能力が基本となった世界0

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組織に配属、そして相棒

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俺は星野の言う通りに組織の最低クラスEクラスに配属になった。
自己紹介は?と言われたので
「瑠璃川勝」
とだけ言った。
ちなみに瑠璃川は親父の苗字で俺の一族は融獄家、それは母の苗字、
俺はあの家を捨てたので瑠璃川にした。
まぁそれから色々説明があった。
どうにもこれは最近選ばれた奴ららしい。
なのでお互い知ってる奴らも居るらしい。
まぁ俺は全員知らない訳だが
そんなことを思いながら自室へと案内されベランダに出てタバコを吸っていた。
すると部屋のインターホンがなり、除き穴から見ると、そこに相棒の姫野という女が立っていた。
「あ~、っと確か姫野、だっけ?
なんか用か?」
っとタバコの火を灰皿に擦り付けて消しながら言った。
「覚えてはくれてるんだね。
用と言うのはまぁ挨拶?って言うのかな。
これから組むんだから」
そして許可もなく部屋に入ってきた。
「おいおい、何入ってきてんだよ」
「いいじゃない、色々聞きたいことあるし。例えばなんで無能力者なのにこの組織に入るのか、とかね」
そこで俺は少し頭に血が上る感覚があった。
なんでそれを?いや星野が言ったのだろう。どうせバレるのだからとか…まぁそれはいいが
「ここでお前に答える気はない。無能力者だからといって甘く見られるのは我慢ならん」
俺は力任せに玄関の扉を力強く『ガンッ』と閉めた。
「そんなに怒んなくても…まぁ私は能力があろうとなかろうとどっちでもいいんだけどね」
「ほぅ?その理由はなんかあるのか?」
と言うと姫野は
「ん?私は相棒だから、とか無能力者、とかの理由で態度をコロコロ変える気はないってこと、そもそもとして私はあなた個人が気になるの、それじゃあダメ?」
っと床に座りながら言った。
「…そうかい、ま、勝手にしな。
お前が俺をどう思うが、何しようがどうでもいい。ただし攻撃するなら覚悟するんだな」
っと言ってもう一本のタバコを咥えた。
「ここで吸うの?てか吸ってもいいの?」
「うっせ、ベランダで吸うわ。
吸ってもいいんだよ、法律とかへでもねぇ、海外じゃ15からOKなんてとこもある。そして俺は19、セーフだ」
「いや、アウトだから。
まぁ19ならセーフ?今年ならギリいいのかな」
っと1人でぶつくさ言う姫野をほっといてベランダで一息つく。
「ここは底辺だ。あいつに届くにははい上がらないとな。北野、お前は必ず…」
そして俺と姫野に指示が入るのだった。
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