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第1話
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両親を交通事故で失った兄の一馬(かずま)はアルバイトをしながら弟の雅人(まさと)の面倒を見てきた。
雅人は立派な人間に成長し薬局店で働いている。
「いらっしゃいませ」
「頭痛薬を探しているんですが種類が多すぎて」
「わかりました」
雅人は客と共に頭痛薬が置いてある場所に行き客からどんなふうに頭痛がするのかを聞きながら3個の頭痛薬の説明を始めた。
「3個目の頭痛薬にします」
「ありがとうございます、あちらのレジで支払いをお願いします」
「はい」
頭痛薬を持って客が離れていくと雅人の兄、一馬(かずま)がスーツ姿で現れた。
「雅人」
「一馬!」
「仕事中にすまない、お前に話があって来たんだ」
「店長に聞いてみるから待ってて」
「車で待ってる」
「わかった」
雅人が離れていくと一馬は店を出ていき駐車場に止めてある車に近づき運転席に乗り込み雅人を待った。
10分後、私服姿の雅人が現れ助手席に乗り込んだ。
「店長に話したら仕事、終えて良いと言うから私服に着替えた」
「優しい店長さんだな」
「俺もそう思う」
「俺の店で話をしようか」
そう口にすると一馬は車を動かしホストクラブに向かった。
30分後、一馬が運転する車はホストクラブの駐車場に止まり一馬と雅人は車からおりた。
その後、一馬と雅人はオーナー室に向かい中に入りドアを閉めた。
「ホストの人達、いなかったけど今日、休みだっけ」
「お前に話があって仕事を休みにした」
「俺に話って何?」
「いつものように仕事をしていたら俺の前にグリーンモルダバイトという男が現れたんだ」
「グリーンモルダバイトって誰だよ」
「わからない」
「病院に行ったら?」
「……」
「一馬?」
立ったままうつ向いている一馬の肩に触れた雅人は一瞬、変わった一馬の緑の瞳に驚いた。
「お前の言う通り病院に行ってみる」
「……」
「雅人?」
「え、何?」
「病院に行ってみるよ」
「一緒に行こうか?」
「子供じゃないんだ、1人で行ってくる」
「今から行くの?」
「今から行ってくる」
「じゃあ俺は夕飯を買って家に帰ってるね」
「わかった」
会話を終えると一馬と雅人はオーナー室を出ていき店を出た。
その後、一馬は店に鍵をかけ一馬は駐車場に向かい雅人はスーパーに向かって歩き出した。
「雅人さん」
「……」
背後から名を呼ぶ声が聞こえ雅人は立ち止まり振り返った。
「光(ひかる)」
「今、時間ありますか?」
「あるよ」
「俺の家で話いいですか?」
「良いよ」
「ありがとうございます」
会話を終えると光と雅人は歩き出し光の家に向かった。
ー光の家ー
「どうぞ」
「お邪魔します」
家の中に入った雅人は光と共に靴を脱ぎリビングに向かった。
その後、光と雅人は隣同士でソファーに座った。
「話って何?」
「雅人さんは今、好きな人いますか?」
「いないけど」
「良かった」
「……」
「雅人さん、好きです、俺と付き合ってください」
「……」
突然の光の告白に雅人は驚きで言葉を失った。
「雅人さん」
「ゴメン、用事を思い出したから帰るね」
ソファーから立ち上がり雅人が離れようとしたその時、光に手首を掴まれた。
「光、手を離して」
光に目を向けた雅人は腰まで長い白い髪に白い瞳に白いタキシード姿のレドの姿を見た。
「誰?」
「……」
レドの姿は消え雅人と光は見つめ合った。
雅人は立派な人間に成長し薬局店で働いている。
「いらっしゃいませ」
「頭痛薬を探しているんですが種類が多すぎて」
「わかりました」
雅人は客と共に頭痛薬が置いてある場所に行き客からどんなふうに頭痛がするのかを聞きながら3個の頭痛薬の説明を始めた。
「3個目の頭痛薬にします」
「ありがとうございます、あちらのレジで支払いをお願いします」
「はい」
頭痛薬を持って客が離れていくと雅人の兄、一馬(かずま)がスーツ姿で現れた。
「雅人」
「一馬!」
「仕事中にすまない、お前に話があって来たんだ」
「店長に聞いてみるから待ってて」
「車で待ってる」
「わかった」
雅人が離れていくと一馬は店を出ていき駐車場に止めてある車に近づき運転席に乗り込み雅人を待った。
10分後、私服姿の雅人が現れ助手席に乗り込んだ。
「店長に話したら仕事、終えて良いと言うから私服に着替えた」
「優しい店長さんだな」
「俺もそう思う」
「俺の店で話をしようか」
そう口にすると一馬は車を動かしホストクラブに向かった。
30分後、一馬が運転する車はホストクラブの駐車場に止まり一馬と雅人は車からおりた。
その後、一馬と雅人はオーナー室に向かい中に入りドアを閉めた。
「ホストの人達、いなかったけど今日、休みだっけ」
「お前に話があって仕事を休みにした」
「俺に話って何?」
「いつものように仕事をしていたら俺の前にグリーンモルダバイトという男が現れたんだ」
「グリーンモルダバイトって誰だよ」
「わからない」
「病院に行ったら?」
「……」
「一馬?」
立ったままうつ向いている一馬の肩に触れた雅人は一瞬、変わった一馬の緑の瞳に驚いた。
「お前の言う通り病院に行ってみる」
「……」
「雅人?」
「え、何?」
「病院に行ってみるよ」
「一緒に行こうか?」
「子供じゃないんだ、1人で行ってくる」
「今から行くの?」
「今から行ってくる」
「じゃあ俺は夕飯を買って家に帰ってるね」
「わかった」
会話を終えると一馬と雅人はオーナー室を出ていき店を出た。
その後、一馬は店に鍵をかけ一馬は駐車場に向かい雅人はスーパーに向かって歩き出した。
「雅人さん」
「……」
背後から名を呼ぶ声が聞こえ雅人は立ち止まり振り返った。
「光(ひかる)」
「今、時間ありますか?」
「あるよ」
「俺の家で話いいですか?」
「良いよ」
「ありがとうございます」
会話を終えると光と雅人は歩き出し光の家に向かった。
ー光の家ー
「どうぞ」
「お邪魔します」
家の中に入った雅人は光と共に靴を脱ぎリビングに向かった。
その後、光と雅人は隣同士でソファーに座った。
「話って何?」
「雅人さんは今、好きな人いますか?」
「いないけど」
「良かった」
「……」
「雅人さん、好きです、俺と付き合ってください」
「……」
突然の光の告白に雅人は驚きで言葉を失った。
「雅人さん」
「ゴメン、用事を思い出したから帰るね」
ソファーから立ち上がり雅人が離れようとしたその時、光に手首を掴まれた。
「光、手を離して」
光に目を向けた雅人は腰まで長い白い髪に白い瞳に白いタキシード姿のレドの姿を見た。
「誰?」
「……」
レドの姿は消え雅人と光は見つめ合った。
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