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最終話
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ー別荘ー
一緒に空を見つめ桃が口を開いた。
「そろそろ中に入らない」
「もう少し空を見つめていたい」
「わかった」
そう言って桃がベンチから立ち上がると再び口を開いた。
「私は食事の準備をしてるね」
「少し歩いてくる」
「わかった、気をつけてね」
そう言って桃が別荘の中に入っていくとカタクリの花のクリはベンチから立ち上がり歩きながら別荘を離れていった。
そしてクリは海辺に着き立ち止まった。
「……」
クリは綺麗な海に心が癒された。
そこへタンポポの花のポポが遠くから歩いて現れた。
「人がいる、あの人に聞けばわかるかも」
そう言ってポポは海を見つめているクリに走って近づいた。
「すみません」
「……」
声の方に振り向いたクリは男性のポポに驚いた。
「この近くに別荘があるはずなんですが知りませんか?」
「……」
怯えて声が出ないクリにポポが「あの?」と言って身体に触れたその時、思い出しショックで倒れた。
「大丈夫ですか?」
ポポが声をかけクリの身体を抱き起こしたその時、「何してるの」と言って桃が走って近づいた。
「急に倒れて」
目線を向けたポポは桃に驚き桃もポポに驚いた。
「ポポ、何でここにいるのよ」
「桃の気になってる人が見たくて調べてきたんだ」
「ポポ、クリをお願い」
「わかった」
クリをお姫様抱っこしながらポポが立ち上がると桃が口を開いた。
「ついてきて」
桃が先に歩き出すとポポもクリをお姫様抱っこしながら歩きだしついていった。
5分後、別荘の前に着くと中に入り桃が口を開いた。
「階段をあがって左側の部屋に運んで」
「わかった」
靴を脱ぎ階段に向かうとポポは階段をあがり左側の部屋に向かいドアを開くと中に入りベッドに仰向けでクリを寝かせた。
その後、ポポは部屋を出てドアを閉め階段をおりるとソファーに座っている桃に近づき声をかけた。
「桃が気になってる花って彼?」
「なぜ、クリがポポを見て倒れたかわかる?」
「さあ?」
「ポポが男だから倒れたのよ」
「どういうことだよ」
「男性の恋人と楽しく暮らしてたんだけどある日の夜、クリが1人で寝てたら4人の男にむりやり身体を奪われたの」
「……」
「4人の男の1人がクリに言ったそうよ、クリの恋人がクリの身体を奪えって」
「酷い恋人だな」
「それが原因でクリは男性が怖くなったの」
「……」
「ポポ」
「様子を見てくる」
桃に背を向けながら口にするとポポは階段に向かいあがると左側の部屋に向かいドアをゆっくり開き中に入りゆっくり閉めた。
そしてポポはベッドに近づき眠るクリの顔を見つめた。
「……」
無言で手を伸ばしポポがクリの頬に触れようとしたその時、クリが目を覚ました。
ポポは手をおろし声をかけた。
「目が覚めたか」
「……」
身体を起こし怯えた顔でクリが見つめるとポポが口を開いた。
「悪い男もいるけど優しい男もいる」
「……」
「俺は優しい男だ」
「……」
「俺があんたを守る」
「……」
急に男のポポに言われクリが混乱し始めるとポポが口を開いた。
「桃から聞いて俺はあんたを守りたいと思った」
「…同情はやめてください…」
小さな声でクリが口にするとポポが真剣な顔で口を開いた。
「同情じゃない、俺は本気であんたを守りたいと思った」
「……」
「俺はポポ、あんたの名前は?」
「…クリ…」
「クリ、ゆっくり休んで」
そう言ってポポが背を向け離れようとしたその時、クリが口を開いた。
「あの?」
「……」
ポポが振り向くとクリが小さな声で口を開いた。
「桃を呼んでください」
「わかった」
「……」
部屋を出て行くポポを見つめるとクリはベッドの上でホッとした。
そこへ桃が現れた。
「どうしたの?」
「告白された」
「え…」
「俺を守るって」
「それでクリは何て答えたの?」
「返事をしてない、だって信用できないもん」
「……」
クリを抱きしめながら桃が口を開いた。
「ポポに心を許しても大丈夫、安心して良いわよ」
「……」
「ポポならクリの男が怖いを治してくれる」
クリの顔を桃が見つめるとクリが口を開いた。
