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第8話 ただのバカだ
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夜が来てしまった…。
昨日までなら夜這い班などという訳の分からない連中にだけ警戒しておけばよかったが、今日からはそうじゃない。
「ねえ快斗」
「なんだよ。」
「もっかいチューしたい。」
「禁止だって!お前は俺を殺す気か!」
完全にキス魔と化したカレンとこれからこの寮でずっと一緒なのだ…
「いいもん。寝てる間に勝手にするから。」
「お願いやめて…俺の人生を寝ている間に終わらせないで…」
こいつと一緒に寝るのは無理だ。
起きたら借金10億円くらいになってるんじゃないか…
「今日はお前とは寝ない!自分の部屋で寝ろ!」
「なんで?パパもいいって言ってたんでしょ?」
「チューするからダメなの!」
はぁ…寝るのが怖い。
とりあえずカレンが風呂に入っている間に自室のドアに釘と針金でロックを作った。
だいたい今時部屋に鍵もついてないのかよ…
カレンが風呂からあがったので、俺もゆっくり風呂で今後について考えることにした。
とりあえずカレンとは別の部屋で寝るとして…
さっきみたいに不意打ちされたらどうやって逃げる?
…あれ?カレンが襲われないためにここにいるのに、カレンに襲われない方法を考えてないか?
しばらく考えこんでいると、寮生活の当初の趣旨がズレていることに気付いた。
いかんいかん、俺の課題はカレンの処女を守り抜くことだ。
それさえできれば借金だって…
風呂からあがって広間にテレビを見に行くと、カレンが野球を見ていた。
「なんだカレン、お前も野球好きなのか?」
「今日の快斗と全然違う。」
「すみませんね!僕野球下手なんです!」
今日のことはマジで思い出したくもない…
「でもあれでも俺も必死だったんだぞ?」
「うん、知ってる。私のために頑張ってくれてた。」
カレンはそう言って俺をジッと見つめてくる。
あれ?これってちょっといい雰囲気なんじゃ?
「カ、カレン…」
俺はうっかりドキドキしていた。
「快斗、セックスはまだ?」
「雰囲気ぶち壊しだな!」
すぐに我に返ってこれた。
「今日は色々あったからもう寝るぞ。お前も自分の部屋で寝ろ。そんで誰か来たら大声で俺を呼べ。わかったな!」
「うん…今日は別の部屋…」
しょんぼりするカレンを見て少し心が痛んだが、俺の人生には変えられない。
俺は部屋に戻り自作のロックを入念にかけてベッドに横になり布団に潜り込んだ。
一方その頃寮の外では新たな刺客が寮への侵入を企ていた。
「なるほど、今日は別の部屋で寝るのか。チャンスだな。」
夜這いを計画する連中が双眼鏡で中の様子を確認している。
「ああ、YBIの連中はミスったようだが俺たちはそうはいかない。あの学校一の美女と名高い、しかも天然記念物とも言える処女のカレンちゃんを夜這うのは俺たちだ。」
通称SNB。忍びの末裔と言われる彼らもまた、ラブ高の数ある夜這いチームの一つだ。
彼らは持ち前の身体能力と継承された忍びの技で、数々の寮へ侵入し夜這いを成功させてきたエリートだ。
「カレンちゃんの部屋の窓にはセンサーがある。しかしあの男の部屋には何もない。あっちから侵入だ。」
冷静にそう話すのはリーダーの服部《ふくべ》。
「あいつを眠らせる麻酔銃は六発ある。こいつは対象を傷つけず眠らせることに特化した優れものだ。起こしても構わない、強引に行くか。」
忍びなのに銃を得意とするのは風魔《かざま》。
「こんなチョロい寮にてこずるなんて、YBIも大したことないな。」
慢心がたまに傷の猿飛《えんび》。
「よし、二人とも寝たな。行くぞ。」
服部の掛け声で三人は快斗の部屋からの侵入を決行した。
❇︎快斗の部屋❇︎
あーあ、カレンもキスさえしてこなければなぁ。
もう寝たんだろうか。
隣が気になって仕方ない…
それにキスの感触がまだ残っている。
…もう一回くらいならしてもいいかな。今更1000万円増えたところで変わんない…いかんいかん、この考え方は破滅型のパターンのやつだ…。
ガッシャーン!
