暇つぶしのお供

銀じゃけ

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彗星の記憶

『緑、彗星、憂鬱な記憶』

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私の町にはとある迷信がある


それは 『彗星を見たら思い出を消されてしまう』 って昔から言い聞かせられている


 なんてバカげた事をって思うだろうけど、実際に見た人は思い出が無くなってしまったらしい
 なんの思い出が無くなったのかはわからないけど、緑色のもやがかかっている感覚らしい
 緑色のもやって…コケみたい…


 まぁ、でも聞いた話しか知らないから本当かどうかは信じられないけどそれが本当だったらすごいと思う
 人間だもん誰だって消したい記憶が1つか2つそれ以上あるはず


 私だって例外じゃない


 でも彗星が消してくれる記憶は決まっている訳じゃない
 楽しい記憶かもしれないし恥ずかし記憶かもしれない
 私だったらあの思い出を消してしほしい



「おい、動くなよ?そこから動いたらボールが当たらないだろ!?」

「何泣いてんの?なく価値なんて無いだろお前には!!」

「ごめんなさい。ごめんなさい。」



 謝るだけしか出来なかったあの頃の自分がすごく嫌だ
   あの人たちは毎回笑いながら平気で私を傷つける
   本当に同じ人間なのかなって考えるぐらいに


 思い出しただけで胸が締め付けられるような苦しさと怒りが込み上げてくる



 何か質問に答えてもダメ
 何も答えなくてもダメ
 泣いてもダメ
 笑ってもダメ
 全部ダメ



 最終的には存在しているだけでだめなんだって…


 こんな憂鬱な思い出に人生壊されちゃうぐらいなら存在しなくなればいいのかな?
 ビルの屋上から翔べば楽になる?


 夜の空もいいけど昼間のこの青い空も私がいなくなる事に喜んでいるみたい


 ん?なにあの光


 すごく綺麗…







「…あれ、なんで私ここに立っているんだろう?今日はなんか気分がいいからケーキでも買って帰ろうかな!」


 すごく綺麗な緑色の彗星を見た気がした


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