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第1話
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人気モデルの木下俊(きのしたしゅん)は花畑で写真集の写真を撮影していた。
「俊君、可愛い笑顔」
「……」
カメラマンの指示通り俊は失敗なくこなし撮影は無事に終わった。
「お疲れ様です」
カメラマンやスタッフ達に挨拶をしながら俊は車に近づき乗り込むと撮影用の服から普段着に着替え車から出た。
「俊さん、今日の仕事はこれで終わりです」
「次の仕事は?」
「来週の金曜日の朝、7時に雑誌の撮影があります」
「わかりました」
「来週の金曜日に迎えに行きます」
「わかりました」
マネージャーと別れると俊は歩いて花畑を離れ駅に向かって歩き出した。
「仕事も終わったし朝子を誘って昼飯でも食べるか」
そう言って俊は歩きながらズボンのポケットからスマホを取り出し朝子にかけた。
5秒後、朝子が電話に出た。
「もしもし」
「もしもし朝子、俺だけど今、良いか?」
「何」
「今、休憩中なら一緒に昼飯でも食べないか」
「嬉しいけど、患者さんの看病で忙しいのゴメンね」
「謝るなよ、朝子、頑張れよ」
歩きながら通話を切ると俊はスマホをポケットの中に入れ食べ物屋を探し始めた。
30分後、俊は立ち止まり流れる光を目撃した。
「何だろ」
気になった俊は流れる光が落ちた場所に走って向かった。
そして俊は誰も近づかない森林の中を歩いた。
「幻だったのかな」
キョロキョロしながら歩いているとうつ伏せで倒れている男性を目撃し近づいた。
「大丈夫ですか?…今、救急車を呼びますね」
そう言って俊がポケットからスマホを取り出し救急車に呼ぼうとしたその時、声が聞こえた。
「やっと見つけたぞ、レイラ」
「……」
突然、現れた男性に俊は驚きながら見つめた。
男性は俊を無視しながら倒れているレイラに近づき剣を突きつけた。
俊は驚きスマホを捨てると男性に近づき止めた。
「やめてください」
「何だお前、そこ退け」
「その剣で倒れている人を刺すんですよね、それダメです」
「お前には関係ないだろ、そこ退け」
「退かない」
「ならレイラと一緒に死ね」
「……」
剣で殺されるそう思った俊は目を閉じ死を覚悟した。
それから暫くして目を開いた俊は倒れていたレイラが自分を守る姿に驚いた。
「柊司(しゅうじ)、お前に十字架型の水晶は渡さない」
そう言ってレイラが魔法で突き飛ばすと柊司は剣を地面に突き刺し止めた。
「レイラ、そんな力じゃ俺には勝てないぞ」
そう言って柊司が剣から光線を放つとレイラは俊を抱きしめその後、光線を受けそのまま俊とレイラは倒れた。
その姿を見て柊司は笑みを浮かべ森林から姿を消した。
「大丈夫ですか?」
そう言って俊がレイラの身体を仰向けに向けながら地面に寝かせ心配そうな顔で見つめるとレイラは目を開き口を開いた。
「大丈夫だから心配しないでください」
そう言ってレイラは身体を起こしそのまま立ち上がると魔法で傷を治した。
その光景に俊は驚きながら立ち上がり見つめた。
「関係ないのにあなたを危険な目に遭わせてしまったすまない」
そう言ってレイラが目を向けると俊が口を開いた。
「質問、良いですか?」
「何でしようか」
「さっき流れる光を見たんですが関係ありますか?」
「それは俺が柊司にやられて飛ばされた姿ですね」
「この国の方じゃないですよね」
「宇宙都市から来ました」
「宇宙都市?」
「あなたをこれ以上、危険な目に遭わせるわけにはいかない、あなたの記憶を消します」
そう言ってレイラは俊に顔を近づけ唇を重ねた。
その後、レイラが唇を離すと俊は倒れレイラはその場から姿を消した。
それから暫くして俊は目を覚まし身体を起こすとそのまま立ち上がり口を開いた。
「何で俺、ここにいるんだろ」