そんなことを考えていると、思いっきりガラス窓が破られた音がした。
「ななな何!?何が起きたの?」
飛び起きると目の前に黒装束の男が三人立っていた。
「だ、誰!?ていうかなんで窓ぶち破るの!?修理大変なんですけど!」
「な、貴様起きていたのか!?寝たフリとはなかなか巧妙な手口を使うな!」
「いや、こんな派手にやられたら寝てても起きるわ!!」
忍者のような恰好をした三人組が襲撃してきた。
多分こいつらも夜這い班か…
「あ、あのー、ここ俺の部屋なんですけど…」
「そんなことはリサーチ済みだ。隣の部屋に眠るカレンちゃんの処女をもらい受けにきた。貴様はそこでジッとしてろ!」
そう言ってドアを開けて出て行こうとするが、俺がグルグルに巻き付けたロックが外れずに大慌ての様子だった。
「な、なんだこれは!?クソッ、我々の侵入を見越して先手を!?お主、何者だ!?」
俺はただの童貞ですが…
「ええいそこをどけ服部!俺がやる!」
もう一人が銃を構えた。
「いやいやいや、そんなもんここでぶっ放さないで!」
俺の制止も聞かず黒装束の一人が銃を打った。
「クソックソッ、何故だ!?このワイヤーが切れん!貴様、俺たちを見越して強化ワイヤーを仕込んだか!?」
それ百均ですが…
「二人とも情けないなぁ。俺がやるからそこをどけ。ん!?どうなってやがる?いってー!くそ、貴様有刺鉄線を仕掛けるなど卑怯なり!」
いや、それただの針金の端っこですが…
俺のドアの前で慌てふためく三人を見て俺は一つだけ分かったことがある。
こいつらただのバカだ…
「あのー、もういいですか?早く寝たいんですけど…」
「クソッ、ここまで手練れとは予想外なり。おい風魔、銃を!」
「すまない玉切れだ!おい猿飛、なんとかしろ!」
「指から血が出てる…痛いよう…」
何かのコントでもしてるのか?
「あ、あのー…」
「クソッ!今日は我々の負けだ、覚えていろ!おい、ずらかるぞ!」
俺が声を掛けようとすると、時代劇の悪党のような捨て台詞を吐いて三人組は出て行った。
せめて窓どうにかしてから帰ってよ…
俺の活躍は全くなかったが何故か今夜もカレンの処女は守られた…
「快斗、大丈夫?」
割れたガラスを掃除しているとドアの向こうからカレンの声がした。
あんなに騒がれたらそりゃ起きるよな…
ロックを外して(ただ針金をグルグル巻きにしてただけなんだけど)ドアを開けたら半分寝ぼけたカレンが目を擦りながら立っていた。
「すまんすまん、起こしちゃったな…また変な奴らが来てて…」
「変な人?私、怖い…」
そう言って俺の部屋に上がりこんできた。
「おいおい、今日は…」
「一人は怖い…一緒にいたい…」
そう言われると追い返せない。
たしかにあいつらがもう来ないとは限らないし…
「…わかったわかった。一緒に寝よう。」
「うん、今日も快斗と一緒。安心。」
俺は不安しかないんだが…
「その代わり、俺が寝てる間にチューは禁止だ!何があってもだ!わかった!?」
「快斗が寝てる間はチューしない…うん、約束する。」
よかったぁと安堵した瞬間に俺はカレンに思いっきりチューをされた。
「ん、んんー!?」
俺はカレンを引き剥がした。
「ねぇ、俺の話聞いてた!?どうしてこうなるの?」
「寝てる間はしない。だから起きてる間にしとこうかなって。」
ごもっともです、はい僕の説明が悪かったです…
「あのねぇ、俺にチューはしないで!じゃないと一緒に寝ない!」
「チューすると一緒に寝てくれないの?それは困る…わかった、チューは禁止、約束!」
俺はようやくここまでこぎつけたとホッとしたところで携帯に目をやった。
『毎度ありー。しかしあんたも好きねぇ。完全にペースオーバーだよ。』
やっぱり校長からメールが入っていた…
「ねぇ快斗、眠たい。」
「もう寝てくれ!」
カレンがグイグイと俺を引っ張るので、恐る恐る一緒にベッドに入った。
カレンは何もなかったかのようにすぐに寝ていた。
借金があっという間に3000万円になってしまった…
これいよいよ引き返せないとこに来てるよな…
でも、カレンの唇やっぱり柔らかくて気持ちよかったな…
そもそもこいつキスすることの意味わかってんのか?
