魔法使いの息子

福猫

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第3話

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森の中で戦っている狼男のリーダーと茶々丸の前にバケモノになった狼男の凛が姿を現すとリーダーと茶々丸は戦いを止め凛に目線を向けた。

「凛!」

驚いた顔で茶々丸が見つめると凛がリーダーと茶々丸に向かって口を開いた。

「俺の国を作るのにお前らは邪魔だ」

「何だと」

「リーダー、あんたのお陰で俺は最強の力を手に入れた」

「茶々丸、あんたの大事な林太郎、俺の女にしてやる」

「林太郎に手を出すな」

「俺に奪われたくないなら俺の命を奪うしかない俺に勝てるかな」

「……」

「……」

凛の挑発に怒りリーダーは手から茶々丸は魔法の杖で同時に凛に向かって光線を放った。

凛は笑みを浮かべながら光線を受けた。

「お前に勝てたぞ」

リーダーが口にしたその時、無傷の凛が現れリーダーと茶々丸は驚いた。

「光線を受けたのになぜ無傷なんだ」

「そんな攻撃じゃ、林太郎を守れないよ」

そう言って凛は一瞬で茶々丸に近づき手で身体を傷つけると蹴り倒した。

その光景にリーダーは驚いた。

「かかってこないのか」

そう言って凛が目線を向けるとリーダーは何もせずその場から姿を消した。

「腰抜けめ」

「凛…」

茶々丸がゆっくり立ち上がると目線を向けながら凛が口を開いた。

「まだ生きてたんだ」

「お前を倒すまでは俺は死ねない」

「もう一度、俺の攻撃を受けたら確実に命を失うよ」

「……」

険しい顔をしながら茶々丸が魔法の杖を構えると「やめなさい」と言って林太郎が現れた。

「林太郎…」

「茶々丸!」

倒れかける茶々丸に林太郎は近づき抱き止めた。

「大丈夫か?」

「凛の強さは最強だ…気をつけろ…」

そう言って茶々丸は気を失った。

「茶々丸」

茶々丸を抱き止めながら林太郎が悲しい顔をすると凛が口を開いた。

「林太郎、そんな奴は置いて家に戻るよ」

「……」

茶々丸をお姫様抱っこし凛に目線を向けると怒った口調で「茶々丸を傷つけたお前を許さない」と言ってその場から姿を消すと凛は笑みを浮かべた。

森の中に姿を現した林太郎は茶々丸を仰向けで地面に寝かせ傷の手当てを始めた。

それから暫くして音が聞こえ林太郎は手当てを止め立ち上がると警戒しながら口を開いた。

「凛、出てこい」

「俺だ」

隠れていたリーダーが姿を見せると林太郎は再び茶々丸の手当てを始めた。

「俺が魔法をかけなかったら凛が最強になることはなかった、茶々丸も傷つくこともなかった」

「……」

手当てを終えた林太郎はリーダーの言葉に怒りを感じ立ち上がるとリーダーに近づき無言でリーダーの頬を叩いた。

「幸せに暮らしてたのにお前が現れるから…凛が…茶々丸が…」

口にしながらイライラと涙が高まった林太郎は歩きだしリーダーと茶々丸から離れていった。

「……」

林太郎に叩かれたリーダーは追いかけることもなく立ち尽くした。
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