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予想外
一
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「……何を言ってるの? よく分からないなあ」
ミルビーが笑ったまま……実際には、口元を歪めてるだけだが、明らかに動揺を見せて後ずさった。
私は慌てて魂たちを押しのけ、彼の腕を掴んだ。振り向いたミルビーが私を見るが、瞳が怯えてしまっている。ミルビー、呼ぶが、何も言えないらしく、口をぱくぱくとした。
「すみません、この人、好奇心旺盛で。御無礼をお許しください。……大丈夫ですよ、この人は何も違いません、私たちと同じ魂です」
「ふむ。あなたはただの魂ですね。……彼はやけに不思議な魂なんですよ、なにが不思議か、説明は出来ません。ただ、自分の葛藤を見ていない、それだけはわかります。だから、もう一度入ってもらいましょう」
名案だと言うようにチルギは頷いた。ミルビーの正体が分かってしまったわけではないらしいが、怪しんでいるのは本当だ。私はこれ以上どうしたらいいのかわからず、彼に視線を向ける。
ミルビーが笑ったまま……実際には、口元を歪めてるだけだが、明らかに動揺を見せて後ずさった。
私は慌てて魂たちを押しのけ、彼の腕を掴んだ。振り向いたミルビーが私を見るが、瞳が怯えてしまっている。ミルビー、呼ぶが、何も言えないらしく、口をぱくぱくとした。
「すみません、この人、好奇心旺盛で。御無礼をお許しください。……大丈夫ですよ、この人は何も違いません、私たちと同じ魂です」
「ふむ。あなたはただの魂ですね。……彼はやけに不思議な魂なんですよ、なにが不思議か、説明は出来ません。ただ、自分の葛藤を見ていない、それだけはわかります。だから、もう一度入ってもらいましょう」
名案だと言うようにチルギは頷いた。ミルビーの正体が分かってしまったわけではないらしいが、怪しんでいるのは本当だ。私はこれ以上どうしたらいいのかわからず、彼に視線を向ける。
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