俺はカレンの横顔を見るとドキドキして寝れなくなった。
早く寝て現実逃避したいのに…
ようやく眠気が襲ってきたのは外が明るくなりかける頃だった。
目覚めた次の日に、新たな課題が追加されることなど知る由もなく快斗は少しばかりの眠りについた。
昨日までなら夜這い班などという訳の分からない連中にだけ警戒しておけばよかったが、今日からはそうじゃない。
「ねえ快斗」
「なんだよ。」
「もっかいチューしたい。」
「禁止だって!お前は俺を殺す気か!」
完全にキス魔と化したカレンとこれからこの寮でずっと一緒なのだ…
「いいもん。寝てる間に勝手にするから。」
「お願いやめて…俺の人生を寝ている間に終わらせないで…」
こいつと一緒に寝るのは無理だ。
起きたら借金10億円くらいになってるんじゃないか…
「今日はお前とは寝ない!自分の部屋で寝ろ!」
「なんで?パパもいいって言ってたんでしょ?」
「チューするからダメなの!」
はぁ…寝るのが怖い。
とりあえずカレンが風呂に入っている間に自室のドアに釘と針金でロックを作った。
だいたい今時部屋に鍵もついてないのかよ…
カレンが風呂からあがったので、俺もゆっくり風呂で今後について考えることにした。
とりあえずカレンとは別の部屋で寝るとして…
さっきみたいに不意打ちされたらどうやって逃げる?
…あれ?カレンが襲われないためにここにいるのに、カレンに襲われない方法を考えてないか?
しばらく考えこんでいると、寮生活の当初の趣旨がズレていることに気付いた。
いかんいかん、俺の課題はカレンの処女を守り抜くことだ。
それさえできれば借金だって…
風呂からあがって広間にテレビを見に行くと、カレンが野球を見ていた。
「なんだカレン、お前も野球好きなのか?」
「今日の快斗と全然違う。」
「すみませんね!僕野球下手なんです!」
今日のことはマジで思い出したくもない…
「でもあれでも俺も必死だったんだぞ?」
「うん、知ってる。私のために頑張ってくれてた。」
カレンはそう言って俺をジッと見つめてくる。
あれ?これってちょっといい雰囲気なんじゃ?
「カ、カレン…」
俺はうっかりドキドキしていた。
「快斗、セックスはまだ?」
「雰囲気ぶち壊しだな!」
すぐに我に返ってこれた。
「今日は色々あったからもう寝るぞ。お前も自分の部屋で寝ろ。そんで誰か来たら大声で俺を呼べ。わかったな!」
「うん…今日は別の部屋…」
しょんぼりするカレンを見て少し心が痛んだが、俺の人生には変えられない。
俺は部屋に戻り自作のロックを入念にかけてベッドに横になり布団に潜り込んだ。
一方その頃寮の外では新たな刺客が寮への侵入を企ていた。
「なるほど、今日は別の部屋で寝るのか。チャンスだな。」
夜這いを計画する連中が双眼鏡で中の様子を確認している。
「ああ、YBIの連中はミスったようだが俺たちはそうはいかない。あの学校一の美女と名高い、しかも天然記念物とも言える処女のカレンちゃんを夜這うのは俺たちだ。」
通称SNB。忍びの末裔と言われる彼らもまた、ラブ高の数ある夜這いチームの一つだ。
彼らは持ち前の身体能力と継承された忍びの技で、数々の寮へ侵入し夜這いを成功させてきたエリートだ。
「カレンちゃんの部屋の窓にはセンサーがある。しかしあの男の部屋には何もない。あっちから侵入だ。」
冷静にそう話すのはリーダーの服部《ふくべ》。
「あいつを眠らせる麻酔銃は六発ある。こいつは対象を傷つけず眠らせることに特化した優れものだ。起こしても構わない、強引に行くか。」
忍びなのに銃を得意とするのは風魔《かざま》。
「こんなチョロい寮にてこずるなんて、YBIも大したことないな。」
慢心がたまに傷の猿飛《えんび》。
「よし、二人とも寝たな。行くぞ。」
服部の掛け声で三人は快斗の部屋からの侵入を決行した。
❇︎快斗の部屋❇︎
あーあ、カレンもキスさえしてこなければなぁ。
もう寝たんだろうか。
隣が気になって仕方ない…
それにキスの感触がまだ残っている。
…もう一回くらいならしてもいいかな。今更1000万円増えたところで変わんない…いかんいかん、この考え方は破滅型のパターンのやつだ…。
ガッシャーン!
