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冷蔵庫ダンジョン④
冷蔵庫ダンジョン2日目。
朝イチで清掃して、洗顔を済ませる。
トースターフル稼働で、トーストを焼く。
晃太が榊の水をかえ、シェルフの神様用の焼き菓子から本日のお供えを選ぶ。ドーナツとバームクーヘンだ。ストレートティーとリンゴジュースも淹れて、準備完了。
「神様、本日もお見守りください」
並んでお祈り。
目を開けると、綺麗に無くなっている。
トースターが一斉に鳴る。
『朝御飯なのです』
『いい匂いだわ』
ビアンカとルージュが出てきて、お座りして待ってる。
「ちょっと待ってね」
手分けしてトーストにジャムやバターを塗る。トースターは6台。一気に12枚焼けるが、足りるわけない。深皿にリンゴジュースも並々と注いで、次の食パンを準備、トースターフル稼働。結局、食パン10斤が2人の胃に収まる。
ビアンカとルージュの朝御飯が済んだら、私達もトーストかじって終了。片付けて、いざ、冷蔵庫ダンジョンへ。
周囲に他の冒険者の方がいないか、ルージュに確認してもらい、ルームを出る。
『今日は私が先に行くのです』
『いいわ』
ボス部屋の前には誰もおらず。
ビアンカが扉と向かい合うようにお座り。
『私は誇り高き守護者、フォレスト『ガーディアン』ウルフ』
あれかな、風乙女(シルフィリア)かな。
『集え力よ、すべての息を奪い取れ』
ふわっと、ビアンカの白い毛並みが揺れる。あ、見たことないやつだ。
『激流となりて、敵意を貫け』
ビアンカの白い毛並みに水色のラインが浮かび上がる。
『戦闘モード 水乙女(アクラエル)』
ルージュが扉を押し開ける。
飛び込んでいくビアンカ。
ドガガガガガガガガガンッ
ドガンッ
ドガンッ
ドカーンッ
『終わったようよ』
「そうね」
なんか時間掛かったね。
ビアンカが、ぶー、みたいな顔で出てくる。
『一撃で終わらなかったのです。私も神様のブーストが欲しいのです』
「なんば言いようと、十分強かろうもん」
『戦闘モードは初撃が肝心なのです』
なんでも戦闘モードは、長く続けることは出来ず、もって5分が限界。しかも長く使えば使うほど疲労する。まあ、そうだね。あれだけの力やし。なので、戦闘モードを使った時は長期戦に向かず、初撃で十分に打撃を与えないと、モードが切れた後の戦闘がきついらしい。
………………ビアンカとルージュが長期戦を強いられる。考えないようにしよう。
「ビアンカ休んどって、何やった?」
『牛よ』
「そうね」
ビアンカにお茶出して、晃太とボス部屋に入る。
大量に転がるドロップ品。ボス部屋も広い、前回の2倍くらいはある。
せっせと拾い集める。何種類ものチーズにバター、牛乳瓶、お肉に皮に、角に魔石。
「大量やな」
「そやなあ」
チーズはデカイ、まるまんまのホールのチーズだ。いくつもあるけど、微妙に種類が違うみたい。後はちょっとオレンジかかったチーズ、白いチーズ。それからモッツァレラくらいなら分かる。しれっとそのモッツァレラを食べているビアンカとルージュ。良かか、たくさんあるし。
「姉ちゃん、これなんなあ? 青いのついとうばい? カビやない?」
「ブルーチーズやない? ほら、ゴルゴンゾーラとかあるやん」
「そうな、ちょっとわいには匂いがきつかな」
最後の魔石を拾うと出てきました宝箱。
ルージュにチェックしてもらって開ける。お馴染み感が出てきたビロードの箱。そして、ちょっと長いナイフだ。
ナイフは直ぐに晃太のアイテムボックスに入れる。ビロードの箱を開けると、銀の台座に赤い石のピアスが2種、シンプルに米粒サイズの石に小さな銀の花が付いている。もうひとつは赤い石が大きく、同じ大きさの真珠も付き、銀の細工も凝っている。それと同じデザインの細工物が5つ連なったネックレス。
