能力が基本となった世界2

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アイリの悩み

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「入るわよ、アイリ」
そう言いながら姫野が入ってくる。
「なに?」
そう言うと姫野は言った。
「また事件、違うコンビが行ったけど、これは能力者と考えてもいいと思う」
そう言ってソファーに座る姫野
「それで、ベッドで何してたの?」
「ベットにいるてことは寝てたってことですよ、ほかに何があるんですか」
そう言って
「行きますよ、事件の捜査に」
そう言って部屋を後にするのだった…
「それで、どういう状況だ?」
っと今は1人で行動している吉沢が言った。
「どうもこうとない。おそらく剃刀か何か鋭利なもので身体中刺されてる」
「おいおい、じゃあなんだ?1年前の事件がまた起きるってことか?」
「そうとしか考えられないでしょ」
私たちは被害者達の遺体を見ながら言った。
「一体何が起きてるの?」
っと姫野が言った。
「姫野、あなたは吉沢としばらく組んで、私は私のやり方でやつを探す」
「ちょっと!なんで」
「これは、あの事件が関わってる。カイリが殺された事件に。はっきり言ってあなた達は足枷にしかならない。申し訳ありませんが、邪魔でしかならないのです!」
そう言って私はその場所を後にするのだった。そして廊下を歩いると、Aクラスの男性が声をかけてきた。あれ以来私はよく話しかけられたり、相棒にならないかと誘われたり、告白されたりされた。私には分かった。全て性目的だと言うことが‥‥
「なんですか?私は今忙しいんです。話しかけないでください」
そう言うと男はしつこくついてくる。これも毎回だ。
「あまりにもしつこいと、撃ちますよ?」
っと銃を取り出しながら言った。
「っち、それは‥‥」
そう、これは勝様が昔使っていた普通の銃。能力を吸収する奴はあまり使っていない。それは使う機会がないから。あれから特に事件もなかった。
「そんな銃は捨てて俺の相棒になれ、同じAクラスになれるぞ」
「もう…いいです」
そう言って男の足に弾丸をぶち当てた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「言いましたよね!しつこいと撃つと!勝様のことを馬鹿にしたり、勝様の物を取ろうとしたら…殺しますからね」
そう言って念のため片方の足にもう一発弾丸を放った。
「すみません、勝様…最近私変なのです。‥‥やっぱりあなたがいないと…‥」
しかしそれは叶わない夢だ。だから私は勝様が使ってた部屋を受け継ぎ、そのままの状態をなるべく保ったままにしてある。昔使っていた銃も、服も、布団も同じものを使っている。
「まぁ、だから何だってことですけどね」
そう言って私はある場所へ向かった。そこは…‥
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