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プロローグ (龍夢視点)

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オレの名は龍夢!
今日から新高校生!
今から入学式に向かうところ!

?「龍夢!暗夢!桜!すごい綺麗じゃな!」

彼の名は如月瑠衣。
見た目は超絶可愛い女子高校生…は、表向きの一面。
実は…

有名なヤクザの組長で、世界的から注目されている大企業のトップでもある!
あと、オレの幼馴染!

?「えぇ、綺麗ですね」

そして、組長かしらの隣にいるのは暗夢。
オレの幼馴染で同期

瑠衣「なぁなぁ!写真撮るぞ!」

龍夢&暗夢「仰せのままに」

パシャッ

瑠衣「うんうん、いいね」

瑠衣「あ、あとわーら」

龍夢「どうかしたんスか?」

瑠衣「学校とか外では、おれを「組長かしらで呼ぶなよ」

暗夢「分かっていますよ。ただ、龍夢バカがやらかすかもしれませんが」

龍夢「あぁ!?オレを龍夢と書いてバカって読んだな!」

暗夢「事実ですよ?」

龍夢「んだと!!!」

瑠衣「こんなところで喧嘩すんな」

龍夢&暗夢「はい…申し訳ございません…」


~校門~

話は変わるけど、オレには弱点がある…
それは…

女子生徒1「あの人達、めっちゃ美人だし可愛いくない?」

女子生徒2「ほんとだ~!挨拶しに行こっ!」

龍夢「イィィィィィィヤァァァァァァァ!!!!」

咄嗟に組長かしらの後ろに隠れた

瑠衣「あー…」

そう…オレは

極度の女性恐怖症なのだ!!!

女子生徒1「あれ?どうしたんですか?」

暗夢「ごめんなさいね。この人、緊張しているようで…」

女子生徒2「そっか~…」

女子生徒1「えっ、そのキーホルダー可愛い!」

瑠衣「あ、これ?おれの手作りじゃよ」

女子生徒2「えっ…すご」

女子生徒1「売れるよ?普通に」

瑠衣「ありがとなっ!」

女子生徒1「うっ!!!かっ、可愛い…」

女子生徒2「尊い…尊すぎる…」

龍夢「なっ、なぁ…早く行かね?」

瑠衣「またなっ!」

女子生徒1と2「は、はいっ!」


そして、クラス分けは…

龍夢「やった!かし…瑠衣くんと一緒だ!」

瑠衣「おーっ!」

暗夢「うっ…うぅ…何故、私は…瑠衣くんと一緒じゃないんだぁぁぁぁっ!!!」

龍夢「おっ!おいっ!泣くなよ!みんな見てるぞ!」

瑠衣「また昼休みとかに会おう、な?」

暗夢「はっ!はいっ!」

そして、下校時間…


瑠衣「はーっ…帰ろうぜ」

龍夢「そうっスねー」

暗夢「帰りましょう」

ドカッ!

瑠衣「っ!」

龍夢&暗夢「瑠衣くん!」

組長かしらが誰かとぶつかった

ヤンキー「イッテェな!」

瑠衣「す、すまぬ…」

ヤンキー「どこ見て歩いてやがる!」

龍夢「テメェが瑠衣くんにぶつかったんだろ!」

ヤンキー「あームカつく、ちょっと来いよ」

暗夢「私達は忙しいのです。とっとと失せ…」

瑠衣「チッ…わかったわかった、わーに着いて行く。1発スッキリしてから帰ろうぜ、龍夢、暗夢」

龍夢&暗夢「瑠衣くん…」

そして、雑魚ヤンキーに連れられたのは…校舎裏だった。


~校舎裏~

瑠衣「わざわざおれらを連れたんだ。楽しませるんじゃぞ?」

ヤンキー「テメッ!生意気な!」

ヤンキー「女のくせに!!!」

龍夢&暗夢「あっ」

さすが雑魚ヤンキーだな。
組長かしらには地雷がある…それは…

ガシッ!

ヤンキー「なっ!?」

ドンッ!!!

ヤンキー「ぐわぁっ!」

組長かしらを殴ろうとした雑魚ヤンキーの弱っちぃ拳を余裕で受け止め、雑魚ヤンキーの腹を蹴り飛ばした。

組長かしらは…
他人に「女」として見られる事が大っ嫌いなんだ。

ヤンキー「お、女が…俺の全力の拳を…?」

瑠衣「その程度で全力?ハッ!笑わせるな」

瑠衣「わーはおれの地雷を踏んだんだ。それ相応の爆風を受けなきゃなぁ?」

ヤンキー「ひっ!ひいっ!?」

その後、雑魚ヤンキーはボロッボロになった。

暗夢「瑠衣くん。噂によると、ソイツに金を取られた人達が多数いると」

瑠衣「ほぉ…」

瑠衣「コイツは後でおまわりさん送りになるから、もう言っていいか」

瑠衣「おれは如月瑠衣。鬼神組の組長じゃ」

ヤンキー「き、鬼神組の組長!?あの!?」

瑠衣「ほー…わー程度の奴にも、鬼神組を知っておるのだな」

瑠衣「ま、わーのした事は立派な犯罪じゃ」

瑠衣「大人しく警察に行くんじゃぞ」

ヤンキー「はいぃ…」

雑魚ヤンキーを警察に送りつけた後…


瑠衣「いや~、泥棒を送りつけたお礼に、菓子までいただいて、申し訳ないなぁ」

暗夢「入学早々、嫌な目に遭いましたね」

龍夢「今日はお菓子、作るんすか?」

瑠衣「作る作る。今日はいちご飴を作ろうと思ってな」

龍夢「いちご飴?」

暗夢「聞くだけで美味しそう…」

瑠衣「さ、そうと決まれば、さっさと帰るぞ」

龍夢&暗夢「御意」

これから、ドタバタな日常が始まる!

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