「姉ちゃん、いらんと?」
「そやなあ、この小さいピアスは欲しかな」
「貰えばよかやん。全部提供せんでいいんやろ」
「そうやね」
いいかなあ。
『どうしたのです?』
モグモグしているビアンカとルージュが覗き込んでくる。あの硬そうなチーズも痛快丸かじりしている。
『それは?』
「ピアスたい。ほら、私の耳にあるやろ? これや。この小さいのが良かかねって思ってね」
『食べられないのです』
『そうね』
「ははは、そうやね。でも、よく見てん。ほら、ルージュの赤い目とお揃いみたいやん」
そう言って、ピアスを耳に当ててみる。
ルージュは少し驚いているようだけど、嬉しそうに笑う。魔物だけど、ビアンカとルージュは表情豊かだ。
『そうね。ユイ、似合うわ』
「なら、これは貰うってことで。お母さんに浄化してもらってから着けようかね」
『ユイ、ユイ、私とお揃いはないのですか?』
「手に入ったらね」
『次、次に行くのです』
「分かった分かった。晃太いくつね?」
「えーっとな」
晃太がアイテムボックスのリストをチェック。
「2リットル牛乳瓶が40、350ミリリットルの生クリームが19、バターが30、マスカルポーネが12、モッツァレラチーズが13、チェダーチーズが21、エメンタールが17、パルミジャーノ・レッジャーノが13、ゴルゴンゾーラチーズが9、肉がミスジが23、肩ロースが26、リブロースが18、サーロインが25、ヒレが21、バラが30、ランプが24、レバーが22、ミノが31、ハラミが22、サガリが16、小腸が29、大腸が16、タンが19、ほほ肉が26、テールが24、皮が31、角が52、魔石が51、大きめ魔石が5」
また、多いこと。
『ユイ、今日も肉を焼くのですか?』
『食べたいわ』
「よかよ、今日もステーキどんぶりやね」
そんな目で訴えられたら陥落しますがな。
今回のダンジョンは20階に到達したら、期限内でもダンジョンを出ることにしてあるので、ボス部屋から出て休憩。まだまだ闘いたいと言うビアンカとルージュのリクエストの為に。
1時間後にボス部屋の扉が自然に閉まる。復活の合図だ。
ルージュが光の貴婦人(リュミライトレディ)で突撃。瞬く間に終了。
せっせとドロップ品を拾う。
少しチーズの種類が違うけど、またたくさん出てきた。カッテージチーズやカマンベールチーズ、ゴーダチーズ、聞いたことないリンゴみたいな色のエダムチーズ等が出てきた。一番嬉しかったのはラクレットだ。テレビでしか見たことないけど、あのとろり、やってみたい。宝箱はダイヤモンドの指輪と、イヤリングとペンダントだ。シンプルなデザインだ。
『次は私なのです。ユイとお揃いが出るまでするのです』
鼻息荒いビアンカ。
結局、その後、3回挑戦し、やっと出てきた。
アクアマリンのピアスだ。ビアンカは青と緑オッドアイだから、出来れば2色入ったのが良かったけど、仕方ない。ビアンカ本人は満足している。ピアスの他には、大きなアクアマリンのブローチと髪飾りがあったけど、これは買い取りに回す事に。
「姉ちゃん姉ちゃん」
「なんね?」
「なんか、ドロップ品の数が凄かことになっとる。牛乳瓶だけでも300近くあるばい。怪しまれんね?」
「まあ、ビアンカとルージュがおるけん、納得してくれんかね。一回のボス部屋で結構出るのは、ギルドだって分かっとうんやない?」
「そうかね?」
「多分」
ちらっと、ビアンカとルージュを見る。
『やはり、母の言うように、ダンジョンはいいのです。久しぶりにレベルが上がったのです』
『そうね。いつもなら、逃げられるけど、向かって来てくれるしね』
……………………………
レベル、そういえば、ビアンカとルージュのレベルっていくつだろう?
まるで近所の主婦の様な会話を聞きながら、恐る恐る聞いてみる。100とかかな? いや200とかあるよね?
