ほたるいはシスイを照らす光となり得るか

君影 ルナ

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二章 六月のほたるい

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客観side

 生徒会メンバーが集まってシスイのことについて話している同時刻、シスイは一人学校の裏門に来ていた。

 そしてそこには高そうな車が一台止まっているようで。その車の窓がシスイの姿を認識するとガーッと開き、中にいる人──多分女性だろう──の声が無表情のシスイへと話しかける。

「あら、遅かったわね?」
「申し訳ありません。」
「まあ良いわ。あたくしは優しいもの。で、あんた……」
「はい」
「今日──。」
「……分かりました。」

 声の主とシスイは話を早々に終わらせ、シスイは抵抗することなく自らその車へと乗り込んだのだった。








グレンside

 さて、生徒会長サマのことを考えている間にも生徒会の仕事が無いはずがない。ちなみに今日の仕事は夏休み明けにある文化祭に向けたものが大多数を占めるようだ。

 双高の文化祭、通称『若葉祭』はそれはもう盛大だ。双高の理念『若い芽を育てる』にちなんで、生徒達は文化的な表現に重きを置いている。

 クラスごとの出し物は無く、主に部活ごとで何か最低一つ出し物をすることになっている。

 クラスの団結力がウンヌンと言われそうだが、それはまた別の──隠すこともない、体育祭だ──機会に団結力を発揮出来るような仕組みだ。

「ということで、皆さん。今日は文化祭で『生徒会』の出し物をどうするか、決めましょう!」

 生徒会長サマはそれはもう楽しそうに提案する。それに俺も緑も同調し、それぞれ考え始める。

「……。」

 同調の声が無かった珈夜に視線を向けると、何か言いたげな表情を見せていた。しかし生徒会長サマはそれに気付くそぶりがないようだ。

 ふぅん、珍しいこともあるもんだ。いつもなら珈夜の表情に揺らぎがあれば目敏く見つけて『珈夜さん、どうされましたか?』だなんて聞くのに。まぁ、俺には関係ないがな。

 さて、出し物はどうしようか。俺はそちらの方へ頭を戻していく。
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