと返した。
「そうね、ごめんなさい。確かに私の言葉が適切ではなかったわ。
でも、咲にとってここはデータも何もない、ただの病院よ。」
その言葉に、つぐみの額には血管が浮き出ていた。
「確かにそうですわね。お嬢様にとって、ここは“ただの病院”でしたわ。」
つぐみは言葉を飲み込みつつ、ぎりぎりのところで合わせた。
美弥子もその返しに少し苛立ち、話題を変えた。
「で、今日は何のご用かしら?
それと、そちらのボディーガードさんはどなた?ここは娘の病室ですので、護衛の方は退室してもらえます?」
美弥子が恭介にそう言うと、恭介は聖歌に教えてもらった“プラチナスマイル”を浮かべて挨拶した。
その笑顔に美弥子は一瞬ドキッとしながらも、なんとか平常心を保ち、恭介を見つめ返していた。
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