「ねえ、ビアンカさん、ルージュさん。レベルっておいくつ?」
『? 482なのです』
『あら、悔しい、私は480よ』
あはははははん、思ったより高かッ。
朝イチで清掃して、洗顔を済ませる。
トースターフル稼働で、トーストを焼く。
晃太が榊の水をかえ、シェルフの神様用の焼き菓子から本日のお供えを選ぶ。ドーナツとバームクーヘンだ。ストレートティーとリンゴジュースも淹れて、準備完了。
「神様、本日もお見守りください」
並んでお祈り。
目を開けると、綺麗に無くなっている。
トースターが一斉に鳴る。
『朝御飯なのです』
『いい匂いだわ』
ビアンカとルージュが出てきて、お座りして待ってる。
「ちょっと待ってね」
手分けしてトーストにジャムやバターを塗る。トースターは6台。一気に12枚焼けるが、足りるわけない。深皿にリンゴジュースも並々と注いで、次の食パンを準備、トースターフル稼働。結局、食パン10斤が2人の胃に収まる。
ビアンカとルージュの朝御飯が済んだら、私達もトーストかじって終了。片付けて、いざ、冷蔵庫ダンジョンへ。
周囲に他の冒険者の方がいないか、ルージュに確認してもらい、ルームを出る。
『今日は私が先に行くのです』
『いいわ』
ボス部屋の前には誰もおらず。
ビアンカが扉と向かい合うようにお座り。
『私は誇り高き守護者、フォレスト『ガーディアン』ウルフ』
あれかな、風乙女(シルフィリア)かな。
『集え力よ、すべての息を奪い取れ』
ふわっと、ビアンカの白い毛並みが揺れる。あ、見たことないやつだ。
『激流となりて、敵意を貫け』
ビアンカの白い毛並みに水色のラインが浮かび上がる。
『戦闘モード 水乙女(アクラエル)』
ルージュが扉を押し開ける。
飛び込んでいくビアンカ。
ドガガガガガガガガガンッ
ドガンッ
ドガンッ
ドカーンッ
『終わったようよ』
「そうね」
なんか時間掛かったね。
ビアンカが、ぶー、みたいな顔で出てくる。
『一撃で終わらなかったのです。私も神様のブーストが欲しいのです』
「なんば言いようと、十分強かろうもん」
『戦闘モードは初撃が肝心なのです』
なんでも戦闘モードは、長く続けることは出来ず、もって5分が限界。しかも長く使えば使うほど疲労する。まあ、そうだね。あれだけの力やし。なので、戦闘モードを使った時は長期戦に向かず、初撃で十分に打撃を与えないと、モードが切れた後の戦闘がきついらしい。
………………ビアンカとルージュが長期戦を強いられる。考えないようにしよう。
「ビアンカ休んどって、何やった?」
『牛よ』
「そうね」
ビアンカにお茶出して、晃太とボス部屋に入る。
大量に転がるドロップ品。ボス部屋も広い、前回の2倍くらいはある。
せっせと拾い集める。何種類ものチーズにバター、牛乳瓶、お肉に皮に、角に魔石。
「大量やな」
「そやなあ」
チーズはデカイ、まるまんまのホールのチーズだ。いくつもあるけど、微妙に種類が違うみたい。後はちょっとオレンジかかったチーズ、白いチーズ。それからモッツァレラくらいなら分かる。しれっとそのモッツァレラを食べているビアンカとルージュ。良かか、たくさんあるし。
「姉ちゃん、これなんなあ? 青いのついとうばい? カビやない?」
「ブルーチーズやない? ほら、ゴルゴンゾーラとかあるやん」
「そうな、ちょっとわいには匂いがきつかな」
最後の魔石を拾うと出てきました宝箱。
ルージュにチェックしてもらって開ける。お馴染み感が出てきたビロードの箱。そして、ちょっと長いナイフだ。
ナイフは直ぐに晃太のアイテムボックスに入れる。ビロードの箱を開けると、銀の台座に赤い石のピアスが2種、シンプルに米粒サイズの石に小さな銀の花が付いている。もうひとつは赤い石が大きく、同じ大きさの真珠も付き、銀の細工も凝っている。それと同じデザインの細工物が5つ連なったネックレス。
「姉ちゃん、いらんと?」
「そやなあ、この小さいピアスは欲しかな」
「貰えばよかやん。全部提供せんでいいんやろ」
