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第5話
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「レイナ、聞こえるか」
心の中で涼が声をかけると寿朗の部屋にいるレイナが心の中で「何だ」と返事をした。
「修行を続ければ寿朗君は黒と白の魔法使いになれる」
「本当か」
「シーラは築いてるんじゃないかな」
「だから寿朗に目を付けた」
「暫くの間、寿朗君を俺の側で修行させて良いかな」
「トトに聞いてみる」
心の中の通話を切るとレイナは黒猫トトに声をかけた。
「トト」
「はい」
「涼が暫くの間、自分の側で寿朗を修行させたいと言ってるんだが」
「俺は良いですよ」
「そうか」
トトとの会話を終えるとレイナは心の中で涼に声をかけた。
「涼、俺だ」
「トトは何て?」
「良いそうだ」
「わかった、今から彼を連れていく」
「わかった」
「……」
心の中の会話を終えると涼は寿朗をお姫様抱っこしそのまま修行部屋から姿を消した。
ー涼の別荘ー
家の中の螺旋階段をおりながら部屋に向かうと涼は部屋の中に入り寿朗を宙に浮かせたまま中央に移動させ声をかけた。
「寿朗君、目を覚ましなさい」
「……」
目を覚まし身体を起こした寿朗は宙に浮いている姿に驚いた。
「何で宙に浮いてんだ」
「自分で降り立ちなさい」
「どうやって」
「集中すればできる」
「集中…」
集中しようにも怖くて集中できない寿朗は怖くて目を閉じた。
「俺は高いところが苦手なんだ」
「……」
涼は長い白い杖で床を叩き寿朗は落ち倒れた。
「何すんだよ」
「高いところが苦手だと言うから俺がおろしたんだ」
「ゆっくりおろしてくれれば良いだろ」
怒った口調で口にしながら立ち上がり寿朗が見つめると涼が口を開いた。
「暫くの間、俺と一緒にここで暮らしてもらうから」
「何であなたが」
「君の力に興味があるんだ」
「トトに言わないと」
「心配しなくてもトトの許可を得ている」
「……」
「明日から修行を始める、今日はゆっくり休め」
口にした後、涼は長い白い杖で家を出現させた。
「……」
驚いた顔で見つめると涼が口を開いた。
「ゆっくり休め」
涼が部屋から出ていくと寿朗は家の中に入りベッドに近づき座った。
「なれない家で休めと言われても休めないよな」
ベッドに座りながら寿朗は身体を倒しそのまま眠りについた。
その頃、足首まで長い白い服に白いマントを身に付けた涼は別荘の前で足首まで長い白い服に白いマントを身に付けた魔女のシーラと会っていた。
「久しぶりね涼」
「寿朗君は黒と白の魔法使いになる」
「やっぱりね」
「寿朗君は渡さない」
「涼、寿朗は私が頂く」
「残念だ」
「そうね、残念ね、私達」
「俺達」
「敵同士」
「敵同士」
同時に口にすると涼とシーラは見つめ合った。
心の中で涼が声をかけると寿朗の部屋にいるレイナが心の中で「何だ」と返事をした。
「修行を続ければ寿朗君は黒と白の魔法使いになれる」
「本当か」
「シーラは築いてるんじゃないかな」
「だから寿朗に目を付けた」
「暫くの間、寿朗君を俺の側で修行させて良いかな」
「トトに聞いてみる」
心の中の通話を切るとレイナは黒猫トトに声をかけた。
「トト」
「はい」
「涼が暫くの間、自分の側で寿朗を修行させたいと言ってるんだが」
「俺は良いですよ」
「そうか」
トトとの会話を終えるとレイナは心の中で涼に声をかけた。
「涼、俺だ」
「トトは何て?」
「良いそうだ」
「わかった、今から彼を連れていく」
「わかった」
「……」
心の中の会話を終えると涼は寿朗をお姫様抱っこしそのまま修行部屋から姿を消した。
ー涼の別荘ー
家の中の螺旋階段をおりながら部屋に向かうと涼は部屋の中に入り寿朗を宙に浮かせたまま中央に移動させ声をかけた。
「寿朗君、目を覚ましなさい」
「……」
目を覚まし身体を起こした寿朗は宙に浮いている姿に驚いた。
「何で宙に浮いてんだ」
「自分で降り立ちなさい」
「どうやって」
「集中すればできる」
「集中…」
集中しようにも怖くて集中できない寿朗は怖くて目を閉じた。
「俺は高いところが苦手なんだ」
「……」
涼は長い白い杖で床を叩き寿朗は落ち倒れた。
「何すんだよ」
「高いところが苦手だと言うから俺がおろしたんだ」
「ゆっくりおろしてくれれば良いだろ」
怒った口調で口にしながら立ち上がり寿朗が見つめると涼が口を開いた。
「暫くの間、俺と一緒にここで暮らしてもらうから」
「何であなたが」
「君の力に興味があるんだ」
「トトに言わないと」
「心配しなくてもトトの許可を得ている」
「……」
「明日から修行を始める、今日はゆっくり休め」
口にした後、涼は長い白い杖で家を出現させた。
「……」
驚いた顔で見つめると涼が口を開いた。
「ゆっくり休め」
涼が部屋から出ていくと寿朗は家の中に入りベッドに近づき座った。
「なれない家で休めと言われても休めないよな」
ベッドに座りながら寿朗は身体を倒しそのまま眠りについた。
その頃、足首まで長い白い服に白いマントを身に付けた涼は別荘の前で足首まで長い白い服に白いマントを身に付けた魔女のシーラと会っていた。
「久しぶりね涼」
「寿朗君は黒と白の魔法使いになる」
「やっぱりね」
「寿朗君は渡さない」
「涼、寿朗は私が頂く」
「残念だ」
「そうね、残念ね、私達」
「俺達」
「敵同士」
「敵同士」
同時に口にすると涼とシーラは見つめ合った。
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