23 / 33
生霊
しおりを挟む
短い話だ。
あるサイトで
「自分の生霊戻ってこい」
そう寝る前などに念じると、日中に無意識で色んな人に
飛ばしている恨みや妬み、愛欲の渇望などの念のこもった自らの生霊が
自分の魂の中に帰ってきて
外に設置された生霊が本体から吸い出しているパワーが
魂に再び戻ることにより、本来もつ活力が回復すると書かれていた。
当時すでにいい大人だった自分(バカ)はさっそく
試してみることにした。
そして律儀にも、毎日、寝る前に試してみたのだが
なんとなく、日ごろの恨みつらみが浄化された気がして
いつの間にか日課のようになっていた。
そんなある日、先に書いてしまうと「自分の」の部分を忘れて
「生霊戻ってこい」
と飲み過ぎて酔っ払った自分は呟いてそのまま寝入った。
その夜の夢は未だに覚えているが
老若男女のあらゆる知らない人たちが
あけっぱなしにしている寝ている自分の口を
無理やり押し広げて入ってこようとしているという内容だった。
嫌な汗を大量にかいて、目覚めると、その瞬間に
「チッ」「チッ」「チッ」「チッ」
何重にも重なった別人たちのものであろう舌打ちが
聞こえたことを覚えている。
くれぐれも皆さんは同じことを試すときに
「俺の」とか「私の」をつけ忘れないように
していただきたい。
あるサイトで
「自分の生霊戻ってこい」
そう寝る前などに念じると、日中に無意識で色んな人に
飛ばしている恨みや妬み、愛欲の渇望などの念のこもった自らの生霊が
自分の魂の中に帰ってきて
外に設置された生霊が本体から吸い出しているパワーが
魂に再び戻ることにより、本来もつ活力が回復すると書かれていた。
当時すでにいい大人だった自分(バカ)はさっそく
試してみることにした。
そして律儀にも、毎日、寝る前に試してみたのだが
なんとなく、日ごろの恨みつらみが浄化された気がして
いつの間にか日課のようになっていた。
そんなある日、先に書いてしまうと「自分の」の部分を忘れて
「生霊戻ってこい」
と飲み過ぎて酔っ払った自分は呟いてそのまま寝入った。
その夜の夢は未だに覚えているが
老若男女のあらゆる知らない人たちが
あけっぱなしにしている寝ている自分の口を
無理やり押し広げて入ってこようとしているという内容だった。
嫌な汗を大量にかいて、目覚めると、その瞬間に
「チッ」「チッ」「チッ」「チッ」
何重にも重なった別人たちのものであろう舌打ちが
聞こえたことを覚えている。
くれぐれも皆さんは同じことを試すときに
「俺の」とか「私の」をつけ忘れないように
していただきたい。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる