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第14章 大会直前の練習試合、相手チームは美人なお姉さんだらけです
ここは杉浜、甘さ一切お断り~見上げた先に、挑戦の空が広がる~
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バスが杉浜女子大学の正門を通り過ぎた頃、窓の外に広がったのは、まるで乙女の花園のような光景だった。季節は7月、敷地を彩る季節の花々と美しい建物に、車内の男子たちは一斉に盛り上がった。
「うわ……女子大って、こんなに華やかなのかよ。」
「やっばい、マジでテンション上がる……!」
あちこちから声が上がる中、女子たちは冷ややかな視線を送りつつも、どこか呆れ顔で見守っていた。
「なんで男子って、こういう時だけ元気になるんだろうね。」
金山がため息交じりにそう言うと、2年の今田が真顔で頷く。
「中学生と女子大生とじゃ、色気のレベルが違いますからね。確かに咲さんや聖奈さんたちは可愛いですけど、女子大のお姉さんたちには敵いません。」
「え、それじゃ……2年も1年も、ほとんど彼氏持ちってこと?」
金山が驚いて吹田に目を向けると、吹田は少し照れたように言った。
「……ごめん、先月3組の矢本くんに告白されて、付き合ってるの。」
その一言で、金山は目に見えて落ち込んだ。
「……マジか。わたし、ひとりぼっち……。」
「金山先輩、ドンマイです。この部にはまだまだ男子いますよ。」
日田村がフォローするも、金山はつぶやく。
「……残り物はパス。」
今度は“残り物”と呼ばれた男子たちが沈んだ顔になる。
「……絶対、ここで活躍して見返してやる!」
そんな空気を引き締めるように、バスは剣技場の前で停車した。
恭弥たちがバスを降りると、目の前には想像を超えるほど大きく整った剣技場が広がっていた。周囲では女子大生たちが猛スピードでランニングをしており、まさに真剣勝負の空気が漂っていた。
「すげえ……ここが10連覇の拠点か。」
感嘆する恭弥たち。そんな中、数人の女子大生が笑顔でこちらに手を振った。
その瞬間――
「53番、68番、失格。もう走らなくていい。」
鋭い笛の音とともに、上級生らしき女子大生が厳しい声を飛ばした。
手を振ったのは、まさにその番号の2人だった。
「なんでですか!?私、昨年クラブ選手権で2位の成績を出したんですよ!」
悔しそうに声を上げる女子に、上級生は冷ややかに言い放った。
「手を振るような者は、技術も精神も未熟という証拠だ。杉浜女子大は甘くない。」
続けて彼女は語る。
「入部試験を受けている一般志望者は124人。その中で合格できるのは、たった一人。スカウト枠の15人に加 え、毎年の枠争いは壮絶だという。4年間で64人が在籍し、試合に出られるのは最大15人。勝ち残るのは、本当に強い者だけ。甘さは一切、許されない。」
「噂には聞いてたけど、想像以上だね……杉浜って。」
咲がぽつりと呟くと、姫香が少し顔をこわばらせて言った。
「……私、やっぱり普通の大学にしようかな。ちょっと怖いよ、ここ。」
そんな姫香の肩に、聖奈が手を置いた。
「逃げちゃダメだよ。挑戦しなきゃ、何も始まらないよ。」
聖奈のまっすぐな目。その横顔に、恭弥の胸がふっと熱くなる。
(やっぱり、聖奈は……すごい……。)
あの日、剣を交えたこと。ともに過ごした特訓の日々。そして今、こうして隣にいること。
恭弥の中に、また新たな覚悟が生まれていた。
(俺も……そんな聖奈の隣に立てる男になる。)
落ち込んでいた気持ちを切り替え、恭弥はまっすぐ剣技場へと視線を向けた。
今日、自分がすべきことはひとつだけ――
“戦うこと”だった。
「うわ……女子大って、こんなに華やかなのかよ。」
「やっばい、マジでテンション上がる……!」
あちこちから声が上がる中、女子たちは冷ややかな視線を送りつつも、どこか呆れ顔で見守っていた。
「なんで男子って、こういう時だけ元気になるんだろうね。」
金山がため息交じりにそう言うと、2年の今田が真顔で頷く。
「中学生と女子大生とじゃ、色気のレベルが違いますからね。確かに咲さんや聖奈さんたちは可愛いですけど、女子大のお姉さんたちには敵いません。」
「え、それじゃ……2年も1年も、ほとんど彼氏持ちってこと?」
金山が驚いて吹田に目を向けると、吹田は少し照れたように言った。
「……ごめん、先月3組の矢本くんに告白されて、付き合ってるの。」
その一言で、金山は目に見えて落ち込んだ。
「……マジか。わたし、ひとりぼっち……。」
「金山先輩、ドンマイです。この部にはまだまだ男子いますよ。」
日田村がフォローするも、金山はつぶやく。
「……残り物はパス。」
今度は“残り物”と呼ばれた男子たちが沈んだ顔になる。
「……絶対、ここで活躍して見返してやる!」
そんな空気を引き締めるように、バスは剣技場の前で停車した。
恭弥たちがバスを降りると、目の前には想像を超えるほど大きく整った剣技場が広がっていた。周囲では女子大生たちが猛スピードでランニングをしており、まさに真剣勝負の空気が漂っていた。
「すげえ……ここが10連覇の拠点か。」
感嘆する恭弥たち。そんな中、数人の女子大生が笑顔でこちらに手を振った。
その瞬間――
「53番、68番、失格。もう走らなくていい。」
鋭い笛の音とともに、上級生らしき女子大生が厳しい声を飛ばした。
手を振ったのは、まさにその番号の2人だった。
「なんでですか!?私、昨年クラブ選手権で2位の成績を出したんですよ!」
悔しそうに声を上げる女子に、上級生は冷ややかに言い放った。
「手を振るような者は、技術も精神も未熟という証拠だ。杉浜女子大は甘くない。」
続けて彼女は語る。
「入部試験を受けている一般志望者は124人。その中で合格できるのは、たった一人。スカウト枠の15人に加 え、毎年の枠争いは壮絶だという。4年間で64人が在籍し、試合に出られるのは最大15人。勝ち残るのは、本当に強い者だけ。甘さは一切、許されない。」
「噂には聞いてたけど、想像以上だね……杉浜って。」
咲がぽつりと呟くと、姫香が少し顔をこわばらせて言った。
「……私、やっぱり普通の大学にしようかな。ちょっと怖いよ、ここ。」
そんな姫香の肩に、聖奈が手を置いた。
「逃げちゃダメだよ。挑戦しなきゃ、何も始まらないよ。」
聖奈のまっすぐな目。その横顔に、恭弥の胸がふっと熱くなる。
(やっぱり、聖奈は……すごい……。)
あの日、剣を交えたこと。ともに過ごした特訓の日々。そして今、こうして隣にいること。
恭弥の中に、また新たな覚悟が生まれていた。
(俺も……そんな聖奈の隣に立てる男になる。)
落ち込んでいた気持ちを切り替え、恭弥はまっすぐ剣技場へと視線を向けた。
今日、自分がすべきことはひとつだけ――
“戦うこと”だった。
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