2人の王子

第3話

結城は私服に着替え店を出た。

そして結城は家に向かって歩き出した。

結城は歩きながら青水晶を見つめた。

「あの人が落としたんだろうけど居場所も名前も知らないしどうしょう」

結城が口にしたその時、雨が降り出した。

早く帰るため結城は走り出した。

暫くして結城が走りながら公園の側を通ると青水晶が光った。

結城は立ち止まり青水晶を見つめた。

「青い水晶が光ってる」

「……」

雨に濡れながらベンチに座っていたルークは青い水晶の言葉に反応しその後、ベンチから立ち上がり結城の方に目線を向けた。

「あれはララの、何であの人間が持ってんだ」

ルークは青水晶を見つめる結城に近づき声をかけた。

「それはララの青水晶、なぜお前が持っている」

「俺が働いている店で落とされたんです、名前も居場所もわからないしどうしょうかなと思っていたけど助かりました」

「……」

「あなたから返しておいてください」

そう口にすると結城はルークに青水晶を渡しお辞儀をし歩き出した。

「何で俺がララに渡さなきゃいけないんだ…おい、待て」

結城を追いかけ手首を掴んだその時、ふらつき倒れかけた。

ルークは青水晶を持ったまま結城を抱き止めた。

「はぁはぁ…はぁはぁ…」

「おい、どうした」

「はぁはぁ…」

「顔が赤い」

そう口にし抱き止めながらルークは結城の頬に触れた。

「熱い」

そう口にするとルークは青水晶をポケットの中に入れ結城をお姫様抱っこしそのまま歩き出した。

「どこか休める場所はないか」

キョロキョロしながらルークは歩き続け5分後、ルークはラブホテルを見つけ中に入った。

「いらっしゃいませ」

「休める部屋はあるか」

「少々お待ちください」

「早くしてくれ」

「あの？」

「何だ」

「連れの方、具合でも悪いんじゃ」

「だから休める場所を求めてきたんだ」

「ご案内します」

そう口にすると受付けの女性は鍵を持ってルークを案内した。

長い廊下を歩き部屋の前に着くと女性は鍵をあけドアを開いた。

「どうぞ」

「……」

結城をお姫様抱っこしたままルークが部屋の中に入ると女性が口を開いた。

「御用がありましたら部屋の中に電話があるので知らせてください」

そう口にしドアを閉めると女性はクスクスしながら受付に向かった。

ルークはベッドに近づき結城を仰向けで寝かせた。

「このままだと具合が更に悪くなるな」

そう口にするとルークは結城の衣類を全て脱がせその後、クローゼットからバスローブを取り出し結城に着せ紐を結んだ。

「はぁはぁ…」

「熱を下げないと」

ベッドから離れ浴室に向かうとルークは引き出しからタオルを取り出し水に濡らしベッドに戻り結城のおでこに置いた。

その後、ルークは結城の身体に掛け布団をかけ浴室に向かった。

その後、ルークは全裸になりシャワーを浴び始めた。

濡れた身体で洗面台の前に立つと引き出しからタオルを取り出し身体を拭いた。

その後、ルークは魔法で新しい黄色のマント付きの黄色のタキシードを出現させ掴むと着始めた。

その後、ルークは洗面台を離れベッドに近づいた。

ルークはタオルに触れ口を開いた。

「タオルが温くなってる、水を濡らすか」

ルークがタオルを掴んだその時、頬を赤らめながら結城が目を覚ました。

「大丈夫か？」

「……」

結城は身体を起こし掛け布団を退かせ口を開いた。

「身体が熱いです」

「……」

紐を外しバスローブを脱ぐ結城の姿にルークは驚きタオルを床に落とすと「何してんだ」と言ってルークはバスローブを着せ身体を寝かせた。

「タオルを濡らしてくる」

「側にいてください」

手首を掴みながら結城が口にするとルークは「わかった」と言ってベッドに座り眠る結城を見守った。