妄想マリコ

まーくん

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アタシの元彼【真実編】

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ー4年前ー
マリコはサトシと付き合って4年が経とうとしていた。
付き合い始めのマリコは猫をかぶりサトシに優しく
愛想を振りまいていた。
付き合ってからもそれは変わらずマリコもサトシに
嫌われたくなかったので演技を続けていたが
とうとう、我慢の限界が達していた。

「サトシ、アタシの身体をぶって頂戴。
アタシの身体をメチャメチャにして頂戴。 
アタシ、サトシから愛を感じたいの。
この4年我慢してきたわ。でももう我慢の限界。
サトシから愛されている実感を湧いた事なんて一度もなかったわ。
毎日不安だったのよ。
毎晩毎晩、アタシ不安でたまらないの。
サトシにアタシの身体メチャメチャに激しく愛されたいのよ。
愛してくれているって実感が湧きたいのよ。
お願いよ、お願いよ、サトシ」

サトシは急にマリコが豹変して鳥肌がたち怖くなった。

サトシはマリコが可憐でいつも笑顔で自信満々に
している姿に憧れを抱き、同じ大学の中では一際目立つマリコは
地味なサトシからしたら手の届かない高嶺の花だった。
サトシはマリコがテニスサークルに所属した事を友人から聞き、
サトシもまたマリコが所属するテニスサークルへと入部したのだった。
「マリコさん初めまして、僕はサトシって言います。
テニスは高校の頃少しプレイをした事がある程度です。宜しく。」
サトシは新入部員歓迎会のコンパでマリコの隣をゲットし
勇気を出して憧れのマリコに話したのだった。
「あら、はじめまして。アタシはマリコよ。
サトシって言うのね、良い名前だわ。
良かったらアタシと今度ラリーやりましょうよ。
アタシこう見えてテニス出来るのよ」
こうして、サトシとマリコは仲良くなり大学1年の夏
サトシの方から告白をし付き合ったのだ。

だがサトシの普通のセックスにマリコは全く感じなかった。
マリコの家庭は複雑でマリコの両親は離婚した。
マリコの母親は銀座の夜の世界でホステスをし生計を立てていたが、
ある時若い客とその後付き合いまだマリコが小さいのに
家に帰らない事が多かった。
マリコが美人なのも母親似だった。
心配した隣人のご老人夫婦がマリコをいつも気にかけ、
マリコの叔父さんへ相談をしマリコは独身の叔父さんに
引き取られることになった。
叔父さんは昔柔道部所属だったからなのか体格が良く
マリコを養子にすると毎晩マリコを性的虐待していた。
誰にも言えないマリコはその虐待がいつしかそれが愛情の意味だと
錯覚するようになっていった。

サトシは怖くなり、マリコから距離を取るようになった。
「サトシ今日は仕事何時に終わるの?」とマリコはメールをし続けた。
サトシからメールが来なくて一週間が経つがマリコは毎日、
それこそ一日に何百回もサトシにメールを打っていた。
「マリコ僕達別れよう。マリコとはもう付き合えない。ごめんなさい。」 
サトシから一週間ぶりに連絡が来たがそれが別れのメールだったので、
マリコは悲しくて悲しくて悲しみのどん底に突き落とされた
そんな状態に堕ちていった。
「嫌よ、いやよー。アタシはサトシと別れたくない、離れたくない。
ただサトシに愛されたかっただけなの。
愛されていると感じたかっただけなのにー。いやー。」

それから、マリコはサトシにメールをひたすら送り続けた。
電話も毎日鳴らした。
サトシの部屋にも毎日訪ねたがサトシに全く会う事は出来なかった。
話すことさえ、メールの返事さえなかった。

ー別れてから4年が経過した頃ー
「マリコ、一度ちゃんと話そう」とサトシから一通の返事が来たのだった。

待ち合わせのカフェに行くと、サトシは既に席に着いていた。
「サトシ、しばらくね。」
マリコはコーヒーを注文すると、サトシから
「マリコとはもう2度と会いたくない、こうしてしつこくされるのは迷惑だ、
これはストーカーだ、やめてほしい。
もう2度とマリコに関わりたくないんだ。ごめん。」
とサトシはハッキリと伝えて席を外した。

「いやよ、サトシ、待って。サトシ」
サトシは既に闇の中へと消えてしまっていた。

それからサトシは携帯を変え引っ越し仕事も変え新たな新天地で旅立った。
マリコはもうサトシと連絡を取り合う手段も無くしてしまった。
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