「そうやね」
いいかなあ。
『どうしたのです?』
モグモグしているビアンカとルージュが覗き込んでくる。あの硬そうなチーズも痛快丸かじりしている。
『それは?』
「ピアスたい。ほら、私の耳にあるやろ? これや。この小さいのが良かかねって思ってね」
『食べられないのです』
『そうね』
「ははは、そうやね。でも、よく見てん。ほら、ルージュの赤い目とお揃いみたいやん」
そう言って、ピアスを耳に当ててみる。
ルージュは少し驚いているようだけど、嬉しそうに笑う。魔物だけど、ビアンカとルージュは表情豊かだ。
『そうね。ユイ、似合うわ』
「なら、これは貰うってことで。お母さんに浄化してもらってから着けようかね」
『ユイ、ユイ、私とお揃いはないのですか?』
「手に入ったらね」
『次、次に行くのです』
「分かった分かった。晃太いくつね?」
「えーっとな」
晃太がアイテムボックスのリストをチェック。
「2リットル牛乳瓶が40、350ミリリットルの生クリームが19、バターが30、マスカルポーネが12、モッツァレラチーズが13、チェダーチーズが21、エメンタールが17、パルミジャーノ・レッジャーノが13、ゴルゴンゾーラチーズが9、肉がミスジが23、肩ロースが26、リブロースが18、サーロインが25、ヒレが21、バラが30、ランプが24、レバーが22、ミノが31、ハラミが22、サガリが16、小腸が29、大腸が16、タンが19、ほほ肉が26、テールが24、皮が31、角が52、魔石が51、大きめ魔石が5」
また、多いこと。
『ユイ、今日も肉を焼くのですか?』
『食べたいわ』
「よかよ、今日もステーキどんぶりやね」
そんな目で訴えられたら陥落しますがな。
今回のダンジョンは20階に到達したら、期限内でもダンジョンを出ることにしてあるので、ボス部屋から出て休憩。まだまだ闘いたいと言うビアンカとルージュのリクエストの為に。
1時間後にボス部屋の扉が自然に閉まる。復活の合図だ。
ルージュが光の貴婦人(リュミライトレディ)で突撃。瞬く間に終了。
せっせとドロップ品を拾う。
少しチーズの種類が違うけど、またたくさん出てきた。カッテージチーズやカマンベールチーズ、ゴーダチーズ、聞いたことないリンゴみたいな色のエダムチーズ等が出てきた。一番嬉しかったのはラクレットだ。テレビでしか見たことないけど、あのとろり、やってみたい。宝箱はダイヤモンドの指輪と、イヤリングとペンダントだ。シンプルなデザインだ。
『次は私なのです。ユイとお揃いが出るまでするのです』
鼻息荒いビアンカ。
結局、その後、3回挑戦し、やっと出てきた。
アクアマリンのピアスだ。ビアンカは青と緑オッドアイだから、出来れば2色入ったのが良かったけど、仕方ない。ビアンカ本人は満足している。ピアスの他には、大きなアクアマリンのブローチと髪飾りがあったけど、これは買い取りに回す事に。
「姉ちゃん姉ちゃん」
「なんね?」
「なんか、ドロップ品の数が凄かことになっとる。牛乳瓶だけでも300近くあるばい。怪しまれんね?」
「まあ、ビアンカとルージュがおるけん、納得してくれんかね。一回のボス部屋で結構出るのは、ギルドだって分かっとうんやない?」
「そうかね?」
「多分」
ちらっと、ビアンカとルージュを見る。
『やはり、母の言うように、ダンジョンはいいのです。久しぶりにレベルが上がったのです』
『そうね。いつもなら、逃げられるけど、向かって来てくれるしね』
……………………………
レベル、そういえば、ビアンカとルージュのレベルっていくつだろう?
まるで近所の主婦の様な会話を聞きながら、恐る恐る聞いてみる。100とかかな? いや200とかあるよね?
「ねえ、ビアンカさん、ルージュさん。レベルっておいくつ?」
『? 482なのです』
『あら、悔しい、私は480よ』
あはははははん、思ったより高かッ。
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