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第11章 旭日中学剣術部の恋愛事情 前編
お礼のはずが修羅場勃発!?爆モテパパにトラブル集中!(1)
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暫くすると、美弥子が恭介に丁寧に頭を下げた。
「娘だけでなく、私まで助けていただき……何とお礼を言えばいいのか分かりません。
それで、感謝とお詫びを込めて、私から三つ、提案がありますの。」
その言葉に、一同が静かに耳を傾ける。
「まず一つ目。旭日中学の剣術部の練習場所として、当ホテルの訓練施設をぜひご利用ください。
先日着工が終わったゼロサイドワンホテルの二号館が、来週からプレオープンを控えています。
本来ならお客様の受け入れを始める予定でしたが、そこを剣術部にご提供いたしますわ。」
思わぬ申し出に、恭弥と咲の目がぱっと輝いた。
「いいんですか?あんな豪華なホテル、使わせてもらって……。」
「もちろんですわ。」
美弥子が微笑んで頷く。
「そして、二つ目。つぐみさん、あなた今、世界中から難しい依頼を受けていて、お困りですよね。
その難解な依頼に、私どもが全面的にバックアップいたします。
このことで、今回の借りはチャラということでお願いできないかしら?」
タブレットをつぐみに差し出すと、そこにはつぐみが長年探し求めていた情報や技術が詰まっていた。
目を見開いたつぐみは、一拍ののち、ため息をつきながら頷いた。
「三つ目は……恭介さん、私、あなたにどれほど心を救われたか……。
娘の咲も、あなたのおかげで変われました。
咲はもう恭弥くんとの婚約もなくなったことですし……どうでしょう?
恭介さん、年上の女性って、興味ありませんか?私と……お付き合いしていただけないかしら?」
一同が凍りついた。
「……は?お付き合い、とは……?」
恭介が苦笑しつつ問い返すと、美弥子はすっと近づいてきた。
「こういうこと、ですわ。」
恭介の腕に、ふんわりと美弥子の肩が当たる。微妙な距離感に、恭介は思わず一歩下がった。
「お母さん、なにしてるの……!」
咲が驚いた声を上げると、美弥子は軽やかに笑った。
「だって、咲が恭弥くんと婚約しないのなら、私が恭弥くんのお父様とお近づきになっても良いのではと思って……ふふ。」
その思考に、咲は頭を抱え、聖奈と恭弥はぽかんと口を開けたままだった。
「ねぇ、恭介さん。私を……人生のパートナー候補としてご検討いただけないかしら?」
ぐいぐいと押してくる美弥子に、恭介は引き気味になりつつも返す。
「……申し訳ありません。私には子どもたちがいますし、愛する妻たちもおりますので……。」
それでも美弥子は引かない。
「奥様が複数いるのなら、私もその輪に入れてくださっても……いいのではなくて?」
全員が絶句した。咲は思わず「お母さん、ストップ!」と叫び、
恭弥と聖奈が恭介の腕を引っ張る。だが、美弥子の押しは強い。
恭介は、つぐみに視線で助けを求めた。
「あら、恭介ったら大人気ねぇ。
これを奏ちゃんや聖歌ちゃんが見たら……どうなっちゃうのかしら?
ふふ、さっき連絡しちゃったから、もうすぐ来るわよ、二人とも。」
つぐみの一言で、恭介の顔が青ざめる。
「お願い……助けて、つぐみ……!」
そのままバランスを崩して、恭介はつぐみに倒れかかる。
「ちょ、ちょっと!巻き込まないでってば!」
ドサッと倒れた拍子に、恭介の手がつぐみの胸元に触れてしまい、
もう片方の手は勢い余って美弥子の肩を押さえていた。
「娘だけでなく、私まで助けていただき……何とお礼を言えばいいのか分かりません。
それで、感謝とお詫びを込めて、私から三つ、提案がありますの。」
その言葉に、一同が静かに耳を傾ける。
「まず一つ目。旭日中学の剣術部の練習場所として、当ホテルの訓練施設をぜひご利用ください。
先日着工が終わったゼロサイドワンホテルの二号館が、来週からプレオープンを控えています。
本来ならお客様の受け入れを始める予定でしたが、そこを剣術部にご提供いたしますわ。」
思わぬ申し出に、恭弥と咲の目がぱっと輝いた。
「いいんですか?あんな豪華なホテル、使わせてもらって……。」
「もちろんですわ。」
美弥子が微笑んで頷く。
「そして、二つ目。つぐみさん、あなた今、世界中から難しい依頼を受けていて、お困りですよね。
その難解な依頼に、私どもが全面的にバックアップいたします。
このことで、今回の借りはチャラということでお願いできないかしら?」
タブレットをつぐみに差し出すと、そこにはつぐみが長年探し求めていた情報や技術が詰まっていた。
目を見開いたつぐみは、一拍ののち、ため息をつきながら頷いた。
「三つ目は……恭介さん、私、あなたにどれほど心を救われたか……。
娘の咲も、あなたのおかげで変われました。
咲はもう恭弥くんとの婚約もなくなったことですし……どうでしょう?
恭介さん、年上の女性って、興味ありませんか?私と……お付き合いしていただけないかしら?」
一同が凍りついた。
「……は?お付き合い、とは……?」
恭介が苦笑しつつ問い返すと、美弥子はすっと近づいてきた。
「こういうこと、ですわ。」
恭介の腕に、ふんわりと美弥子の肩が当たる。微妙な距離感に、恭介は思わず一歩下がった。
「お母さん、なにしてるの……!」
咲が驚いた声を上げると、美弥子は軽やかに笑った。
「だって、咲が恭弥くんと婚約しないのなら、私が恭弥くんのお父様とお近づきになっても良いのではと思って……ふふ。」
その思考に、咲は頭を抱え、聖奈と恭弥はぽかんと口を開けたままだった。
「ねぇ、恭介さん。私を……人生のパートナー候補としてご検討いただけないかしら?」
ぐいぐいと押してくる美弥子に、恭介は引き気味になりつつも返す。
「……申し訳ありません。私には子どもたちがいますし、愛する妻たちもおりますので……。」
それでも美弥子は引かない。
「奥様が複数いるのなら、私もその輪に入れてくださっても……いいのではなくて?」
全員が絶句した。咲は思わず「お母さん、ストップ!」と叫び、
恭弥と聖奈が恭介の腕を引っ張る。だが、美弥子の押しは強い。
恭介は、つぐみに視線で助けを求めた。
「あら、恭介ったら大人気ねぇ。
これを奏ちゃんや聖歌ちゃんが見たら……どうなっちゃうのかしら?
ふふ、さっき連絡しちゃったから、もうすぐ来るわよ、二人とも。」
つぐみの一言で、恭介の顔が青ざめる。
「お願い……助けて、つぐみ……!」
そのままバランスを崩して、恭介はつぐみに倒れかかる。
「ちょ、ちょっと!巻き込まないでってば!」
ドサッと倒れた拍子に、恭介の手がつぐみの胸元に触れてしまい、
もう片方の手は勢い余って美弥子の肩を押さえていた。
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