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プロローグ (尊視点)

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尊「…あれ」

尊「此処は…」

俺の名は神代尊(かみしろ みこと)。小学校4年生。目が覚めたらふかふかの布団で寝てた。

確か俺は…家に帰ったら急に眠たくなって、部屋で寝た気が…そもそも、小生は布団じゃなくてベッドだから、此処は家ではない…

?「巫女姫様!」

?「2人とも!巫女姫様を召喚できたよ!」

?「本当か!?ついに、降臨なさったんだな…」

?「巫女姫…様?」

尊「…」

横を向いたら、すごく美人な女の人と、すごくイケメンな2人の男の人が、小生を「巫女姫様」と呼び、何やら興奮気味で3人で話している。

尊「あの…」

?「あっ!申し訳ございません巫女姫様!」

アマテラス「私はアマテラス。貴女様の従者です。」

尊「え?」

アマテラスって…日本の神様の、あの?
そんな大物が、俺の従者?
いやいや…冗談でしょう
けど、服装からみると、3人とも明らかに現代の服装じゃない。

スサノオ「オレはスサノオ!貴女サマの従者でーすっ!」

ツクヨミ「僕はツクヨミ。貴女様の従者です。」

尊「あ、貴方達、は…何か、勘違い、して、ますよ」

「「「?」」」

3人は首を傾げた。

尊「俺、は、巫女姫様?じゃ、ありませんし…」

尊「あ…その、巫女姫様の本名は?」

「「「神代尊様」」」

尊「…」

小生だ…

ツクヨミ「いきなりの事でびっくりしたのでしょうか?そんな巫女姫様も可愛い…」

ツクヨミさんは、うっとりした顔で小生の頬に触れた

スサノオ「おい兄ちゃん!!!オレの巫女姫サマだぞ!!!」

スサノオさんがツクヨミさんの手を掴んだ。

ツクヨミ「はぁ?」

スサノオ「オレの巫女姫サマに触れんな」

ツクヨミ「お前は本当に礼儀知らずだな…この僕が直々に躾けてやるよ」

スサノオ「ハッ!望むところだ!!!」

ツクヨミさんとスサノオさんが剣を抜き、戦い始めた。

尊「…」

アマテラス「あの子達は放っておきましょう。巫女姫様」

アマテラス「巫女姫様。貴女様はこの神の世界をおさめるために、私が召喚いたしました。」

尊「俺、が…?」

ありえない…普通の小学生なのに…

アマテラス「まだ気付いていないようですが、貴女様には秘めたがあります。」

アマテラス「貴女様はまだ力を完全に操れません」

アマテラス「焦らなくて大丈夫です。」

アマテラス「私は貴女様に尽くします」

アマテラス「急に召喚してしまって申し訳ございません。今はゆっくり寝ていてくださいね」

尊「うん…」

アマテラス「ちょっとアンタ達!!!」

スサノオ「何だよ姉ちゃん!!!」

アマテラス「今から巫女姫様はお休みになられるの!!!喧嘩ならあっちでしなさい!!!」

ツクヨミ&スサノオ「…はい」

…これから、どうなるんだろう。
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