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最終話
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光琉は身体を起こし左右で寝ている全裸姿の望と冬馬の姿に頬を赤らめベッドから離れた。
そして自分の全裸姿に驚いた。
「俺…男と…」
本気で望、冬馬と身体を重ねたことに光琉はドキドキしながら背を向けた。
その時、望と冬馬がベッドから声をかけた。
「光琉」
「服を着ないと風邪を引くぞ」
「……」
頬を赤らめながら振り向くと光琉は望と冬馬に向かって口を開いた。
「俺達、身体を…重ねた…のか?」
光琉の言葉に望と冬馬は全裸姿でベッドから離れ光琉に近づき望と冬馬が口を開いた。
「光琉と俺達は結ばれた」
「光琉は望と俺の妻になった」
「俺が妻?何でそうなるんだよ」
「俺はムリヤリ光琉の身体を奪ったけど、今度の交わりは夫婦としての交わりだから光琉は俺と望の妻になった」
「……」
訳がわからず勝手に妻になった光琉は諦めモードになり口を開いた。
「もう1回、薬作れる?」
望に向かって光琉が問いかけると望が口を開いた。
「何の薬だ」
「記憶を消す薬、優芽との記憶を消してほしいんだ」
「作れるが」
「作ってくれ」
「わかった」
「……」
脱いだタキシードを着て光琉は望と冬馬に向かって口を開いた。
「あんた達と永遠にここで暮らすんだ、優芽の記憶があると嫌だろ」
光琉が口にした後、冬馬は落ちている指輪に築き拾った。
そして冬馬は望に耳元で囁いた。
「この指輪を俺達から渡さないか」
「それ良いかもな」
そう言って望と冬馬は全裸姿で光琉の前に立ち冬馬が口を開いた。
「光琉、左手を出してくれ」
「……」
言われた通り光琉は左手を差し出した。
すると冬馬が口を開いた。
「光琉、俺達の妻になる決意をしてくれてありがとう」
「……」
「光琉、幸せにするから」
「俺も光琉を幸せにするから」
望の言葉後、冬馬は差し出された光琉の左手の薬指に指輪をはめた。
「この指輪」
驚いた顔で光琉が指輪を見つめると冬馬が口を開いた。
「その指輪は俺達の気が入った指輪だ」
「ありがとう」
優しく微笑みながら光琉が指輪を見つめると望が口を開いた。
「薬を作るか」
「俺も手伝うよ」
「2人とも」
全裸姿で部屋を出ようとする望と冬馬に声をかけると再び口を開いた。
「全裸姿で外に出る気か」
「服を着るの忘れてた」
そう言って望と冬馬は全裸からタキシードを着て部屋を出ていった。
1人になった光琉はベッドに座りポケットからスマホを取り出し優芽と一緒に写った写真を見つめた。
「優芽、俺のことは忘れて幸せになってくれ…ゴメンな…優芽…さようなら」
そう言って光琉は優芽と一緒に写った写真を全て消した。
5時間後、望と冬馬が記憶を消す薬を持って現れ光琉に近づいた。
「光琉、2個作った」
「2個も何で」
「俺が持ってる薬は優芽との記憶を消す薬」
小さな玉の薬を見せながら望が口にすると冬馬も小さな玉の薬を見せながら口を開いた。
「俺の薬は永遠の命の薬だ、俺と望も飲んだ」
「そんな薬も作れるんだ」
「光琉」
「ちょうだい」
「俺が飲ませてやる」
そう言って望は記憶を消す薬を口に含みそのまま光琉の唇に唇を重ね薬を飲ませた。
その後、望が唇を離すと永遠の命の薬を口に含んだ冬馬が光琉の唇に唇を重ね薬を飲ませた。
「……」
冬馬が唇を離すと望が声をかけた。
「光琉、大丈夫か?」
「大丈夫」
