能力が基本となった世界0

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勝の決意

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あれからしばらくたったある日、トレーニングルームでアイリが俺に言った。
「強く、なりましたね。…姉さんや未来様に叶うかは分かりませんが私よりかは、もう」 
「そう、か」
アイリはどこか寂しそうだった。
「ねぇ勝様」
「なんだ」
ペットボトルから水分を飲んでいるとアイリが声をかけてきた。
「貴方は、復讐を望みますか?」
っと
「…あぁ、そうかもな。
どっちにしろあの男は人をこれからも殺めるだろう。
だからあいつをどうするのか、聞くしかないだろう?」
「というと?」
アイリは不思議そうに首を傾げた。
「ま、付いてこい」
そうしてとある人物の家へと向かった。
「やぁ、久しぶり。
…あんまりテンション上げたくはないよな」
「ま、そうかもな。あの後だし」
それは星野と言う男だった。
こいつとは幼なじみで能力者を集めて正義の組織を作った。まぁ昔で言うところの警察、
を作った一族の長男だ。
代々強力な能力者を産み続けてきた俺の家とこいつの家とは関わりがあるため年に数回会う機会があり、無能力者の俺に仲良くしてくれる変わったやつだ。
「君の聞きたいことはわかるよ。
あの男の対象をどう考えているのか?
それが聞きたいのだろ?」
「あぁ、」
目の前の星野空と言う男はマグカップに入った紅茶をすすりながら言った。
「まぁ、まだ俺があの組織を引き継いだんじゃない、親がまとめあげてる。
でも話を聞く限りあの男は組織に狙われているらしい」
「ほぅ?それはどう言った意味で?殺すと言う意味なのかそれとも引き入れるつもりなのか。強力な能力者ほど組織には必要だ。そういった意味では必要なのでは?」
と言うと空は持っていたマグカップをテーブルに起き言った。
「確かにそうだけど、今回は違う。
組織が欲しいのは人を殺したことの無い人間、さらに能力者に絞られる。
能力主義になったこの世界で能力者が好き勝手してるからね、暴れないような奴が必要なんだよ。もちろんお金のために動くような人も必要。いい人間ばかりだとあれだし」
「じゃあ、殺す。という意味で捉えていいだな?」
そういうと空は真剣眼差しで
「構わない。君たちの大切な人の仇は俺たちがうつ」
……
俺とアイリは星野の家を後にし帰路を辿っていた。
「殺す、ですか」
「やられるな、あいつ・・いやあの組織」
「え?」
俺はポケットからガムを取り出し1つ口に入れた。
「おそらく北野は今までに何人かに話を持ちかけていた。そして断ったら何人だろうが殺す。そういう人間だ」
「でも彼らは強力な能力を持ってます。力を合わせればきっと」
「そう上手く行けば苦労はしない」
世の中そう上手くは行かない、俺があの一族なのに無能力者なのもそうだしカイリが死んだのも、姉さんも、世の中上手く回ってるわけないんだ。
だから、俺は…
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