「桃が言うならポポさんを信用してみます」
「ポポ、入ってきて良いわよ」
「……」
桃の許可を得たポポは中に入りベッドに近づいた。
「今日からクリとポポ、2人きりで住んでね」
「え…」
桃の言葉にクリとポポが同時に驚くと桃が口を開いた。
「食料は私がちゃんと持ってくるから心配しないでね、ポポ、クリのことお願いね」
そう言って桃が部屋を出て行くとドアが閉まった。
「……」
「……」
2人きりになったクリとポポは暫くの間、無言になった。
そしてポポはベッドに座っているクリに顔を向け口を開いた。
「よろしく」
「よろしくお願いします」
差し出されたポポの手を掴むとクリの初めての男との生活が始まった。
2ヶ月後、クリとポポの距離が縮まり恋が始まった。
ー1年後ー
食材を持って別荘に現れた桃にクリとポポは付き合っていることを伝えた。
「本当!」
桃が驚いた顔で見つめるとクリが口を開いた。
「桃の言った通りポポさんは他の男の人とは違ってた」
「クリが元気になって良かった」
「俺が元気になったのはポポさんと桃のお陰です、2人ともありがとう」
「私も頑張らないと」
そう言ってクリとポポに目線を向けた桃は唇を重ねている姿を見て口を開いた。
「そういうことは私が帰ってからして」
「……」
「……」
クリとポポの唇が離れると桃が持ってきた食材でパーティーを始めた。
その日の夜、桃とクリとポポは海辺で海を眺めた。
「頑張って恋をするぞー」
桃が海に向かって叫ぶとクリも海に向かって叫んだ。
「ポポ、愛してるー」
「俺も愛してるー」
叫び後、クリとポポは見つめ合い口づけを交わした。
「よくやるわね」
そう言って桃が声をかけず海辺から離れて行くとクリとポポは海辺で口づけを交わしながらそのまま砂浜に倒れ身体を重ねた。
ー翌日、桃の花屋ー
いろんな花達を幸せにしてきた桃自身はいまだ独身。
そして今日も新たな悩みを抱えた花が風に吹かれながら桃の花屋の桃の前に舞い落ちた。
「どうしたの?」
花を掴み見つめると桃は店を閉め部屋で悩みを聞いた。
桃は花のために力になり幸せを授け続けた。
そして桃は花達にとって神様のような存在になり35歳の時、桃は幸せになった花達から男性を紹介され結婚し桃も幸せになった。
完結
一緒に空を見つめ桃が口を開いた。
「そろそろ中に入らない」
「もう少し空を見つめていたい」
「わかった」
そう言って桃がベンチから立ち上がると再び口を開いた。
「私は食事の準備をしてるね」
「少し歩いてくる」
「わかった、気をつけてね」
そう言って桃が別荘の中に入っていくとカタクリの花のクリはベンチから立ち上がり歩きながら別荘を離れていった。
そしてクリは海辺に着き立ち止まった。
「……」
クリは綺麗な海に心が癒された。
そこへタンポポの花のポポが遠くから歩いて現れた。
「人がいる、あの人に聞けばわかるかも」
そう言ってポポは海を見つめているクリに走って近づいた。
「すみません」
「……」
声の方に振り向いたクリは男性のポポに驚いた。
「この近くに別荘があるはずなんですが知りませんか?」
「……」
怯えて声が出ないクリにポポが「あの?」と言って身体に触れたその時、思い出しショックで倒れた。
「大丈夫ですか?」
ポポが声をかけクリの身体を抱き起こしたその時、「何してるの」と言って桃が走って近づいた。
「急に倒れて」
目線を向けたポポは桃に驚き桃もポポに驚いた。
「ポポ、何でここにいるのよ」
「桃の気になってる人が見たくて調べてきたんだ」
「ポポ、クリをお願い」
「わかった」
クリをお姫様抱っこしながらポポが立ち上がると桃が口を開いた。
「ついてきて」
桃が先に歩き出すとポポもクリをお姫様抱っこしながら歩きだしついていった。
5分後、別荘の前に着くと中に入り桃が口を開いた。
「階段をあがって左側の部屋に運んで」
「わかった」
靴を脱ぎ階段に向かうとポポは階段をあがり左側の部屋に向かいドアを開くと中に入りベッドに仰向けでクリを寝かせた。
その後、ポポは部屋を出てドアを閉め階段をおりるとソファーに座っている桃に近づき声をかけた。
「桃が気になってる花って彼?」
「なぜ、クリがポポを見て倒れたかわかる?」
「さあ?」
「ポポが男だから倒れたのよ」
「どういうことだよ」
「男性の恋人と楽しく暮らしてたんだけどある日の夜、クリが1人で寝てたら4人の男にむりやり身体を奪われたの」
