【実話】私は人生を諦めた〜教育委員会の対応〜

美和

文字の大きさ
37 / 50

話し合い10

しおりを挟む
みゆき
「なんでしょうか?」

土井
「いやいや、もうええです。話聞きましたんで。いいです」

土井
「そしたら、もうちょっと12時前なんで、学校の方に電話入れたってくれる?そんな事で、前、安田さんがこう言ってたんでって。」

山田
「はい。それは。」

土井
「いいですか?それで」

みゆき
「いいですか?と聞かれたら良くはないですよ。勿論」

土井
「そらそうですよ。勿論、仰る通り。ただ、話はもう内容は伺っていますんで」

みゆき
「パワハラ認定の基準について教えてもらってよろしいですか?」

土井
「認定の基準?」

土井
「先ほど言いましたよね?」

みゆき
「先ほど仰られたこちらは基準に乗っ取ってパワハラであるかないか、判定していると。ですからその基準を教えて下さい」

土井
「読み上げたってよ」

山田
「はい。申し上げましょうか。一つ、職務上の権限や地位等を背景にした言動である事。二つ、本来の校務や指導の範囲を超えて、人格の否定や個人の尊厳を侵害する言動である事。三つ、一過性でなく、繰り返し行われる言動である事。以上です」

みゆき
「はい。その三つ全てを満たしたらパワハラ認定と言う事なんでしょうか?それとも、一つを満たせば、パワハラ。どっちなんですか?」

山田
「全てです」

みゆき
「全てですね。繰り返し行われてたらそうなるんですね」

土井
「一つね、職務上の権限や地位をと言う背景にした言動である事っていうところもね、あったらまた言うてもうたら」

みゆき
「勿論、職務上の権限ですよね?上司と言う」

土井
「上司?まぁ…」

みゆき
「正規採用された職員であると言う。そういう力を持ってやってきた事であり、何度も何度も繰り返し立ちっぱなしで説教とかもそうですし、もう一つはなんでしたっけ?最後の一つ」

土井
「本来の校務や指導の範囲を超えて自我の否定や個人の尊厳を侵害する言動である事」

みゆき
「私、そうですね。人格否定もされましたね」

土井
「まぁ、そのこういった基準なんで、どない言うんですかね。ちょっと」

みゆき
「あなた達の基準にとっても満たしていると思います。十分」

土井
「ふーん。そうですか」

みゆき
「法律上では違反しているんじゃないかと思われるのですが。それに対してはどうでしょうか」

土井
「え?」

みゆき
「安全配慮義務違反についてはどうでしょう」

土井
「そこまで認定とかって。ないと思いますよ。それは。状況は分からへんですけど、校長先生や教頭先生は見えるものは見えるし、見えないものもたくさんありますし。だけど、常に、校長先生方は学校の職員室の中の働きやすい職場作り精励していただいてるんで、それはないと思います」

みゆき
「ないと思います、ですね?」

土井
「はい。ないと思います」

山田「非常勤講師と言うお立場でね、共用のスペースであったと思うんですよ。机。だから入れ替わり立ち代わり入ってますよね。で、中にはね、そのスペースすらない人もおるんですけど。例えば、みゆきさんであったら準備室がありましたよね。情報と言う教科上。そこに言うてみたら席を置いて仕事をする事が多くなるって事は必然でしたよね?そう言った事もあると言う事で、なかなかね、ずっと職員室にいるかいないかってところに関しては、難しいと思います」

みゆき
「見えてくるものなんで。それは。必然と」

山田
「見えてくる?」

みゆき
「教頭先生なら当然、職員室におる時間は長いので、あれ?みゆきって教員は顔が分からんぞ。名前は見た事あるけど、顔は分からんぞ。とかなってくるはずなんで。なんで職員室におらへんのや。そう疑問に思うのが普通でしょ」



この会話の中で疑問な事は、教育委員会がパワハラとして認定する基準を満たしている事を伝えても

「ふーん。そうですか」

と言うだけ。これは実際に、そのままの言葉を文字起こししています。本当にそのまま。

自分達の決めた基準を満たしていても、それをパワハラと認めない。聞く耳を持たない。本当に酷いものですね。
しおりを挟む
感想 27

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

処理中です...