森林での記憶を消された俊は訳がわからず落ちているスマホを広い森林の中を歩くと自宅に向かった。
「俊君、可愛い笑顔」
「……」
カメラマンの指示通り俊は失敗なくこなし撮影は無事に終わった。
「お疲れ様です」
カメラマンやスタッフ達に挨拶をしながら俊は車に近づき乗り込むと撮影用の服から普段着に着替え車から出た。
「俊さん、今日の仕事はこれで終わりです」
「次の仕事は?」
「来週の金曜日の朝、7時に雑誌の撮影があります」
「わかりました」
「来週の金曜日に迎えに行きます」
「わかりました」
マネージャーと別れると俊は歩いて花畑を離れ駅に向かって歩き出した。
「仕事も終わったし朝子を誘って昼飯でも食べるか」
そう言って俊は歩きながらズボンのポケットからスマホを取り出し朝子にかけた。
5秒後、朝子が電話に出た。
「もしもし」
「もしもし朝子、俺だけど今、良いか?」
「何」
「今、休憩中なら一緒に昼飯でも食べないか」
「嬉しいけど、患者さんの看病で忙しいのゴメンね」
「謝るなよ、朝子、頑張れよ」
歩きながら通話を切ると俊はスマホをポケットの中に入れ食べ物屋を探し始めた。
30分後、俊は立ち止まり流れる光を目撃した。
「何だろ」
気になった俊は流れる光が落ちた場所に走って向かった。
そして俊は誰も近づかない森林の中を歩いた。
「幻だったのかな」
キョロキョロしながら歩いているとうつ伏せで倒れている男性を目撃し近づいた。
「大丈夫ですか?…今、救急車を呼びますね」
そう言って俊がポケットからスマホを取り出し救急車に呼ぼうとしたその時、声が聞こえた。
「やっと見つけたぞ、レイラ」
「……」
突然、現れた男性に俊は驚きながら見つめた。
男性は俊を無視しながら倒れているレイラに近づき剣を突きつけた。
俊は驚きスマホを捨てると男性に近づき止めた。
「やめてください」
「何だお前、そこ退け」
「その剣で倒れている人を刺すんですよね、それダメです」
「お前には関係ないだろ、そこ退け」
「退かない」
「ならレイラと一緒に死ね」
「……」
剣で殺されるそう思った俊は目を閉じ死を覚悟した。
それから暫くして目を開いた俊は倒れていたレイラが自分を守る姿に驚いた。
「柊司(しゅうじ)、お前に十字架型の水晶は渡さない」
そう言ってレイラが魔法で突き飛ばすと柊司は剣を地面に突き刺し止めた。
「レイラ、そんな力じゃ俺には勝てないぞ」
そう言って柊司が剣から光線を放つとレイラは俊を抱きしめその後、光線を受けそのまま俊とレイラは倒れた。
その姿を見て柊司は笑みを浮かべ森林から姿を消した。
「大丈夫ですか?」
そう言って俊がレイラの身体を仰向けに向けながら地面に寝かせ心配そうな顔で見つめるとレイラは目を開き口を開いた。
「大丈夫だから心配しないでください」
そう言ってレイラは身体を起こしそのまま立ち上がると魔法で傷を治した。
その光景に俊は驚きながら立ち上がり見つめた。
「関係ないのにあなたを危険な目に遭わせてしまったすまない」
そう言ってレイラが目を向けると俊が口を開いた。
「質問、良いですか?」
「何でしようか」
「さっき流れる光を見たんですが関係ありますか?」
「それは俺が柊司にやられて飛ばされた姿ですね」
「この国の方じゃないですよね」
「宇宙都市から来ました」
「宇宙都市?」
「あなたをこれ以上、危険な目に遭わせるわけにはいかない、あなたの記憶を消します」
そう言ってレイラは俊に顔を近づけ唇を重ねた。
その後、レイラが唇を離すと俊は倒れレイラはその場から姿を消した。
それから暫くして俊は目を覚まし身体を起こすとそのまま立ち上がり口を開いた。
「何で俺、ここにいるんだろ」
森林での記憶を消された俊は訳がわからず落ちているスマホを広い森林の中を歩くと自宅に向かった。
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