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女達のはじまり
18 名前
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蒼し魔女のゲートの先はファッションの都パリスタでもなく、芸術の都ゲテリアでもなく、水の都フェレッチオでもなかった。
そう、はじまりの村と呼ばれるエギザベリア神国でも最も辺鄙な村だった。人々は文明から取り残されたような自給自足の生活をしていたが、食うには困らない生活をしている。昔ながらのよき村だった。
家もレンガの土台の上に土壁で、屋根も茅葺屋根となっている。
夜中の現在、そんな田舎で開いている店もなくもちろん明かりのついている家もなかった。
仕方ないので五人は村の広場で朝が来るか、第一村人が起きるまで待つことにしたのだった。
村の集会場は屋根はあるものの壁は一面だけで木でできた背もたれのないベンチ、ドラム缶で作られた暖炉のようなものが置かれているだけで、天井には色とりどりのガーランドみたいなものがたくさん飾られていた。
「これのどこがファッションの都なわけ?あっ!それとも芸術の都だっけ?水は見えないみたいだけどぉ?どこにあるのかなぁ?」
「うるさいわね。黙りなさいよ」
蒼し魔女と赫き魔女はさっそく喧嘩を始めている。
今日はいろんなことがあって疲れていたリースは、ストレスがすごい勢いで貯まっていくのを感じた。このままじゃ、きっと円形脱毛になってしまう。
「二人とも黙って」
リースの怒気に思わず二人の魔女は口を紡ぐ。
ルルリアナはというと、フラフラとどこかに行こうとしている金の魔女がどこにも行かないように見張るので精一杯だ。
「それで彼女は何?」
リースがまるで子供様にルルリアナと手をつないでいる金の魔女のことを二人の魔女に尋ねる。
金の魔女は焦点が合わない瞳をしており、一言もまだ発していない。像にされていた呪いを解いた際になにか不都合でもあったというのだろうか?
「だから金の魔女だって言ってるだろ!」
赫き魔女が答える。
「そうよ、彼女は紛れもない金の魔女だわ」
「はぁ、どちらか具体的に説明しようとは思わないの?」
「だって、彼女は金の魔女だもの」
「それはわかったから。それで、彼女はどうして金の像になっていて、ロクストシティリ神の石像の中に閉じ込められてたわけ?」
「金の像になったのは金の魔女だからよ」
蒼し魔女の言葉に赫き魔女がうんうんと頷いている。こういうときだけ仲良くするのやめて頂きたい。
「それはわかったから、彼女何をしたの?」
蒼と赫の魔女は互いに顔を見合わせて、お前が離せという無言の会話を目線で交わしている。争いにまけたのか赫き魔女が話し始める。
「彼女は…その…」
「何?」
「つまり…」
「だから何?」
「なんて言うか…」
赫き魔女はもじもじするだけで一向に話を進めようとしない。
「もういい!蒼し魔女が話して!」
「私?なぜ私が話さないといけないの?」
埒が明かず、リースは二人に話を聞くのを諦める。きっと何か話しにくい何かが彼女たちの中にあるのだろう。まぁ、おいおい解明していけばいいや。
「それで、あなたたちの名前はなんていうの?蒼しとか赫きとか金の~とかいちいち言うのめんどくさい」
「なっ!失礼な!」
「そうよ、失礼だわ」
二人の魔女は仲良くリースに抗議する。二人の魔女は古の魔女であり、人々に恐れられてきたのだ。自分たちにこのような口を利く人間はリースが初めてだった。
しかし、リースにとって世界を破滅寸前に追いやった古の魔女でも、所詮ゲームの課金アイテムにしか過ぎない。
この時のリースは二人の、いや、三人の魔女がいかに恐ろしい存在なのかを理解していなかったのである。
「いいから名前教えてくれない?言っとくけど、蒼し某とか赫きほにゃららとか金の…………ゴホン、なんていうのは私が前にいた世界では思春期に見られる病の一種と間違えられてもおかしくないからね?二人は…思春期なの?」
リースは可愛らしく首を傾げて、二人の魔女に問う。
「思春期ではないわよ、本当に失礼ね!」
「それで名前はなんて言うの?」
リースが蒼と赫の魔女を高圧的に睨みつけると、二人は子供の様にシュンと落ち込んでしまった。
「あたしたちに…実は、自分の名前を忘れてしまったんだ。気が付いたら赫き魔女と人々から呼ばれていた。だから、自分の名前は知らない」
リースは話してくれた赫き魔女から蒼し魔女へと視線を向ける。
「私も似たようなものだわ。気が付いたとき私は悪魔と契約をしていて、それ以前の記憶は綺麗さっぱり忘れていたの。だから名前はと聞かれたら「蒼し魔女」と言ったところかしら」
これはゲーム設定の影響なのだろうか?
彼女たちはスマホ版「アイス・エンド・ワールド」の課金アイテムだった。武器アイテムのガチャガチャで手に入る彼女たちはスーパーレアで幻と呼ばれていたほど出現確率が低かったのだ。
二人の説明欄には蒼し魔女が魔物を生み出し、赫き魔女が雨を奪ったという説明以外は書かれていなかった。もちろん、ネットの掲示板でもそれ以上の設定は書かれていなかったのだ。
だから彼女たちに名前はないのかな?とリースは独り言ちる。
「彼女も同じかしら?」
リースは金の魔女を見て、リースの視線の先に金の魔女がいることを二人の魔女も把握する。
「……彼女の名前は、フィーアよ」
アインスがリースと視線を合わせるのを拒否し、自分の足先をじっと見つめている。
「フィーア?」
「そう、フィーア」
「ただのフィーアなの?苗字はなし?」
リースの質問に二人の魔女はやはり困ったように顔を見合わせ、大事なことを話そうとはしない。
「今言えるのはそれだけなのよ」
「なぜ?」
「なぜって…言えないからに決まってるだろ!」
赫き魔女がもう話は終わりだと怒鳴り腕を組み不貞腐れる。リースと視線を合わせようともしない。
蒼し魔女も話したくないと言わんばかりに澄まし顔で顎を上げ目を閉じリースを締め出している。
仲がいいのか悪いのかわからない二人の魔女に、リースは困り果ててしまった。
「もう、これ以上彼女については聞かないわ。話したくなったら話して」
二人の魔女から返事はない。
リースは拗ねてしまった二人のことを放っておいて、名前を考えることにした。たしか「フィーア」はドイツ語での四という意味だ。たまたまだとは思うが……。うん、念のため確認しておこう。
「ねぇ、あなたたちが知っている魔女って他にいないわよね?」
赤き魔女の肩が震え、蒼し魔女は瞼がピクリと動く。
「その反応は…いるのね。話しなさい」
「………」
「話さないならもう一滴も血はあげないわよ」
「ちょっと、あたしはまだ一滴も血を貰ってないんだからね!このまま魔法が使えないなんて絶対に嫌だからな!せっかく魔女になれたのに、ただの人間に戻るなんて絶対に無理!」
「じゃあ、話して」
「………」
「ふ~ん、そういった態度を取るんだ。先に話してくれた方に血を上げようかなぁ~」
「「黒が魔女がいる!」わ」
「黒が魔女?」
「違う、黒が魔女」
「黒が魔女?」
「そう、黒が魔女」
「……もう発音の矯正はいいから黒が魔女について話してくれない?」
蒼し魔女がしばらく赫き魔女と見つめあい、ぽつりぽつりと話始める。
「黒が魔女は最強の魔女なのよ。本当なら魔女と名乗っていいのは彼女だけなの。彼女に比べたら私たちなんてただの火を噴くトカゲに過ぎないわ」
「そんなに強いの?」
「あぁ、きっと黒が魔女だけがロクストシティリに対抗できるのだと思うんだ」
赫き魔女も蒼し魔女に同意する。
「黒が魔女はどこに封印されてるの?」
二人の魔女はわからないといわんばかりに肩をすくめる。本当に仲がいいと、リースは呆れながら思うのだった。きっと似た者過ぎて、喧嘩しているだけなのだと。
三人の魔女はルルリアナが閉じ込められていた神殿に納められていた。きっと、最強の魔女と言われる黒が魔女もきっとルルリアナの神殿にいるに違いない。もう一度あそこに行く必要があるとリースは結論づける。
「それで…あなたたちの名前だけど蒼し魔女がアインス、赫き魔女がツヴァイというのはどう?」
「アインス」
「ツヴァイ」
二人の魔女はそれぞれ自分の名前を口にする。二人とも口にすることでその名前が自分に馴染むと考えているのか何度も口にしている。
「…気に入らなかった?」
「あなたにしてはなかなかのネーミングセンスね。気に入ったわ」
「それで?ツヴァイって言うのはどういう意味なんだ?」
「……それは、知らない方が幸せかも」
二人の魔女は顔を顰めたが、それでも気に入ったようだった。
だって、二人に言えないもん。ドイツ語で「アインス」は一、ツヴァイは二という意味だなんて。ただの見つけた順で名付けられたと知ったら二人はがっかりするだろう。リースなりの優しさで二人の魔女には話さないことにしたのだった。
「これからよろしくね。アインス、ツヴァイ」
二人の魔女はリースが差し出した手に自分たちの手を重ねた。こうして、三人の関係は始まったのだった。
そう、はじまりの村と呼ばれるエギザベリア神国でも最も辺鄙な村だった。人々は文明から取り残されたような自給自足の生活をしていたが、食うには困らない生活をしている。昔ながらのよき村だった。
家もレンガの土台の上に土壁で、屋根も茅葺屋根となっている。
夜中の現在、そんな田舎で開いている店もなくもちろん明かりのついている家もなかった。
仕方ないので五人は村の広場で朝が来るか、第一村人が起きるまで待つことにしたのだった。
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蒼し魔女と赫き魔女はさっそく喧嘩を始めている。
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リースの怒気に思わず二人の魔女は口を紡ぐ。
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金の魔女は焦点が合わない瞳をしており、一言もまだ発していない。像にされていた呪いを解いた際になにか不都合でもあったというのだろうか?
「だから金の魔女だって言ってるだろ!」
赫き魔女が答える。
「そうよ、彼女は紛れもない金の魔女だわ」
「はぁ、どちらか具体的に説明しようとは思わないの?」
「だって、彼女は金の魔女だもの」
「それはわかったから。それで、彼女はどうして金の像になっていて、ロクストシティリ神の石像の中に閉じ込められてたわけ?」
「金の像になったのは金の魔女だからよ」
蒼し魔女の言葉に赫き魔女がうんうんと頷いている。こういうときだけ仲良くするのやめて頂きたい。
「それはわかったから、彼女何をしたの?」
蒼と赫の魔女は互いに顔を見合わせて、お前が離せという無言の会話を目線で交わしている。争いにまけたのか赫き魔女が話し始める。
「彼女は…その…」
「何?」
「つまり…」
「だから何?」
「なんて言うか…」
赫き魔女はもじもじするだけで一向に話を進めようとしない。
「もういい!蒼し魔女が話して!」
「私?なぜ私が話さないといけないの?」
埒が明かず、リースは二人に話を聞くのを諦める。きっと何か話しにくい何かが彼女たちの中にあるのだろう。まぁ、おいおい解明していけばいいや。
「それで、あなたたちの名前はなんていうの?蒼しとか赫きとか金の~とかいちいち言うのめんどくさい」
「なっ!失礼な!」
「そうよ、失礼だわ」
二人の魔女は仲良くリースに抗議する。二人の魔女は古の魔女であり、人々に恐れられてきたのだ。自分たちにこのような口を利く人間はリースが初めてだった。
しかし、リースにとって世界を破滅寸前に追いやった古の魔女でも、所詮ゲームの課金アイテムにしか過ぎない。
この時のリースは二人の、いや、三人の魔女がいかに恐ろしい存在なのかを理解していなかったのである。
「いいから名前教えてくれない?言っとくけど、蒼し某とか赫きほにゃららとか金の…………ゴホン、なんていうのは私が前にいた世界では思春期に見られる病の一種と間違えられてもおかしくないからね?二人は…思春期なの?」
リースは可愛らしく首を傾げて、二人の魔女に問う。
「思春期ではないわよ、本当に失礼ね!」
「それで名前はなんて言うの?」
リースが蒼と赫の魔女を高圧的に睨みつけると、二人は子供の様にシュンと落ち込んでしまった。
「あたしたちに…実は、自分の名前を忘れてしまったんだ。気が付いたら赫き魔女と人々から呼ばれていた。だから、自分の名前は知らない」
リースは話してくれた赫き魔女から蒼し魔女へと視線を向ける。
「私も似たようなものだわ。気が付いたとき私は悪魔と契約をしていて、それ以前の記憶は綺麗さっぱり忘れていたの。だから名前はと聞かれたら「蒼し魔女」と言ったところかしら」
これはゲーム設定の影響なのだろうか?