そんなことを考えていると、思いっきりガラス窓が破られた音がした。
「ななな何!?何が起きたの?」
飛び起きると目の前に黒装束の男が三人立っていた。
「だ、誰!?ていうかなんで窓ぶち破るの!?修理大変なんですけど!」
「な、貴様起きていたのか!?寝たフリとはなかなか巧妙な手口を使うな!」
「いや、こんな派手にやられたら寝てても起きるわ!!」
忍者のような恰好をした三人組が襲撃してきた。
多分こいつらも夜這い班か…
「あ、あのー、ここ俺の部屋なんですけど…」
「そんなことはリサーチ済みだ。隣の部屋に眠るカレンちゃんの処女をもらい受けにきた。貴様はそこでジッとしてろ!」
そう言ってドアを開けて出て行こうとするが、俺がグルグルに巻き付けたロックが外れずに大慌ての様子だった。
「な、なんだこれは!?クソッ、我々の侵入を見越して先手を!?お主、何者だ!?」
俺はただの童貞ですが…
「ええいそこをどけ服部!俺がやる!」
もう一人が銃を構えた。
「いやいやいや、そんなもんここでぶっ放さないで!」
俺の制止も聞かず黒装束の一人が銃を打った。
「クソックソッ、何故だ!?このワイヤーが切れん!貴様、俺たちを見越して強化ワイヤーを仕込んだか!?」
それ百均ですが…
「二人とも情けないなぁ。俺がやるからそこをどけ。ん!?どうなってやがる?いってー!くそ、貴様有刺鉄線を仕掛けるなど卑怯なり!」
いや、それただの針金の端っこですが…
俺のドアの前で慌てふためく三人を見て俺は一つだけ分かったことがある。
こいつらただのバカだ…
「あのー、もういいですか?早く寝たいんですけど…」
「クソッ、ここまで手練れとは予想外なり。おい風魔、銃を!」
「すまない玉切れだ!おい猿飛、なんとかしろ!」
「指から血が出てる…痛いよう…」
何かのコントでもしてるのか?
「あ、あのー…」
「クソッ!今日は我々の負けだ、覚えていろ!おい、ずらかるぞ!」
俺が声を掛けようとすると、時代劇の悪党のような捨て台詞を吐いて三人組は出て行った。
せめて窓どうにかしてから帰ってよ…
俺の活躍は全くなかったが何故か今夜もカレンの処女は守られた…
「快斗、大丈夫?」
割れたガラスを掃除しているとドアの向こうからカレンの声がした。
あんなに騒がれたらそりゃ起きるよな…
ロックを外して(ただ針金をグルグル巻きにしてただけなんだけど)ドアを開けたら半分寝ぼけたカレンが目を擦りながら立っていた。
「すまんすまん、起こしちゃったな…また変な奴らが来てて…」
「変な人?私、怖い…」
そう言って俺の部屋に上がりこんできた。
「おいおい、今日は…」
「一人は怖い…一緒にいたい…」
そう言われると追い返せない。
たしかにあいつらがもう来ないとは限らないし…
「…わかったわかった。一緒に寝よう。」
「うん、今日も快斗と一緒。安心。」
俺は不安しかないんだが…
「その代わり、俺が寝てる間にチューは禁止だ!何があってもだ!わかった!?」
「快斗が寝てる間はチューしない…うん、約束する。」
よかったぁと安堵した瞬間に俺はカレンに思いっきりチューをされた。
「ん、んんー!?」
俺はカレンを引き剥がした。
「ねぇ、俺の話聞いてた!?どうしてこうなるの?」
「寝てる間はしない。だから起きてる間にしとこうかなって。」
ごもっともです、はい僕の説明が悪かったです…
「あのねぇ、俺にチューはしないで!じゃないと一緒に寝ない!」
「チューすると一緒に寝てくれないの?それは困る…わかった、チューは禁止、約束!」
俺はようやくここまでこぎつけたとホッとしたところで携帯に目をやった。
『毎度ありー。しかしあんたも好きねぇ。完全にペースオーバーだよ。』
やっぱり校長からメールが入っていた…
「ねぇ快斗、眠たい。」
「もう寝てくれ!」
カレンがグイグイと俺を引っ張るので、恐る恐る一緒にベッドに入った。
カレンは何もなかったかのようにすぐに寝ていた。
借金があっという間に3000万円になってしまった…
これいよいよ引き返せないとこに来てるよな…
でも、カレンの唇やっぱり柔らかくて気持ちよかったな…
そもそもこいつキスすることの意味わかってんのか?
俺はカレンの横顔を見るとドキドキして寝れなくなった。
早く寝て現実逃避したいのに…
ようやく眠気が襲ってきたのは外が明るくなりかける頃だった。
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