口にした後、光琉の記憶から優芽の記憶は全て消えた。
そして光琉は望と冬馬の妻として2人の猫王子を永遠に愛した。
完結
そして自分の全裸姿に驚いた。
「俺…男と…」
本気で望、冬馬と身体を重ねたことに光琉はドキドキしながら背を向けた。
その時、望と冬馬がベッドから声をかけた。
「光琉」
「服を着ないと風邪を引くぞ」
「……」
頬を赤らめながら振り向くと光琉は望と冬馬に向かって口を開いた。
「俺達、身体を…重ねた…のか?」
光琉の言葉に望と冬馬は全裸姿でベッドから離れ光琉に近づき望と冬馬が口を開いた。
「光琉と俺達は結ばれた」
「光琉は望と俺の妻になった」
「俺が妻?何でそうなるんだよ」
「俺はムリヤリ光琉の身体を奪ったけど、今度の交わりは夫婦としての交わりだから光琉は俺と望の妻になった」
「……」
訳がわからず勝手に妻になった光琉は諦めモードになり口を開いた。
「もう1回、薬作れる?」
望に向かって光琉が問いかけると望が口を開いた。
「何の薬だ」
「記憶を消す薬、優芽との記憶を消してほしいんだ」
「作れるが」
「作ってくれ」
「わかった」
「……」
脱いだタキシードを着て光琉は望と冬馬に向かって口を開いた。
「あんた達と永遠にここで暮らすんだ、優芽の記憶があると嫌だろ」
光琉が口にした後、冬馬は落ちている指輪に築き拾った。
そして冬馬は望に耳元で囁いた。
「この指輪を俺達から渡さないか」
「それ良いかもな」
そう言って望と冬馬は全裸姿で光琉の前に立ち冬馬が口を開いた。
「光琉、左手を出してくれ」
「……」
言われた通り光琉は左手を差し出した。
すると冬馬が口を開いた。
「光琉、俺達の妻になる決意をしてくれてありがとう」
「……」
「光琉、幸せにするから」
「俺も光琉を幸せにするから」
望の言葉後、冬馬は差し出された光琉の左手の薬指に指輪をはめた。
「この指輪」
驚いた顔で光琉が指輪を見つめると冬馬が口を開いた。
「その指輪は俺達の気が入った指輪だ」
「ありがとう」
優しく微笑みながら光琉が指輪を見つめると望が口を開いた。
「薬を作るか」
「俺も手伝うよ」
「2人とも」
全裸姿で部屋を出ようとする望と冬馬に声をかけると再び口を開いた。
「全裸姿で外に出る気か」
「服を着るの忘れてた」
そう言って望と冬馬は全裸からタキシードを着て部屋を出ていった。
1人になった光琉はベッドに座りポケットからスマホを取り出し優芽と一緒に写った写真を見つめた。
「優芽、俺のことは忘れて幸せになってくれ…ゴメンな…優芽…さようなら」
そう言って光琉は優芽と一緒に写った写真を全て消した。
5時間後、望と冬馬が記憶を消す薬を持って現れ光琉に近づいた。
「光琉、2個作った」
「2個も何で」
「俺が持ってる薬は優芽との記憶を消す薬」
小さな玉の薬を見せながら望が口にすると冬馬も小さな玉の薬を見せながら口を開いた。
「俺の薬は永遠の命の薬だ、俺と望も飲んだ」
「そんな薬も作れるんだ」
「光琉」
「ちょうだい」
「俺が飲ませてやる」
そう言って望は記憶を消す薬を口に含みそのまま光琉の唇に唇を重ね薬を飲ませた。
その後、望が唇を離すと永遠の命の薬を口に含んだ冬馬が光琉の唇に唇を重ね薬を飲ませた。
「……」
冬馬が唇を離すと望が声をかけた。
「光琉、大丈夫か?」
「大丈夫」
口にした後、光琉の記憶から優芽の記憶は全て消えた。
そして光琉は望と冬馬の妻として2人の猫王子を永遠に愛した。
完結
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