15 / 33
第一章
14.魔王様、狩猟をする。
しおりを挟む
「グリーン・ボア・・・いっぱい・・・」
話しながら歩いているとすぐにグリーン・ボアのいる草原地帯にやってきていた。
誰も狩る者がいないように、着いて早々に集団で行動しているグリーン・ボアの群れを発見する。
数は5頭。
普通の冒険者ならまず分断させてから1頭ずつ狩猟していくものだが、シャルにはその必要がない。
「おいで・・・影達・・・」
シャルが一度パンっと手を叩き、地面に呼びかける。
するとシャルの足元にあった影がぶわっと広がり、5匹のシャドー・ウルフの分身を呼び出した。
1頭に対して、1匹ずつで対処して行く予定なのだ。
「・・・行っておいで・・・」
シャルが命令を出すと影を伝いそれぞれ別のグリーン・ボアの元へ向かう。
全員がグリーン・ボアの影に潜んだら準備完了。
「いくよ・・・『シャドー・バインド』」
シャルが魔法を放つと5頭のグリーン・ボアが一斉に影によって拘束された。
ブヒィィィィィッ
グリーン・ボア達は何が起きたか分からない様子で、雄叫びを上げ暴れようともがき出す。
だけど全く動けないでいるようだ。
――『シャドー・バインド』というのは影魔法の1つ。
影をその場に固定することでその影の持ち主もまた動くことができなくなる拘束魔法。
キラー・タイガーから勇者を救った時もこの魔法を使用していた。
「・・・これで終わり・・・『シャドー・バイト』」
拘束してしまえば後は動かない的に過ぎないので、すぐにトドメの魔法を放つ。
影から一斉に飛び出したシャドー・ウルフ達が鋭い牙を見せ、グリーン・ボアの弱点へと的確に食らいついていく。
――『シャドー・バイト』はシャドー・ウルフの固有魔法の1つ。
影に潜めるシャドー・ウルフだからできる牙を使った奇襲攻撃。
ブヒィィィィィッ・・・
グリーン・ボア達は拘束されて動けないまま、弱点に攻撃を受けて倒れるように絶命した。
「――見事だ」
「シャル様、凄いです」
その光景を見ていたキースとベルは素直に褒める。
5頭のグリーン・ボアを一斉に拘束し、的確に弱点を狙ったのは、隙のない良い動きだった。
シャドー・ウルフの分身を使っているとはいえ、指示をしているのはシャル本人。
5匹それぞれの動きを1人で管理するのは大変であり、至難至難の技だ。
「えへへ・・・もっと狩る・・・」
シャルは褒められて嬉しそうに笑い、まだまだ余裕という表情で更に獲物を探しにいった。
「――倒した魔物はどうしましょうか?」
ベルが問うように、たくさん魔物を狩るのはいいが持ち帰る方法に困る。
「コレを使おう」
そこで、キースが指輪状のアイテムを取り出した。
話しながら歩いているとすぐにグリーン・ボアのいる草原地帯にやってきていた。
誰も狩る者がいないように、着いて早々に集団で行動しているグリーン・ボアの群れを発見する。
数は5頭。
普通の冒険者ならまず分断させてから1頭ずつ狩猟していくものだが、シャルにはその必要がない。
「おいで・・・影達・・・」
シャルが一度パンっと手を叩き、地面に呼びかける。
するとシャルの足元にあった影がぶわっと広がり、5匹のシャドー・ウルフの分身を呼び出した。
1頭に対して、1匹ずつで対処して行く予定なのだ。
「・・・行っておいで・・・」
シャルが命令を出すと影を伝いそれぞれ別のグリーン・ボアの元へ向かう。
全員がグリーン・ボアの影に潜んだら準備完了。
「いくよ・・・『シャドー・バインド』」
シャルが魔法を放つと5頭のグリーン・ボアが一斉に影によって拘束された。
ブヒィィィィィッ
グリーン・ボア達は何が起きたか分からない様子で、雄叫びを上げ暴れようともがき出す。
だけど全く動けないでいるようだ。
――『シャドー・バインド』というのは影魔法の1つ。
影をその場に固定することでその影の持ち主もまた動くことができなくなる拘束魔法。
キラー・タイガーから勇者を救った時もこの魔法を使用していた。
「・・・これで終わり・・・『シャドー・バイト』」
拘束してしまえば後は動かない的に過ぎないので、すぐにトドメの魔法を放つ。
影から一斉に飛び出したシャドー・ウルフ達が鋭い牙を見せ、グリーン・ボアの弱点へと的確に食らいついていく。
――『シャドー・バイト』はシャドー・ウルフの固有魔法の1つ。
影に潜めるシャドー・ウルフだからできる牙を使った奇襲攻撃。
ブヒィィィィィッ・・・
グリーン・ボア達は拘束されて動けないまま、弱点に攻撃を受けて倒れるように絶命した。
「――見事だ」
「シャル様、凄いです」
その光景を見ていたキースとベルは素直に褒める。
5頭のグリーン・ボアを一斉に拘束し、的確に弱点を狙ったのは、隙のない良い動きだった。
シャドー・ウルフの分身を使っているとはいえ、指示をしているのはシャル本人。
5匹それぞれの動きを1人で管理するのは大変であり、至難至難の技だ。
「えへへ・・・もっと狩る・・・」
シャルは褒められて嬉しそうに笑い、まだまだ余裕という表情で更に獲物を探しにいった。
「――倒した魔物はどうしましょうか?」
ベルが問うように、たくさん魔物を狩るのはいいが持ち帰る方法に困る。
「コレを使おう」
そこで、キースが指輪状のアイテムを取り出した。
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最弱Sランク冒険者は引退したい~仲間が強すぎるせいでなぜか僕が陰の実力者だと勘違いされているんだが?
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
冒険者のノエルはSランクパーティーの荷物もちだった。
ノエル自体に戦闘能力はなく、自分のことを足手まといだとすら思っていた。
そして、Sランクになったことで、戦うモンスターはより強力になっていった。
荷物持ちであるノエルは戦闘に参加しないものの、戦場は危険でいっぱいだ。
このままじゃいずれ自分はモンスターに殺されてしまうと考えたノエルは、パーティーから引退したいと思うようになる。
ノエルはパーティーメンバーに引退を切り出すが、パーティーメンバーはみな、ノエルのことが大好きだった。それどころか、ノエルの実力を過大評価していた。
ノエルがいないとパーティーは崩壊してしまうと言われ、ノエルは引退するにできない状況に……。
ノエルは引退するために自分の評判を落とそうとするのだが、周りは勘違いして、ノエルが最強だという噂が広まってしまう。
さらにノエルの評判はうなぎのぼりで、ますます引退できなくなるノエルなのだった。
他サイトにも掲載
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる