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私達の距離感2
しおりを挟む相手の事を知りたいと思うことは良い事だと思う。でもどこまで踏み込んで良いか見極めるのは難しい
*私達の距離感2***
結人に入れてもらったコーヒーを飲みながらお互いの事を少し話した
◆そろそろ寝ましょうか。時間も時間ですし
気付けば深夜1時をまわっていた
◇本当だ!じゃぁベッド借ります。ありがとうね
◆どうぞどうぞ
ベッドはふかふかしていて気持ちが良い
寝る体勢に入ろうとしているとキラキラした物が目に入った
◇あれってスノードーム?
◆あぁ、そうですよ。あれは朝花と琴乃が誕生日にくれたもので
さっき話にでてきた友達の名前だ
◇へぇ~素敵なプレゼントだね!
ねぇねぇ、ちょっと振ってみてもいい?
◆どうぞ
棚に置いてあったスノードームを両手で持ち軽く振ってみる
ドームの中で雪が舞っているかのようにキラキラしてとても綺麗だ
◇わぁ~綺麗!冬シーズンにお店で見かけたらよく振って見るんだけど買ったことはないんだよね~
◆好きなんですね、スノードーム
もう1つありますけど見ますか?
◇え、もう1つあるの?見たい見たい!
結人が押入れの中をガサゴソあさって段ボールを出してきた
だがスノードームにしては少し大きいような…
ドンッ
◇でかっ!!!
◆ふふ、でかって。笑
◇あ。お、大きいね!
私のアホー!言葉遣いー!
心の中で自分を叱る
◆本当に立派なスノードームですよね
◇本当だね!こんなに大きいの初めて見たよ!
未紅の目の前に出されたスノードームは想像をはるかに超えたサイズで例えて言えば地球儀サイズの物だった
◇これも頂き物なの?
◆そうですよ。コンセントを繋げばイルミネーションぽくなりますよ
結人はそう言うと繋いで見せてくれた
◇わぁー…凄い!こんなスノードーム初めて!素敵だね!!
未紅は目をキラキラ輝かせてスノードームに見入った
◆そんなに喜んで貰えたなら久しぶりに出して良かった
◇そういえば、このスノードームは飾らないの?
◆…まぁスペース取りますしね。笑
◇そっかぁ。でも勿体ないね…
でも2つもスノードームをプレゼントされるってことは結人くん相当スノードームが好きなんだね!
◆…そう、ですね
◇あ、贈ってくれた人も好きそう!特大だし!
◆…そう、かもしれませんね
◇でも、どこで…んっ!?
◆はい、おしまい。今度こそ寝ましょう、2時になっちゃいますよ
話の途中で手で口を塞がれてしまった
◇ぷはっ…結人く…
手を離され結人の顔を見ると少し曇った表情をしていることに気付く
私、もしかして触れちゃいけないことに触れちゃった…?
黙々とスノードームを箱にしまう結人の袖を咄嗟に掴む
結人は驚いて未紅の顔を見た
◇ごめんなさい!
◆え…なんで謝るんですか?
◇だって私、なにも知らないのになんでもかんでも聞いて…誰だって触れられたくない部分はあるのに…だから、ごめんなさい
突如謝罪をされ慌てる結人
◆だ、大丈夫ですよ。このスノードームには思い出が沢山あって少しモヤモヤするだけなので…俺は大丈夫なので本当に気にしないでください
◇嘘!!
◆え…
◇だってそんな悲しそうな顔してるのに…大丈夫なわけないよ
未紅はぐん、と結人の顔に近づいて目をよく見た
◆未紅さ…
◇嫌なことは嫌って言って。話したく無かったらそう言ってくれて構わないから。私、無神経なとこあるからなんでも聞いちゃうことよくあるの…そのことに自分で早めに気づけなくて、ごめんね
未紅が俯くとふわっと腕に包まれ優しく抱きしめられた
◆そんなに謝らないで。中途半端な反応をした俺も悪かったから、ごめんなさい。このことに関しては話せる時に話しますね
◇うん…
◆未紅さんは俺の表情がわかるんですね。そっか…
◇…?
抱きしめられたまま結人に微笑みかけられ未紅も微笑む
しまいかけのスノードームを押入れにしっかりと入れ、2人は眠りについた
結人の腕の中は
温かくて優しくてどこか落ち着く匂いがした
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