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許容
二
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「そういえばまだ特別試練の途中でしょ」
ムロルが言ったことで二人とも私を見つめた。そうだった、と呟いてカツギが立ち上がる。先程とは違った、強くも寛容な目だった。
「ちゃんと話を聞きなさい。消さないし、今は銃を持っていない」
ひと安心して頷いた。こんな強行に出たのも、消されるかもしれないと思ったからだったことを思い出す。
「もうすぐ鬼ごっこが終わる。全ての試練を終え、あんたたちは選択をさせられる。生き返るか、輪廻転生か……。でも、そのとき、まだあんたが残ってたら別の選択肢を出されると思う。あんたか、ミルビーという男に」
「話?」
カツギは頷き、私の両肩を掴んだ。
「それはそのとき話すけど、あたしはあんたに助けられたから正直あんたに残って、話を受け入れてほしいと思ってる。……そのことを肝に銘じて、特別試練に挑みなさい」
ムロルが言ったことで二人とも私を見つめた。そうだった、と呟いてカツギが立ち上がる。先程とは違った、強くも寛容な目だった。
「ちゃんと話を聞きなさい。消さないし、今は銃を持っていない」
ひと安心して頷いた。こんな強行に出たのも、消されるかもしれないと思ったからだったことを思い出す。
「もうすぐ鬼ごっこが終わる。全ての試練を終え、あんたたちは選択をさせられる。生き返るか、輪廻転生か……。でも、そのとき、まだあんたが残ってたら別の選択肢を出されると思う。あんたか、ミルビーという男に」
「話?」
カツギは頷き、私の両肩を掴んだ。
「それはそのとき話すけど、あたしはあんたに助けられたから正直あんたに残って、話を受け入れてほしいと思ってる。……そのことを肝に銘じて、特別試練に挑みなさい」
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