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第四章 重度のヤンデレ化 

逃走中 (尊視点)

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ヴィーナス「…むむむむむむん(訳 そろそろかな)」

パキンッ!

シヴァ「!?」

ヴィーナス「はぁ~…やーっと割れた」

シヴァ「テメェどうやって!」

ヴィーナス「ずーっと力込めたらできたよ」

シヴァ「いや、ゴリラかよ…」

スパンッ!!!

シヴァ「イッテェ!!!」

ヴィーナスお姉ちゃんがシヴァ様の頭を思いっきりハリセンで叩いた。
いつも思うけど、皆ハリセンを常備してるの?

ロキ「シヴァ~…くすっ…だっ、大丈夫~?…ふふっ」

シヴァ「笑いながら言うんじゃねぇっ!」

シヴァ「あと」

ゼウス「あっはっはっはっはっはっ!」

シヴァ「テメェゼウスは爆笑すんな!!!」

ヴィーナス「今だよミコトちゃん、逃げよう」

ヴィーナスお姉ちゃんが小声で話した

尊「うん、そうだね」

3人が気づかないうちに、逃げよう…

キィーッ…

ちょっと音を立てて、扉を開けた

尊「バレるバレるバレる」

シヴァ「あ?何処に行こうとしてんだよ」

ヴィーナス「あっ!バレた☆」

尊「ど、どうしよう!」

尊「あーもう考えてるだけで無駄だ!」

ヴィーナス「と、ゆうことは?」

尊「走る!!!」

ヴィーナス「そうこなくっちゃ!」

ゼウス「逃がさぬぞ」

ロキ「あれ~?追いかけっこ~?あはっ♡楽しそ~♡」

シヴァ「ゼッテー捕まえる」


~廊下~

アポロン「はぁ…はぁ…」

アルテミス「ハデス様…すごく速くなかった?」

アポロン「分かる。ガチで俺達を殺そうとしてたよな…」

ビューンッ!!!

アポロン「ん?今、何か通らなかったか?」

アルテミス「速すぎて見えなかったわ…」

アポロン&アルテミス「…まさか」

ロキ「あっはははははははっ!!!!」

ロキ「待ってよ~ミコトちゃーんっ!」

ゼウス「走るのは1000年ぶりじゃ!ミコトを捕まえてお仕置きをせんとな!!!」

シヴァ「テメェら邪魔だァァァァァァァ!!!」

アポロン&アルテミス「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



尊「はぁ…撒いたかな?」

ヴィーナス「そうみたいだね」

尊「ん?」

アポロン「はぁ…はぁ…」

アルテミス「いきなりすぎよ…」

尊「だ、大丈夫じゃなさそうですね!はい、お水どうぞ」

アポロン「ありがとー…」

アルテミス「ん、美味しい」

尊「あ、貴方達は…冥界で会った…」

アポロン「あー!ハデス様に抱きしめられてた、あの子?」

アルテミス「お名前は?」

尊「神代尊です!」

アポロン「あっ、キミが父さんが言ってたミコトちゃんか~…」

アルテミス「…失礼だけど、年齢は?」

尊「9、9歳…」

アポロン&アルテミス&ヴィーナス「9歳!?」

みんな知らなかったんだ…

アポロン「もしかしてキミ、人間?」

尊「はい、人間です…」

アルテミス「人間の子が、なんで此処にオリュンポスに?」

尊「巡り巡って…ですかね」

ヴィーナス「そ、そうなんだ…」

アポロン「キミも大変だね~、まだ9歳の人間の女の子なのに、あんな奴らに好かれちゃって」

ロキ「あんな奴らって~…誰のこと?」

「「「「…」」」」

明らかに、目の前にロキさんがいる。

アポロン「ろ、ロキ様…」

ロキ「やーっと見つけた♡ミコトちゃん、帰ろ?」

尊「や…やだ!」

?「おい、何してんの?」
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