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恋の魔法?
『夜、風船、先例のない魔法』
しおりを挟む女の子は誰だって魔法が使えたら、って考えたことはない?
私は使えたらいいなってずっと考えてる。
まだ使えたことは一回もないけど…。
みんなは惚れ薬とか使いたいって言ってるけどそんなものは古いと思う!!
今の時代はやっぱり魔法だよ!
だから私は今夜誰も成功したことがない魔法を試してみようと思う。
ちゃんと魔法の本に書いてあったから間違いはないはず!
たしか
「夜に赤い風船を膨らまし、誰にも見られることなく空に飛ばすことができれば、汝の恋は叶う。」
だったはず
誰にも見られちゃいけないっていうのが難しそうだし、そんな器用に隠したりできない気がする
でも!この恋が叶うなら!私はやって見せる!!!
早く夜よ来~い!
よし。
夜…というか夜中になったね
これから誰も成し遂げたことの無い魔法を発動する準備を行う!!
まずは風船。
誰にも見られずってことは、部屋でふくらませば大丈夫。
「ふぅううううーーーー!あ…」
ぴゅるるる音を立てながら風船がしぼんでしまった…
先が長くなりそうな予感しかしない
でも頑張るんだ私!!
あれから4回ぐらい風船と格闘しながらふくらましたけど、お腹使い過ぎて痛い。
でもこれで材料はそろった!
後は、誰にも見られずに飛ばすだけ!
よし、窓の外には誰もいない。
今がチャンス!
本当に成功するかな…
不安になってきた
そういいう時は、深呼吸しよう!
スゥーーーーーー
ハァーーーーーーーーーーーー
よし!
風船よ飛べー!
…あれ?
何か思っていたのと違う。
どうして空に風船が飛んでいかないの?
なんで下に風船が落ちていくの?
お店にある風船って空中に浮いてるじゃん、なんで私の風船は下に落っこちていっちゃうの!?
わけわかんないー!
こんな魔法もういい。
自分で叶えてやるんだから、覚悟してなさい!!
こうしてこの魔法はまた成功させた先例のない魔法の歴史を刻むのでした。
-fin-
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