「……」
「4人の男の1人がクリに言ったそうよ、クリの恋人がクリの身体を奪えって」
「酷い恋人だな」
「それが原因でクリは男性が怖くなったの」
「……」
「ポポ」
「様子を見てくる」
桃に背を向けながら口にするとポポは階段に向かいあがると左側の部屋に向かいドアをゆっくり開き中に入りゆっくり閉めた。
そしてポポはベッドに近づき眠るクリの顔を見つめた。
「……」
無言で手を伸ばしポポがクリの頬に触れようとしたその時、クリが目を覚ました。
ポポは手をおろし声をかけた。
「目が覚めたか」
「……」
身体を起こし怯えた顔でクリが見つめるとポポが口を開いた。
「悪い男もいるけど優しい男もいる」
「……」
「俺は優しい男だ」
「……」
「俺があんたを守る」
「……」
急に男のポポに言われクリが混乱し始めるとポポが口を開いた。
「桃から聞いて俺はあんたを守りたいと思った」
「…同情はやめてください…」
小さな声でクリが口にするとポポが真剣な顔で口を開いた。
「同情じゃない、俺は本気であんたを守りたいと思った」
「……」
「俺はポポ、あんたの名前は?」
「…クリ…」
「クリ、ゆっくり休んで」
そう言ってポポが背を向け離れようとしたその時、クリが口を開いた。
「あの?」
「……」
ポポが振り向くとクリが小さな声で口を開いた。
「桃を呼んでください」
「わかった」
「……」
部屋を出て行くポポを見つめるとクリはベッドの上でホッとした。
そこへ桃が現れた。
「どうしたの?」
「告白された」
「え…」
「俺を守るって」
「それでクリは何て答えたの?」
「返事をしてない、だって信用できないもん」
「……」
クリを抱きしめながら桃が口を開いた。
「ポポに心を許しても大丈夫、安心して良いわよ」
「……」
「ポポならクリの男が怖いを治してくれる」
クリの顔を桃が見つめるとクリが口を開いた。
「桃が言うならポポさんを信用してみます」
「ポポ、入ってきて良いわよ」
「……」
桃の許可を得たポポは中に入りベッドに近づいた。
「今日からクリとポポ、2人きりで住んでね」
「え…」
桃の言葉にクリとポポが同時に驚くと桃が口を開いた。
「食料は私がちゃんと持ってくるから心配しないでね、ポポ、クリのことお願いね」
そう言って桃が部屋を出て行くとドアが閉まった。
「……」
「……」
2人きりになったクリとポポは暫くの間、無言になった。
そしてポポはベッドに座っているクリに顔を向け口を開いた。
「よろしく」
「よろしくお願いします」
差し出されたポポの手を掴むとクリの初めての男との生活が始まった。
2ヶ月後、クリとポポの距離が縮まり恋が始まった。
ー1年後ー
食材を持って別荘に現れた桃にクリとポポは付き合っていることを伝えた。
「本当!」
桃が驚いた顔で見つめるとクリが口を開いた。
「桃の言った通りポポさんは他の男の人とは違ってた」
「クリが元気になって良かった」
「俺が元気になったのはポポさんと桃のお陰です、2人ともありがとう」
「私も頑張らないと」
そう言ってクリとポポに目線を向けた桃は唇を重ねている姿を見て口を開いた。
「そういうことは私が帰ってからして」
「……」
「……」
クリとポポの唇が離れると桃が持ってきた食材でパーティーを始めた。
その日の夜、桃とクリとポポは海辺で海を眺めた。
「頑張って恋をするぞー」
桃が海に向かって叫ぶとクリも海に向かって叫んだ。
「ポポ、愛してるー」
「俺も愛してるー」
叫び後、クリとポポは見つめ合い口づけを交わした。
「よくやるわね」
そう言って桃が声をかけず海辺から離れて行くとクリとポポは海辺で口づけを交わしながらそのまま砂浜に倒れ身体を重ねた。
ー翌日、桃の花屋ー
いろんな花達を幸せにしてきた桃自身はいまだ独身。
そして今日も新たな悩みを抱えた花が風に吹かれながら桃の花屋の桃の前に舞い落ちた。
「どうしたの?」
花を掴み見つめると桃は店を閉め部屋で悩みを聞いた。
桃は花のために力になり幸せを授け続けた。
そして桃は花達にとって神様のような存在になり35歳の時、桃は幸せになった花達から男性を紹介され結婚し桃も幸せになった。
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