キミだけのファム・ファタル!

樋口レベッカ伊藤

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第一話:ファム・ファタル

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大田キミは、ファム・ファタルだ。


絹のような髪は天使の輪をつくり、さらりと影を落とす。
長いまつ毛に縁取られた瞳は夜空の星を煮詰めたように輝き、
ぷっくりとした唇は、禁断の果実のような危険な魅力を醸し出す。
白いブラウスからは細くしなやかな腕が伸び、制服のスカートから覗く足は雪のように透き通っている。
彼女の声は小鳥の歌声のように響き、飴玉のように甘く溶ける。
彼女を女性と呼ぶにはあどけなく、
少女と呼ぶには色気がありすぎる。
彼女はまるで、アルフォンス・ミュシャの絵画から飛び出してきたようだ。



彼女を目に映した男性は誰もが口を揃えて言うはずだ。

「彼女は自分の運命の女だ」

と___




しかし、


そんな彼女は



「モモ!こっくりさんしましょ!!」


今、

私の目の前に

紙と十円玉を携えて

姿を現した。

……ワルツを踊るように。
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