彼女たちはスマホ版「アイス・エンド・ワールド」の課金アイテムだった。武器アイテムのガチャガチャで手に入る彼女たちはスーパーレアで幻と呼ばれていたほど出現確率が低かったのだ。
二人の説明欄には蒼し魔女が魔物を生み出し、赫き魔女が雨を奪ったという説明以外は書かれていなかった。もちろん、ネットの掲示板でもそれ以上の設定は書かれていなかったのだ。
だから彼女たちに名前はないのかな?とリースは独り言ちる。
「彼女も同じかしら?」
リースは金の魔女を見て、リースの視線の先に金の魔女がいることを二人の魔女も把握する。
「……彼女の名前は、フィーアよ」
アインスがリースと視線を合わせるのを拒否し、自分の足先をじっと見つめている。
「フィーア?」
「そう、フィーア」
「ただのフィーアなの?苗字はなし?」
リースの質問に二人の魔女はやはり困ったように顔を見合わせ、大事なことを話そうとはしない。
「今言えるのはそれだけなのよ」
「なぜ?」
「なぜって…言えないからに決まってるだろ!」
赫き魔女がもう話は終わりだと怒鳴り腕を組み不貞腐れる。リースと視線を合わせようともしない。
蒼し魔女も話したくないと言わんばかりに澄まし顔で顎を上げ目を閉じリースを締め出している。
仲がいいのか悪いのかわからない二人の魔女に、リースは困り果ててしまった。
「もう、これ以上彼女については聞かないわ。話したくなったら話して」
二人の魔女から返事はない。
リースは拗ねてしまった二人のことを放っておいて、名前を考えることにした。たしか「フィーア」はドイツ語での四という意味だ。たまたまだとは思うが……。うん、念のため確認しておこう。
「ねぇ、あなたたちが知っている魔女って他にいないわよね?」
赤き魔女の肩が震え、蒼し魔女は瞼がピクリと動く。
「その反応は…いるのね。話しなさい」
「………」
「話さないならもう一滴も血はあげないわよ」
「ちょっと、あたしはまだ一滴も血を貰ってないんだからね!このまま魔法が使えないなんて絶対に嫌だからな!せっかく魔女になれたのに、ただの人間に戻るなんて絶対に無理!」
「じゃあ、話して」
「………」
「ふ~ん、そういった態度を取るんだ。先に話してくれた方に血を上げようかなぁ~」
「「黒が魔女がいる!」わ」
「黒が魔女?」
「違う、黒が魔女」
「黒が魔女?」
「そう、黒が魔女」
「……もう発音の矯正はいいから黒が魔女について話してくれない?」
蒼し魔女がしばらく赫き魔女と見つめあい、ぽつりぽつりと話始める。
「黒が魔女は最強の魔女なのよ。本当なら魔女と名乗っていいのは彼女だけなの。彼女に比べたら私たちなんてただの火を噴くトカゲに過ぎないわ」
「そんなに強いの?」
「あぁ、きっと黒が魔女だけがロクストシティリに対抗できるのだと思うんだ」
赫き魔女も蒼し魔女に同意する。
「黒が魔女はどこに封印されてるの?」
二人の魔女はわからないといわんばかりに肩をすくめる。本当に仲がいいと、リースは呆れながら思うのだった。きっと似た者過ぎて、喧嘩しているだけなのだと。
三人の魔女はルルリアナが閉じ込められていた神殿に納められていた。きっと、最強の魔女と言われる黒が魔女もきっとルルリアナの神殿にいるに違いない。もう一度あそこに行く必要があるとリースは結論づける。
「それで…あなたたちの名前だけど蒼し魔女がアインス、赫き魔女がツヴァイというのはどう?」
「アインス」
「ツヴァイ」
二人の魔女はそれぞれ自分の名前を口にする。二人とも口にすることでその名前が自分に馴染むと考えているのか何度も口にしている。
「…気に入らなかった?」
「あなたにしてはなかなかのネーミングセンスね。気に入ったわ」
「それで?ツヴァイって言うのはどういう意味なんだ?」
「……それは、知らない方が幸せかも」
二人の魔女は顔を顰めたが、それでも気に入ったようだった。
だって、二人に言えないもん。ドイツ語で「アインス」は一、ツヴァイは二という意味だなんて。ただの見つけた順で名付けられたと知ったら二人はがっかりするだろう。リースなりの優しさで二人の魔女には話さないことにしたのだった。
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